●マッシモフィッカデンティ監督(F東京):
「予想した通りの試合となりました。相手は3トップを前線に置き、後ろは同時に5枚残してきました。サイドチェンジがなかなか効かず、得点できるまで苦しい時間帯があると予測していました。まさにその通りになりました。1点とったあとは相手が前掛かりになって攻めなければいけないので、スペースを与えてくれた分、楽になったとは思います。3点目、4点目とコントロールしやすくなった。ここでハッキリと言っておきたいのは、選手たちのメンタリティが素晴らしかったということです。相手は最下位であっても、首位であっても、常に100%を出そうと心がけているし、選手間でも言い合っている。チームの根本的な考え方として常に伝えてきたことでもあります。今日の試合では、試合の入り方も、試合中も、まさに素晴らしいモノを見せてくれた。今日は、チームにおめでとうと言いたいと思います」
Q:本日のマッチデープログラムで寺本通訳がイタリア語で「犠牲の精神」という言葉を紹介していますが、まさにそうしたメンタリティが必要だったのでしょうか?
「常に、犠牲の精神をチームは持ち続けている。そして、ここでもう一つ紹介されている謙虚さも必要です。自分たちの力を軽視するのではなく、力を自覚する意味での謙虚さが必要です。全員が、それができている。それはあらゆるチームにおいて必要なことだと思います。特に自分たちはそれができていると思います」
Q:1ゴール1アシストした河野選手ですが、彼が点を取ったり、アシストしたよりも奪われたボールを必死で奪い返す姿が何度もありました。そうした犠牲的精神が全員に備わっているから、自然とできるのか、それとも彼に何か伝えたのか。
「選手たちは、私のことを良く理解しているし、私も選手のことをよく理解しています。そうした関係を築けている。彼らに責任感を植え付けることができたと思っています。彼らは十分なクオリティを有しているが、それをピッチで示さなければいけない。彼らの特長を消すのではなく、それを生かしていく。そしてふさわしいポジションを見つけていくことでよりふさわしいサッカーを展開していくことを心がけている。広貴はゴールをすることも、アシストもすることができる。 素晴らしいクオリティを持っていますが、彼は走らなければいけないということをしっかりと自覚できている。彼が100%の状態の時に、彼のポジションで彼以上のプレーヤーは日本には少ないのではないかと思っている。なぜなら試合の中で見せるやる気、飢えとも言えるかもしれない。ボールを奪いにいく時の気持ちや、意識はあらゆるプレーにおいて気迫が伝わってくる。もともとクオリティとあれだけの走力を持っていた。私は、ただ、それを引き出したに過ぎない。他の選手たちもよく走るので、相乗効果も生まれているのではないかと思う。素晴らしい、最高のグループだと思っています」
Q:佐々木選手の評価と、将来的にどんな選手になると思っていますか?
「秋田キャ ンプで練習参加していましたが、今回デビューすることになった。今日のプレーには満足している。彼はトップ下で有効的なクオリティを有している。背後に飛び出す動きもでき、テクニックも優れている。彼のデビューは喜ばしいこと。興味深い選手なので、見守っていきたいと思います」
以上
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