●石崎信弘監督（山形）：

「1週間に3試合と、大変暑いこの夏に厳しい条件のなかで、それも後期が始まって3連敗という精神的にも肉体的にもきついなかで、本当に選手の勝ちたい気持ちが出たゲームだったんじゃないかなと思います。最後はヘロヘロになりながら2点目を取ったという気持ち、それはやはり次につなげていかなければいけない。次はまたアウェイ（8/10vs富山）で戦っていかなければいけないんですけど、今日の気持ちを忘れずに、次からのゲームを戦っていきたいと思います」

Q：ロメロ フランク選手は前節のいいパフォーマンスから今日の先発となりましたが、今日の評価をお願いします。
「得点に絡んだシーンとか、前半も惜しいシュートを何本か打っている。やはり前のところで頑張ってボールキープしてくれたり、ディフェンスのところで前線から追いかけてくれたり、最後ヘロヘロになりましたけど、そこまでしっかり戦えてアシストという素晴らしいいい結果を出してくれたんじゃないかなと思います」

Q：複数失点が続いているなかで今回、ゼロに抑えました。特に相手に背の高いFWの選手がいるなかで、後半は厳しい場面があったと思いますが、守備面で最後まで耐えきれたことへの評価をお願いします。
「最後はラドンチッチと高松という2トップのところに蹴り込んできた。やはりそこでしっかりとファウルじゃなしに競れたというところと、競ったあとのセカンドボールをしっかり拾えて攻撃につなげた。あとはやはり気持ちの部分で、先ほども言いましたけども、全員で勝つという部分が出たんじゃないかなと思います」

Q：この試合で気持ちを出せたということですが、前節から選手たちにはどんなことを話していましたか？
「肉体的にも精神的にも苦しいなかで、どうチームが一つとなって戦っていくか。それが今後につながっていく。特にJ2の場合は混戦状態なんですよね。そのなかでどう粘り強く戦っていくかというところ。それは今回だけじゃなしに、前節の千葉戦にしても、その前の群馬戦にしてもずっと言い続けてきたんですけど、今日は3戦目というなかで本当によく頑張ってくれたんじゃないかなと思います」

Q：今日のディフェンスラインについてはどのような評価ですか？
「向こうの戦術というのがラドンチッチというところにある程度はっきりしてきたというところで、守り側としては絞りやすかった部分があるんじゃないかなと。ただ、サッカーというのはディフェンスラインがディフェンスするだけではなくて、どれだけ攻撃に参加できるかというところ。今日の4人は攻撃の起点になっていくところに関してはまだまだ不足な部分が多すぎるんじゃないかなと思います。守ることがDFにとって一番大事だと思うんですけど、今のサッカーはそうじゃなしにDFがどれだけ攻撃の起点になれるか、あるいはフィニッシャーになれるか。そういうところを追求していかなければいけないんですけど、『テンテンテン（…）』です」

Q：交代した3選手にはチームとしてどういうメッセージを与えたのか、それぞれどういう言葉をかけて送り出しましたか？
「舩津は、松岡がかなりバテてたので代えようとしたんですけど、グラウンドの中で（小林）亮が危ないということで急遽、ボランチからサイドバックでという形。舩津の場合はいろんなポジションができる、それが彼のよさですし、彼の強さというところがうまく、攻撃の部分でもアグレッシブに参加してましたし、よかったんじゃないかなと思います。もう一つは、松岡のところがかなり疲れていたがボランチのところで舩津を使ってしまったというので秋葉かフランクを下げるというところで、フランクはかなり前線で頑張ってて疲れてたので、秋葉をボランチに持っていってサイドに比嘉厚平を持って行って。向こうの攻撃がシンプルにラドンチッチというところで、できるだけ上げさせない。競って勝つのが一番いいんですけど、まずはやっぱりパスを上げさせなければ空中戦もないですので、そういうところでボールに対してできるだけアプローチをかけていくところと、あとはチャンスがあれば前に出てシュートまで行ってほしいと。最後の山崎は、フランクとディエゴがかなり前線で疲れてた。あそこにボールが入って失う回数がかなり多かったんですよね。ボールを奪って攻撃にかかったときにミスが出たというところで、どちらかを代えていかなければいけない。ゲーム的に1-0で勝っている状況で、やはり前から追いかけられる、あるいはチャンスがあればカウンターで飛び出していけるというところで山崎を選択して、彼の前にもプレッシャーをかけるし中盤のところにも戻ってくるしというアグレッシブさが出たんじゃないかなと。それが2点目につながったんじゃないかなと思います。代わった3人がそれぞれ本当にいい仕事をしてくれたと思います。それが今日の勝ちという、チーム全員で戦っていこうという結果につながった。こういう苦しいときにはバラバラにならないでチームが一つになって戦っていく。今日やったことを次につなげていくようにしていかなければいけないんじゃないかなと思います」

以上