●ラモス瑠偉監督（岐阜）：
Ｑ：今日は（益山司選手が56分に警告２回で退場処分になって）10人になってからの動きが非常に良くなったと思います。結果は０−１の敗戦となりましたが、試合全体で今後につながるところは？
「前半、自分たちのサッカーが何もできなくて残念でたまりませんでした。選手は（前節の）札幌戦とか今週の練習でやったことがほとんど何もやってくれなくて、後半になってから少しだけ修正して、もうちょっとアグレッシブにいけと、恐れることはないと指示しました。ミスが多かったし、相手の中盤に結構自由にやらせる時間を与えすぎちゃったのかなと。15分ぐらい様子を見て、攻撃的に比嘉（諒人）を入れ、その前に遠藤（純輝）と一緒に入れてサイドから仕掛けていこうと思っていました。退場者が出た後にある程度リスクを冒しながら攻めたけど、攻めるしかないですよね。10人になったんだから。ここで０−３か１−１かどちらかだと思って、後半はそんな悪くはなかった。次につながるといったら、毎試合、毎試合が違うなと思います。この前、（第30節）富山戦で悪い試合をして、札幌戦はそこそこいい試合をして、今日、また前半、全然何もできなかったのはちょっとまだ課題が残ったんじゃないかなと。ミスが多すぎた。最後は恐れることなし。０−３でも、４点取られても。ただ、１点取ろうという気持ちでみんなが一つになって、そういう姿勢を見せてくれたことがもしかしたら次につながるんじゃないかなと思います」

Ｑ：前半、試合が始まってすぐは鋭い攻撃で、森勇介選手のシュート性のクロスがありました。そのあとに急にボールロストするようになりましたが、その要因は？
「いや、もう逆側（千葉）の選手がすごく気迫があって、千葉さんの選手の皆さんの気持ちが全然違った。その気持ちで負けていただけです。それだけ。見ればわかるよ。どんなにピッチの外で指示を出しても、ピッチの中に出ている選手の考え方が違った。それでちょっとだけ受け身になったんじゃないかなと。もったいなかったな。ただ、前節で千葉はホームで負けているから、こういう難しい試合になるのはわかっていたけど、（岐阜の）選手もわかっていたはずだよ。どこかのタイミングでこのペースになるという話をしていたけど、それは自分たちがぶれないで自分たちのサッカーでリズムを取り返して、最後に１点取ろうとか１−０でも勝とうよと。できるだけ最初は失点を抑えたかったんだけど、気迫で負けたと思いますよ。最後の最後まで本当に千葉の選手たちはこの試合は絶対に落とさないという気持ちが出ていました。試合が始まって１分、２分してから。うちは最初は良かったかもしれないけど。すぐにそういうことになるのはわかっていたけど、もう少し自分たちで15分、20分過ぎてから自分たちで取り戻さないといけなかった。選手たちが個人戦でそれぞれ何かやろうとしていたけど、そこまでは力がない。みんなで力を合わせないと無理だ。なんのために練習をやっているの。まあ、残念だけど、前半はわかりやすかったようにそういう気持ちで負けていただけ。内容どうのこうのじゃない。気持ちで負けていました。後半、10人になってからあれだけやれるなら、最初からやれって」

Ｑ：次は中２日で試合がありますが、選手はかなり消耗している感じがしましたが？
「いや、それはお互い様ですよ。お互い様。熊本さんも今日は厳しい試合で勝っている。ただ、プロだからそんなこと言っていられる場合じゃない。最近のプロ選手やあなたたちもたぶん知らないと思うけど、最近の選手は２試合、３試合、中２日や中３日で試合をやると、疲れたとかどうのこうの言うけど、昔は日本リーグ時代のコニカカップでは準決勝が土曜日の12時で決勝が次の日の14時だったけど、誰からも文句を言われたことはない。そんなにいいお金をもらったわけじゃない。どうでもいい。勝ちたければ、上に行きたければ、どんな壁も乗り越えなきゃダメ。プロだもの。お互い様。そんなことを言い訳で言わせてはいけない。確かにうちはベテランの選手が多いけど関係ない。ベテランがダメだったら若い選手を使う。若い選手がチャンスをつかめなかったらアウト」

以上