●影山雅永監督（岡山）：

「ひどい雨でしたが、それでもこれだけの方が入ってくれる。ホームで最近負けてはいないと思うんですが、このスタジアムのパワーがすごく上がってきていると思います。まず拍手が素晴らしい。タイミングとピッチ上のプレーとのシンクロの仕方が、我々を後押ししてくれていると心から思っています。感謝しています。（8/23　岡山：J2日記参照）
いろいろなスタッツを見ても、いろいろな項目で上位に顔を出している千葉ですので、こんなゲームになるんじゃないかという想定内のものが多かったです。一人ひとりの能力は高いですし、ボールを扱う質の高さで、ちょっと違ったものが目の前で見られました。それに対してひるんで寄せなくなると、もっと苦しくなるよ、取れなくなると話してトレーニングしてきました。相手が巧く、コントロールミスをしないなら、もっと速く、もっと距離を縮めて、ということを連続して、ということを今日のテーマにしていたんですが、選手たちは非常によくやってくれたなと思います。最後はパワープレーにも出てこられましたが、前節・北九州戦でシュートのコースを空けてしまうという反省点があったんでうが、その反省が生きたのか、シュートのこぼれ球のコースにしっかり入りながら、身体を投げ出して、ということが、長いアディショナルタイムでしたが、最後まで続けられた。それが勝点３を取れた要因ではないかなと思います。
前節で１８試合続いていたもの（無敗記録）が途切れたところで、今週のこの試合にどのようなファイティングスピリッツを持って戦うのか、どんな振る舞いをするのか、非常に重要でした。勝点３を取れた、その前に、戦う姿勢を出してくれたことは今後につながるものではないかなと思います。
来週、瀬戸大橋ダービー（８／３１vs讃岐＠丸亀）ですね。さらにパワーを持って、瀬戸内海の向こうに、思いきって行けるように、しっかり準備をしたいと思います」

Q：両サイドからスピードのある攻撃を仕掛けられた。スピードという点について。
「そうですね、いろいろな…、もしかしたら俺はもっとこんなことが出来るのに、という思い、欲求不満が、今日のスピード感に繋がったのかもしれないですね。サイドのスピード感だけでなく、もっとボールを奪いたい、相手より速く切り替えて、攻から守へ、守から攻へ、というアグレッシブなプレーをしたくて、したくて仕方がないんじゃないかと思います。前節から逆のことになるんですが、ピッチ上の選手全員が。あ、中林（洋次）もですね、クロスに果敢に出て行って、口の中を切ってしまいましたが、ピッチ上の11人と出て行ったサブの選手全員が出してくれたことが勝因だと思います」

Q：スタメンのFWにスピードある選手を揃えた。
「いつも同じように言ってますが、コンディションのいい選手。いろんなコンディションがあって、身体、トレーニングのパフォーマンス、それから、そろそろ、もうウズウズしていて、行く準備が出来ているな、という、様々な観点から見たコンディションのいい選手を選んだつもりです。たまたまそれがスピードのある選手３人に…。清水はどうかわからないですけど、巧い具合に相手にプレッシャーを掛けられたと思います」

Q：「ボールを奪いたいという気持ちが出ていた」と言われていましたが、ハードワークについて。
「非常によくやってくれたと思います。いろんな意味で格上のチームに対して、俺たちが新しいものを作ってやるよと、上回ったことが一番大きかったんじゃないでしょうか」

Q：１−０というスコア。ある意味、ファジアーノらしいスコアがよみがえった印象ですが。監督ご自身はどのように思われているでしょうか。
「もちろん不満です。相手も前がかりになっているので、あとは冷静にやれば、というシーンが何個ありましたかね。こういったゲームを２−０、３−０に出来ないので、相手は98分ぎりぎりまで、何とかしてやろうという気持ちを持ち続けるんですよね。そういったパワーを削ぐようなチャンスを決めるというのは、今年に限った課題ではありませんが、安定した戦いに持っていかなければならないと思います。ただ一方で今週は『０（失点）』で終わるからなとトレーニングしていたので、そのうちの１つは達成できたかなと思います」

以上