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【J2:第32節 長崎 vs 横浜FC】プレビュー:横浜FCが打ち立てたクラブの無敗記録「15」に並ぶために戦う運命の一戦の相手は、かつてその記録を作った高木琢也監督率いる長崎(14.09.19)

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横浜FCのファンなら鮮明に覚えているだろう。2006年シーズンに横浜FCは第2節から第18節まで15戦負けなし(9勝6分)のクラブ記録を樹立した。加えて、この間に連続無失点時間770分も記録している。その際、チームを率いていたのは今節対戦する長崎の高木琢也監督だ。

今季の横浜FCは17節の長崎戦に敗れて以降、31節の熊本戦まで7勝7分。14戦連続で負けていない。今節の長崎戦に勝つか引き分けるかで同クラブが持つクラブ記録に並ぶこととなる。ファンならずとも長崎戦後から始まったこの記録に何か運命的なものを感じずにはいられない。従って、この試合は両チームにとってプレーオフ進出を賭けた戦いであると同時に、横浜FCがかつて打ち立てた偉大な記録に再び並ぶかという点においても両クラブの関係者やファンに注目されている。

当然、忘れてならないのは2006年に15戦無敗という記録を作ったのは高木監督だけの力ではない。現在、横浜FCの指揮を執る山口素弘はその記録を成し遂げたチームの中心的選手だった。山口監督も選手として無敗記録を経験しているのだ。

ただし、横浜FCは長崎に対しては相性が良いとは言えない。長崎がJに参入した2013年の初対決以来、3連敗中なのだ(1−2、0−2、1−2)。加えて3戦とも長崎が快勝と言えるような内容で勝利しており、高木監督の術中にハマっている。その高木監督は横浜の無敗記録について「ウチに負けた後から連勝して、記録に並ぶ試合がまたウチとの試合でしょう?なんだか運命的なものを感じずにはいられないですよね。相性の良さで勝負します(笑)」と勝利を譲る気はさらさらない。過去のデータと運命の巡り合わせを併せ見ると、必然的に横浜をストップするのは長崎になるのかもしれない。

高木監督は横浜FCとの運命の1戦について「守備対守備の戦いになるのでは」と独特の表現で言い表した。どちらがより良い守備をするかで試合が決まると考えればいいのだろうか。当然、長崎の場合は前線からのアグレッシブな守備のことを指す。「横浜FCには中盤に守備能力の高い選手が並ぶ」とも話しており、言葉の意味を考えながら観戦するのも面白いのかもしれない。

かつて横浜FCに所属していた長崎のGK大久保択生は「チームとして粘り強いですよね。負けそうな試合でも引き分けに持っていくし、引き分けそうな試合も勝つ。セットプレーも大きな武器になってる。絶対にリードしていても安心していてはダメ」と気を引き締める。また昨年の横浜FC戦で得点をあげた小松塁選手も「内容が悪い試合でも負けないというのは凄い事。逆に長崎は勝てていない試合でも内容は良いので自信を持ってやりたい」と気合十分だ。

小松が言うように長崎は前節、3位の磐田に対して全く引けをとらない試合内容で善戦。1−1のドローに終ったがホームに詰め掛けた約1万3千人を沸かせた。エースの佐藤洸一も2試合連続ゴール中とチームの調子は間違いなく上向きだ。

しかしただし、ただ一つ足りていないのがある。それは勝点3に他ならない。前節、CBの一角としてスタメン出場した野田紘史は言う。「多少内容が良くなくても勝ちたい。絶対に勝ちたい」と。当然、他の選手も全く同じことを思っているだろう。もちろんファンも。

今、選手全員が躍動し連動する長崎のサッカーは、高木監督が「誰が出てもチームとして同じことがやれる」と言うように、実りの秋を迎えつつある。長崎の選手にとって、相手の記録更新のかかった試合で勝点3を取ることほど大きな自信に繋がることは間違いないはずだ。

以上

2014.09.18 Reported by 植木修平
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