新潟が川崎Fを3-0で下し、今季初の連勝を決めた。3得点は今季チーム最多。前半38分、レオ・シルバがフリーキックを直接決めて先制。後半は20分に山本康裕が追加点、41分にはラファエル・シルバがダメ押しの3点目を挙げた。川崎Fは新潟のプレスに苦しみ、優勢な時間帯を長くは作れなかった。
会心の勝利だった。これまで苦 しんでいたゴール欠乏症がウソのように、新潟は効果的に得点した。
先制点はレオ・シルバ。ゴール正面からのフリーキックを、右にドライブする軌道で決めた。「イメージ通りの軌道で、狙ったところを突けた」。チームトップの今季5得点目が、新潟を勢い付けた。それが後半、はっきりと表れた。
20分、指宿洋史からのパスを受けた山本康裕が、中央に持ち込んでシュート。5月に磐田から移籍後の初得点に「ここまでふがいないプレーをしていたので、何とかゴールを決めたいと思っていた」とホッとした様子だった。
チーム3点目を挙げたラファエル・シルバも、8月にスイスのルガーノから移籍後初得点。左サイドのフリーキック。小林裕紀が蹴ったボールが相手DFとGKの間に落ちるところを頭で捉えた。「自分の最初の得点は、来日したときから温かく見守ってくれているサポーターのためのもの」と言い続けていた。それホームで現実のものにし「素晴らしい夜になった」と喜んだ。
新潟は今季ここまで、無得点が12試合、この試合の前まで挙げた9勝のうち、4試合が1-0。いい形を作りながらゴールを奪えない、追加点を奪っていればもっと有利に試合を進められた、といった内容が多かった。この試合はそんなストレスとは無縁だった。
「狙いを持っていい守備をし、攻撃につなげた。奪ったボールも簡単には相手に渡さなかった」。柳下正明監督は快勝の要因を話し た。前線からプレスをかける、ボールを持った相手に複数で厳しく寄せる、そして奪ってからは素早く展開。新潟の土台にあるアグレッシブな戦い方を90分間通した。その上で、局面では相手のスペースをきっちりと突いてパス。今季取り組んでいる要所でパスをつなぐ形をスムーズに積み上げた。
川崎Fにとっては痛い1敗になった。これで首位浦和とは勝点8差の4位に後退した。立ち上がりはリズムをつかんでいた。前半14分、中村憲剛のパスから小林悠がシュートを放つなど、裏を狙った攻撃でチャンスをつかみかけていた。
ただ、そこで決め切れなかったことで、流れを相手に渡した。新潟のしつこいプレスを交わしきれずに、ボールを下げるシーンが目立った。横に展開したところでをボール失い、カウンターに持ち込まれるケースも。「今は積極性がなくなっている」。大久保嘉人が厳しく言った。この試合も球際の攻防で相手を上回れなかったことが、ペースダウンにつながっていった。
新潟は本来の戦い方で結果を出し、川崎Fは長所を封じられて自分達の戦い方を見失った。
勝点3の行方はその違いから示された。
以上
2014.10.06 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
J’s GOALニュース
一覧へ- 2024 明治安田Jリーグ終盤戦特集
- アウォーズ2024
- 2024J1昇格プレーオフ
- bluelock2024
- 2024 明治安田Jリーグ フライデーナイトJリーグ
- 2024JリーグYBCルヴァンカップ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 特集ページ
- 2024天皇杯
- 明治安田Jリーグ 月間表彰
- 2024Jユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
テレビ放送
一覧へ明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off