●田坂和昭監督（大分）：
「ホームで勝て、サポーターに喜んでもらえたことが何より。こんな試合を続けていいきたい。３点が入った61分までは今季最高の試合だった。攻守で選手が戦術を把握し、個人の良さを出してくれた。それ以降は課題が多く残った。３点リードしているのに状況をふまえないで、自分の判断だけでプレーしている選手がいた。もっと鍛えなければいけない。久しぶりに無失点で終えたことはディフェンス陣にとっては自信になる」

Q：末吉（隼也）選手を今季はじめて２列目で起用し、後半はトップで起用した意図と、末吉選手の今日の評価は？
「スエ（末吉）のコンディションが良かったし、古巣の福岡ということで、この試合に懸ける意気込みがあった。はじめは違う選手の起用を考えていたが、スエを思い切って使ってみた。戦術的にも中原（秀人）を自由にプレーさせるのが嫌だったので、そこに対してスエを当てた。後半になってトップではなくトップ下でプレーさせた。変にポジションを考えるのではなく、お前の良さはアプローチであったり、前に出ることだと言った。守備で良さは出したし、アシストという結果も出した、凄く評価できると思う」

Q：今日はディフェンスラインが高く、積極的に前線からボールを奪いにいったが、それはシステムを４−１−４−１に変更したからなのでしょうか？
「システムというより、もう一度プレスでいけるときは行こうと話した。シーズン当初のように。前線の選手から中盤にかけて連動していたし、失点しなかった要因だと思う。今のチーム状況をみて、ブロックをつくるよりも前線からプレスをかけるほうがチームは勢いづくと、心理的な面から修正した」

Q：ダニエル選手が与えた影響は。
「今のポジションはチームの中心なんで、守備のところはディフェンスラインの前でしっかりブロックし、攻撃ではタテを見ながらボールを動かすように指示した。今日の２点目は彼の意外な一面を見た。もっと守備的な選手かと思っていたが攻撃のセンスがあると思った。パスを見てもあれだけグランダーのパスを出せるのは新たな評価。日本でプレーした経験があるので判断が早いし、我々のコンセプトにすぐに適応した」

以上