●安達亮監督(神戸):
「試合前からメンバーが少し出場停止で欠けていて、暑さもあり、相手は首位の浦和ということで、今シーズン初めて守備的に入ろうということで、この1週間準備して試合に入りました。残念ながら、相手の一番得意とする形で1失点してしまいましたが、我々の攻撃力を考えると、1点は返せるだろうという変な自信もありました。前半を0-1で終われば、後半に何とかなるかなとは思っていました。その通り、後半は守備のやり方を少し前がかりにして、うまく逆転するところまでいったのですが、最後の逃げ切るところでアディショナルタイムに失点してしまいました。悔しいですが、それも実力ですね。最後に終わらせられないというゲームが今シーズン何試合かあるのですが、その辺の微調整をして、残り16試合でもう少し勝点が取れるようにがんばります」
Q:逆転してから追加点のチャンスもあったが、5バックにした理由は?
「相手がスタイルも選手交代もやり切って、前に李(忠成)も入ってきて、うちは後ろ4枚でやっているので、浦和さんや広島さんとやるときは、どうしても横ズレをしなければいけないというのがあります。最後、下がってしまうと、疲れてきて横ズレしきれなくなるので、その辺の守備を簡単に分かりやすくしました。その分、前から取れるようなことはなくなるのですが、タイミング的にはあれぐらいの時間帯で最初から考えていたので。ただ、その上をいくパワープレーでやられてしまって残念です」
Q:後半を少し前がかりにしたとのことだが、この暑さを考えると、前半は体力を温存してということか?それとも状況が1点リードされているからということか?
「1点リードというのはあまり考えていなかったです。1点は充分返せるというか、射程圏内というイメージがありましたので。前半は少し下がってやって、それでもマッチアップしないというか、ボールを奪えるところがはっきりしなかったので、前半はどこでスイッチを入れればボールが取れそうかというのも、選手も何となく感覚で感じていたし、我々スタッフも感じていました。
後半は、もうひとつ高い位置で守備のスイッチをどこかで一瞬マンツーマンにするというか、そういう感じでハメていけば取れるだろうというのは見えていました。前半は我慢、後半にどのタイミングで勝負にいくかということでした。ハーフタイムにロッカールームで、15分くらい様子を見ようかと選手たちに言ったのですが、選手の方からもっといけるという話が出たので、5分過ぎくらいから前から行って、ハメてプレッシャーをかけたといった感じでした。体力的に前半に温存ということはあまり考えずに、行けるところまでいければと考えていました」
Q:後半途中にシンプリシオ選手と高柳(一誠)選手を入れましたが、あの形はもっとボールを握ったり、スイッチを入れて仕掛けるという狙いがあったのか?
「本当にその通りで、彼らが入る前に逆転はできたのですが、橋本(英郎)と杉浦(恭平)が前半からすごい動いて飛ばしていたので体力的なこともあり、前からボールは割りと奪えていたので、そのボールをもう少し大事にするということでした。あとは、相手が前がかりに出てくるのであれば、シンプリシオなどがいれば、決定的な3点目を狙えるパスがあるので、その辺の狙いで出しました」
Q:選手の方から、もっと前から行けるという話があったとのことだが、自主性を全面に押し出して指導されている安達監督にとっては、これはしてやったりだったのか?
「僕らが外から見て考えることと、中でやっている選手と必ず意見が一致するとは思っていません。監督が責任を持ってすべてを決めるのはもちろんですが、選手からそういう話があれば、きちんと聞く耳を持って、実際にやるのは選手なので、その意見に乗っかることも僕の指導のなかにはあります。実際に今日は、ハーフタイムに少し後ろからという話をして、後ろで3対2くらいで振られても我慢しろという話をしたのですが、それでは守備のスイッチがいつまでたっても入らないと、浦和に何日間でもボールを持たれると、そういう意見が選手から出ました。じゃあ、覚悟はあるのかと、一瞬マンツーマンになったり、逆サイドを捨ててでも前から取りにいけと言いました。そのスイッチは誰が入れるのか、ボランチなのかサイドバックなのか、それは自分たちでやれと、そういう話をハーフタイムにして、それがうまくいったと思います」
以上
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2024年11月30日(土)14:00 Kick off