富山のホームゲームは今節を含めて4試合。21位との勝点9差は勝たなければ縮まらない。地元で戦えるこの一戦に必勝を期す。福岡は3連敗中で12位まで下げた。6位とは勝点6差。昇格プレーオフ進出を目指すならばこちらも勝利が求められる。
富山は前節の群馬戦に0−1で敗れた。前半はほぼゲームを支配するなど戦い方が固まって攻守は安定してきた。これを勝点3につなげるには優勢な時間帯に得点を奪い切る必要がある。ホームスタジアムで行った26日の練習でも、最近定番となったDFラインからサイドを経由してシュートまで至る攻撃パターンのチェックを実施した。今節もシュート15本を放った前節のように思い切りよく、どん欲にゴールを狙いたい。
福岡は前節の東京V戦、後半43分に失点して0−1で敗れた。第30節・北九州戦を5−3で制したが、その後3連敗。いずれも無得点に終わっており、奮起しなければならない状況だ。前節は中2日の影響もあってか出来は悪かったようだが、何点か入っていてもおかしくないだけの決定機をつくっていた。富山と同様に決め切ることさえできれば勝利に向かって歯車がかみ合いだすと思われる。FW金森健志がU-21日本代表としてアジア大会に出場中。前回・第13節の対戦で決勝点を挙げた富山キラーのFW石津大介は8月に神戸へ期限付き移籍した。
富山、福岡ともフォーメーションは[3-4-2-1]。フォアチェックで果敢にボールを奪いにいくアグレッシブなスタイルも共通。ポジションごとに対峙する敵と激しくぶつかり合うことになる。「前節の群馬戦とは様相が異なり、アップダウンのあるテンポの早いゲームになるだろう」と富山の安間貴義監督はみている。
注目はサイドでの主導権争い。福岡は前節、右の三島勇太、左の阿部巧の両ウイングバックが積極的に攻撃参加し、鋭いクロスで好機つくった。対する富山もウイングバックの右・前貴之、左・内田健太が攻撃の起点になっており、ここでの駆け引きを含めた攻防が勝負のかぎになる。
富山は前回の対戦でCKから福岡のFW酒井宣福にヘディングで決められ先制点を許した。しかし当時に比べてセットプレー時の守備力は格段に向上した。さらにDFパク・テホンが加わり、今度は逆にCKからの得点にも期待が高まる。パクと福岡の身長193cmのDFイ・グァンソンとの迫力ある空中戦勝負が楽しみだ。
以上
2014.09.27 Reported by 赤壁逸朗
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