●川又堅碁選手（名古屋）
Q：移籍後初ゴールとなりましたが、あの場面を振り返って下さい。
「永井（謙佑）くんから良いボールが出て、絶対に決めなければというシーンでした。率直に嬉しかったのですが、まだ逆転するつもりでしたし、すぐに次へという気持ちになりました」

Q：公式戦４ヶ月ぶりのゴールでしたが？
「これが最後ではありませんし、これからもっと決めなければフォワードは務まりません。これからも決められるよう練習するしかありません」

Q：サポーターの歓声も大きかったように感じますが？
「すごく後押しをしてもらっていますが、これからもっと応援してもらえるよう、次もゴールを決めたいです」

Q：主導権を相手に握られながら、追いついての引き分けという結果でしたが？
「自分にもう少しゴールを決めるチャンスがありました。そこで決めなければ、試合には勝てません。内容もありますが、結果的に１−１というスコアでした。チャンスで決めるか、自分が他のチャンスでも決めていれば勝てる試合だったかもしれませんし、それを反省しています」

Q：今日はセンターフォワードとしての出場でしたが？
「ミスは多かったのですが、それでもチームに慣れてきたと感じています」

●楢崎正剛選手（名古屋）
Q：川又選手が移籍後初ゴールを決め、チームに馴染んできた印象もありますが？
「そうですね、ゴールを狙う意欲を強く見せる事が出来る、大切な時に力になってくれる選手だと思っています」

Q：これでリーグ戦は２週間空きますが？
「再開後もホームで勝てていない事に、物足りなさを感じていますが、前半戦の勝てない時期とは違った姿を見せるようにはなってきていると思います。あとは、大切な場面でしっかり守り、さらにゴールを決められるようになれば、結果もついてくると思います。攻撃面では新しい選手が加わり、さらにケガ人も戻ってきたことで強さを持った戦いができるようになっているのではないでしょうか」

●中村直志選手（名古屋）
Q:中村選手が入って、中盤の形が変わりましたが。
「ダニ(ダニルソン)が後ろで、オレと(田口)泰士が前で、(矢田)旭と永井がその前で、堅碁がその前。練習していた形ではないんですけど、中村憲剛と16番（大島僚太）をオレと泰士で見るというのを、二人で話し合ってできたので、まあ、しっかりやらせないようにしました。あそこを抑えることが、相手の攻撃を食い止めるために必要なことでしたからね」

Q:ただ、そこから自分たちの攻撃があまりうまく構築できませんでした。
「まあね、(追加点が)取れれば一番いいですけど、ああやって先制されて、自分たちで盛り返してやれたので、次につながると思います」

●永井謙佑選手（名古屋）
Q:とりあえずアシストは記録しました。
「キツイっす…。自分らの流れが来るまでに、すごく守備、守備ばかりで。自分たちの流れが来た時はいいんですけど。前半はけっこうやれてたし、後半は最初に少し押し込まれて。でも途中からは若干流れが来て、最後はまた押し込まれて」

Q:お互いの時間帯があった試合でしたね。
「しっかり耐えて、追加点取れるように、もっともっと前に出ていけるように頑張りたいですね」

Q:後半20分過ぎのドリブルで流れを変えたところもあったと思います。
「あれで僕はものすごくバテましたけどね(笑)。でもあそこからけっこう、みんな前目にプレスがかけられるようになって、良い位置で取れることもあったし。僕自身も残り10分くらいで連続でパスミスして、カウンター喰らってしまったんで、そこは修正点です」

Q:後半の方が流れはよかった？
「いや、前半の得点が入ったぐらいが一番ですかね。僕もチャンスはあったし、トラップミスもしましたけど。当てればゴールという形もあったし。決めないといけないです」

Q:川又選手へのアシストで、彼とのいい関係も築けそうな感触ですか。
「そうですね。危険な位置にああやって入ってきてくれるし、誰かがオトリになって空けたスペースだったと思うし。そういう動きもあったので」

Q:終盤に押し込まれた時の攻撃と守備の判断は難しかったですか。
「後半残り15分くらいは取っても守備して、またミスで。でも、そこでしっかりブロックを作って守れたのはよかったところかなと思いますね」

Q:玉田（圭司）選手に代わって中村選手が入った時の、ピッチ内の反応はどうでしたか。攻撃か、守備かという。
「けっこう押し込まれた時間帯だったと思うので、そこからカウンターを狙う意味で、僕ら両サイドの負担を和らげるためだったんじゃないかなと思います。守備的にとなったとは思いませんでしたね。前から守備にハメて、取るというイメージでした」

