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【J2:第28節 松本 vs 山形】反町康治監督(松本)記者会見コメント(14.08.24)

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●反町康治監督(松本):

「我々は3連戦の3戦目ということで体力的には厳しかったのかもしれませんが、ガソリンのランプが赤になってからガス欠になるまで走ることだけはちゃんとやらないといけないよと、ミーティングで話をして送り出しました。もうガス欠で止まる寸前のところまで選手はやってくれて、その結果、勝点3ではありませんでしたが1を得て、移動を含めた苦しい3連戦を乗り越えることができました。愛媛と山形戦で勝点4、次節以降も2試合で勝点4をアベレージとしてやっていきたいという気持ちは強いです。
山形は、今日見てもわかるようにロメロとか中島とかディエゴとか、フットサルだったら勝てると思えないですよ。ただサッカーはフルピッチでやるものであって、そういう相手にもかなり押し込むことができたかなと。あと今までの山形戦はいいパフォーマンスではなかったんですが、結果は0−0でしたが今日はやっと内容としては覆すことができたかなと思います。これは僕にとってもクラブにとっても自信になったと言えると思います。もちろん勝点3が良かったんですが、天皇杯3回戦で我々らしくない試合をしてしまった。それを何とかリカバリーすることができたかなと思っています」

Q:お互いにゴール前での攻防が多かったと思いますが、想定の範囲内でしょうか?
「我々はオープンな展開ではちょっと不利ですね。前半は天皇杯・F東京戦の反省を生かして、非常にラインをプッシュアップしてクローズにやれたと思うんですね。後半になると少しオープンな感じになってしまった。ただ山形はミドルシュートをあまり蹴ってこなかったのは救いだったかもしれません。一発で仕留める力はあるのでね。理想としてもっとクローズにやりたかったんですが、止むを得ないですね。我々もシュートで終わった、要するにボールを奪ってカウンターというのはあまりなかったので、それはプラスだったと思いますよ」

Q:セットプレーの攻守について。
「コーナーではストーン1人なので、その頭の上を越すボールで勝負したかったのは正直あると思います。ただディエゴはよく触っていましたね。当然頭を越えると弱いんですけど触られるとね。うちはあの軌道で勝負している、あれ以上高いとGK出てくるので。お互いに本数は多かったですけど攻撃が触った回数はあまり多くなかったですよね。
宮阪のFKの場合は、直接決めているのが3年で10点。誰かが弾いてポストに当たったボールを決めたのも入れると、相当貢献度は高いわけです。かなり遠いところからでも狙う力があって、速くて落ちる、しかもブレ球も打てるので対策をせざるを得ないと。GKの右手はGKに任せて、左手側はフィールドプレーヤーが守る。何か、あまりプロの世界じゃないような(苦笑)。そうされるとキッカーは嫌ですよ。キッカーの心理状態を考えると『GKが3人いるぞ』と思ったらどうですか(笑)。ディエゴはその点は賢いから詰めてきましたけどね。日本人は固定観念が強くて、誰も入っていかなかったですね。そうやって駆け引きする、それだけでも宮阪のタイミングで蹴れませんから。……こんなに言うと石さん(石崎監督)に怒られちゃうけど(苦笑)、見たら分かるでしょう。皆、頭を悩ませているんだから。どうせやられるなら抵抗してやられた方がいいですよ。僕はそういう考え方なので。アルゼンチンとかはこういう守り方やっていますね」

Q:0−0という結果でしたが、無失点と無得点の部分について。
「F東京もずっと無失点でやっていても、昨日4失点してますからね。じゃあディフェンスが悪いのかというとそういう話じゃないでしょう。今まで積み上げてきたものがあるんですから。山形もそうですけど、やはり失点の少ないチームは上位に来るんですよ。山形もそこまで上位ではないにせよ、やはり後ろの4枚はしっかりしていますよ。我々も3年目になりますが、そこをベースにチーム作りをしてきたところは正直あります。それがこの順位にいるという証拠にもなっています。得点についてはチャンスはたくさんありましたけどね。山岸がよく頑張っていたと思いますよ」

Q:選手交代策については。
「今日は皆が足が止まらなかったので、代える必要がなかったですよ。サビアも今までのなかで一番良かったですよ。得点の匂いもしていましたしね。3連戦の3つ目で足を止めずにやれるのは練習の賜物だと思いますし、あと北九州戦(第33節)で連戦で中2日というのもありますが、そこで今日くらいの力を出して乗り越えていければ勝点もついてくると思います。0−0で代えるのは少し難しかったですしね。最後の山本はサビアが競り合いできないくらい疲れたので代えました。今日はイエローカードを3人もらいましたが、だからといって代える状況ではなかったですね。ちょっと難しい展開だったと思っています。本当は3戦目ですから、早目に代えるのが良いのかもしれませんが」

Q:次節に向けての準備は?
「試合が多いと出場機会のない選手は練習ばかりになってしまう。明日は久しぶりに90分の練習試合が出来るので、そこで見極めるのと同時に、柳下(大樹)も(和田)達也もJ3のJリーグ・アンダー22選抜の試合で70分くらい出ているようなので(編集部注:柳下は77分間、和田は19分間の出場)、向こうで少しずつ力をつけてくれればいいと思います。もう一度見直して、新しい韓国人選手が今日メンバーに入っていませんが、ちょっと練習でダメだったら入れないという緊張感を持たせないと。その意味で北井は良かったのでね。また来週のトレーニングでいいパフォーマンスの選手を連れて行きます。それはずっと僕のスタンスとして変えません。それはチームマネジメント上、大切なんですよ」

Q:多々良選手のパフォーマンスはいかがでしたか?
「今日は1点救ったけども、やられている試合も多いですよね。多々良に関しては、もう少し強気にやってもらいたいですね。例えば飯田はどっちつかずのボールでもちゃんとヘディングで味方に渡せるようになりましたが、多々良は同じようにフリーでも何故か向こうのボランチの選手にパスした場面が多かったですね。要するにチャレンジしないといけない。サッカーは守備と攻撃と切り替えの3つしかありませんが、全部しっかりとやらないといけないんです。ディフェンスの力はそこそこJ2だったらできますよ。J1だったらさっぱりだったでしょ? そこですよ。もっとなにくそと思ってやってもらいたいところは正直あります。まあ、悪くはないですよ。ただ良くもない。良いプレーをしてもらいたいですね。そこは競争なので、またメンバーは明日以降見て決めます。どんどん良い方向にしていくのが私の仕事であって、別に固定観念は持っていません。ただ、飯田はその意味で常に力を発揮できるようになってきました。ワンちゃんは犬なので何も考えていないので、餌があればどこにでも走っていく(笑)。あいつの攻撃力は魅力ですよ」

Q:F東京戦があのような結果に終わり、どのようなマネジメントをしたのか?この間、出ていなかった選手のパフォーマンスなどはいかがでしょう?
「(岩間)雄大は派手なプレーは一切しませんが、玄人受けする選手なので要所要所を抑えることはできましたね。天皇杯ではかなりやられましたが、今のF東京は浦和と肩を並べる力のあるチームですからね。ミーティングで映像を見せて話しましたが、同じ0−2でも、自分たちのやるべきことやったのと、やるべきことをやらなかった0−2は全く違うと話しました。この前の試合は相手をリスペクトしているのか諦めているのか、それはご法度だよと。それは精神的な部分で、戦術的な部分は映像を見せて話をしました。その意味では今日は概ね我々らしさを取り戻した、そういう試合になったと思います。まあ、天皇杯はリーグ戦と違いますからね」

以上
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