第28節のなかで唯一、月曜日(25日)に開催されるのは、現在勝点34で13位の札幌が同32で16位につける栃木を札幌ドームに迎える一戦だ。第11節に行われた前回対戦では2−1のスコアで栃木が勝利しているカードだ。
ホームの札幌は前節、敵地で山形と対戦して1−2で敗戦。開始早々に内村圭宏のゴールで先制点を奪い、その後は押し込まれながらも何とか粘っていたが、2つのPKを与えてしまい逆転負け。リーグ戦4連敗という苦しい状況となってしまった。
しかしながら、4連敗の内実を振り返っていくと、前述の山形戦こそ相手に背後を突かれる場面が目立つ試合だったものの、その前の3戦はどれもボール支配、シュート数で相手を上回っており、「決めるべきところを決めていれば・・・」という展開だった。
「内容は必ずしも悪くはないし、チャンスは作れていた。負けてしまっては意味はないが、それでも、ひとついい形で得点、勝利ができれば流れを変えられるはず」と上里一将は前を向く。そして20日(水)には敗れはしたものの、天皇杯3回戦でJ1の清水を苦しめる戦いぶりを見せており、ここもポジティブな材料としたいところだ。前節は左太腿痛で大事をとった小野伸二もこの栃木戦から復帰する見通しで、ここも期待できる。
そしてアウェイに乗り込む栃木の前節はホームで湘南と対戦して0−3で完敗。こちらは6連敗となってしまった。
そのチーム状態について阪倉裕二監督はこう分析する。「(連敗の)原因というのは1つではないと思う」としたうえで、「連敗しているから雰囲気が悪くなり、自信を無くすことになる」「連敗することにより、少しずつ自信に欠けた」とメンタルの部分もひとつの大きな要因のようだ。
ただし、前節の戦いについて「色々考えたが正面からぶつかってどうなるかを選手にも感じてもらい、自分自身も受け止めようと準備した」と指揮官は振り返っている。連敗中というのは得てして、何とかして勝点を拾ってひとまず連敗を止めようと考えてしまいがちなものだと思う。しかしながら、5連敗という状況にありながらも栃木は首位チームと真正面から挑んでいった。これはなかなか簡単なことではないだろう。本間勲、西川優大という新戦力があらたな刺激になった部分もあるのだろうが、黒星が重なる苦しい状況ながらも、チームがそうした戦いを勇気を持って選択できた意味は大きい。6連敗中という成績が示すほど、チーム状態は悪くないのではないだろうか。そう感じてしまう。
さて、そんなチーム同士の対戦であるが、札幌が4連敗中、栃木が6連敗中という部分をひとまず横に置いて順位表に目を向けると、J1昇格プレーオフ圏内の6位との勝点差は札幌が6で栃木が8。これは筆者の個人的な印象に過ぎないのかもしれないが、どちらも負けが続いている割には、それほど上位と大きく離れていないように思う。もちろん、下位との差も狭いわけだから油断はいっさいできないが、気を引き締めながらも、過度にネガティブに捉える必要はないだろう。これが残り2試合での立ち位置というのであれば崖っぷちもいいところだが、残りはこの試合も含めて15試合。まだまだ、先は読めない。
いずれにせよ、どちらもいい形で連敗を止め、流れを変えようと力を振り絞るはず。見応えのある試合になることだけは間違いない。
以上
2014.08.24 Reported by 斉藤宏則
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