●牟田雄祐選手（名古屋）
Q:前半の最初はかなりポゼッションされました。
「回されて、ボールを取ってからどうするかという時に自分のところでも中途半端になっちゃって。自分ももう一つやらなければいけない部分もありましたけど、それでも最後の最後というところはこだわって、粘り強くやれました。危ないところは消しながらという感じで、そこまで問題はなかったです」

Q:相手のポゼッションには振り回された感じも？
「いや、そんな振り回された感じはなかったですね。回させているという感じで自分はやっていました。危ないとけころを消しながら、ただ小林（悠）選手の抜け出しなんかはしっかりとした対応が必要でしたし、失点はしてませんが危ない場面はありました。そこはもっと見直して、修正したいですね」

Q:しかし出鼻をくじかれる先制点でした。
「そうすね…最初で、難しいボールでもあったんですけど、あそこは自分がしっかりとマークにつかなければいけなかったです。反省ですね」

Q:いきなりのリードで入りが難しくなった？
「でもそれ以外ではすべてが全てやられているわけではなかったので、その分確かにもったいなかったんですけど。難しかったですね、GKとの間に入ってくるボールは」

Q:後半、相手がシステムを変えてきたことについては？
「対応はしっかりできたと思います。交代した選手にしてもそうですし、相手の思うようにはさせなかったと思います」

Q:玉田選手に代えて中村選手が入ってきた時、自分たちの判断は攻撃か、守備か、どちらに働きましたか？
「しっかり相手の良いところを消しながらという意図だったと思うので、そこでしっかりやられないこと。残り10分で失点してしまう試合が何試合かあったので、直志さんが入ってやるべきことは明確になったのかなと思います」

●田中裕介選手（川崎Ｆ）
Q:後半、自分が入ってシステムが変更になったんですね。
「そうですね。比較的慣れている4−4−2になりました」

Q:流れを変えられた感触は？
「チーム自体もやりやすくなったというか、ボールの距離感や回している位置であったり、やりやすくなったと思います。それに前線が２枚になって、(小林)悠と(大久保)嘉人さんが。特に嘉人さんが動きやすくなったのかなとは思います、前半よりも。どうしても前が１枚だと、そこを抑えられるとキツイので。それに悠が前で裏を狙えば相手も下がるので、そこでギャップができて嘉人さんが前を向けるようになるので、というところがありましたね」

Q:しかしチャンスができてもシュートまでなかなかいけませんでした。
「うん、そうですね。相手も必死で守ってましたし、カウンターを狙っているのもすごく感じたので。名古屋も人に強いチームなので、そういうところでこじあけられなかったですけど、チャンス自体は何回かあったので、それを悲観的にとらえず次に生かしていきたいと思います」

Q:3バックと4バックを自在に使い分けられるというのは、手応えですね。
「そうですね。ああやって流れが悪ければ変えて、良くなるのでね。臨機応変にやれればいいと思います」


●大久保嘉人選手（川崎Ｆ）
Q:後半は前半ほどうまくボールに触れなかった印象もありますが。
「いや、触れていたでしょ。でもここ最近は研究されて、ボランチとセンターバックで自分を見るようになってきて。今まではそれでも(パスを)当ててくれれば、名古屋のディフェンスには自分は負けない。でもなかなか当たらないんですよね。ウチの中盤はボールを持ててしまうから。良い時ってもっともっと出してくれるから、そこでうまくシュートも打てるんだけど、今は打てない。オレがシュートを打つ回数がすごく少ない」

Q:その意味では、前半は２、３人のマーカーを引き連れてプレーしていました。
「まあ、守備のプレッシャーもあまりきつくなかったから」

Q:後半はチャンスになってもシュートに持ち込めませんでした。
「そうですね、名古屋のDFラインは下がっていたし、バイタルは空いていた。その瞬間にオレに当てられない、回せるからそっちを見てしまうんですよね」

Q:今日に試合で前半と後半に差はありましたか。
「いや、一緒じゃないかな」

Q:結果として得点が入ったのが前半だけと。
「そうですね。差はない。一緒だけど、後半は急ぎすぎるところもあった」

Q:後半はフォーメーションも変わりましたが、その影響は？
「良かったと思いますよ。僕らはいろいろやれますから。悪くなかったと思います」

Q:それではこのスコア、１−１という結果は？
「僕らにとっては負けと一緒です。もったいない」

以上