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【第94回天皇杯 3回戦 清水 vs 札幌】大榎克己監督(清水)記者会見コメント(14.08.20)

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●大榎克己監督(清水):
「リーグ戦と違って負けたら終わりという後がない状況で、勝ち切れたこと、それから90分で勝てたことは非常に良かったと思います。次の土曜日にはリーグ戦がある中で、延長まではやらせたくないという思いがあって、残り5分になった時に取りに行くという指示も出しましたが、最後はノヴァ(ノヴァコヴィッチ)の決定力に助けられたかなという感じがしています。
最初にリスタートから先制されましたが、前半追いつけたこと。それから最後の15分ぐらいは相手の足が止まっていたので、いつ取れるのかなという感じがしたんですが、なかなか取れない時間が続いて、その中で90分で決められたのは非常に良かったかなと思っています」

Q:今日は少しメンバーを変えた中で、収穫として挙げられるところは?
「センターバックにヤコヴィッチを入れて、周りとの連携という部分では心配な面もあったんですが、合格点をあげられるような活躍だったと思います。まだまだちょっと危ない場面もありましたが、今日のプレーを見る限りでは彼は本当によくやってくれたし、センターバックとしてのオプションが、私の中で増えたのかなという思いがあります。
あとは、いつも出ていないメンバーで入った石毛とか(高木)善朗が、本来FWではない中で前線でボールに絡んでくれたことも良かったと思います」

Q:チーム全体としての攻撃の評価はいかがですか?
「うーん、まだまだそこは……。イージーなミスが多い、ボールを失う回数が多い、そこから守備に体力を使うという場面が多かった。もう少しそこのクオリティを上げないといけないと思います。特にこういう暑い中で連戦を戦ううえでは、どれだけボールロストを少なくするかというのは大きなポイントになると思います」

Q:前半は、ボールを持ってから攻撃にかかるのが少し遅かったというか、監督も試合中かなり前に前にという指示を出されていましたが、そのあたりはどう感じていますか?
「やっぱりそのへんの判断というか、優先順位を間違えないでほしいと。前にパスコースがあって、前にプレーできるなら、ゴールに向かってプレーするのが当たり前のことなので。当然、前がない時に無理して前に出す必要はないんですけど、もっと前にプレーする意識というのは、全体的に持ってほしいかなと。今日の試合だけではないですが、ボールを大事にしようとはするんですが、それで相手にプレッシャーを受けて、結局は長いボールを蹴るという場面がここ何試合かありますから。もう少し前にプレーできる時は前に。そこで失っても対応はしやすいですが、後ろにプレッシャーを受けた中でミスしてロストすることは、チームにとって良い状況ではないと思うので。もっともっと攻撃的に、ボールを追い越していくとか、前にパスコースを作るとか、もう少し前へのアグレッシブさ、選択肢というものが欲しいかなと思いますが、そんなに簡単に口で言ってできるものではないので……。ただ、前に勢いだけで行けという意味ではないので、有効な前への攻撃、サポート、そういうものをチームとしてもう少し作りたいというところです」

以上
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