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【J1:第17節 名古屋 vs 横浜FM】西野朗監督(名古屋)記者会見コメント(14.07.27)

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●西野朗監督(名古屋):
「厳しいコンディションの下での試合が続いています。今日は横浜FMにとっては1試合多い状態でのゲームということで、後半から彼らのチームパフォーマンスが落ちてくる部分を戦略的に考えていました。そのため、今日は自分たちから仕掛けて行くよりも、バランスを持って戦うことに重点を置いて試合に臨みましたし、そのためのシステムの変更、サイドアタックに対するケア、選手のキャスティングをしていきました。
後半に勝負を掛けていきたかったため、後半になってからスイッチを入れ直して正解でした。パフォーマンスは悪くはなかったと思います。ただ、前半の内容があまりにもリアクション気味でした。もっと相手のエネルギーを落としていくようなアグレッシブさが欲しかったです。そういう部分を発揮できない中で、ボールのテンポが全く上がらない前半となりました。
ハーフタイムになって、1対1での厳しさだとかアプローチといったベースが取れた中で、少しずつ活性化していきましたし、途中から入ったメンバーも推進力を出しながら戦ってくれました。今日は、後半だけを見れば狙い通りの内容だったと思いますが、前半の内容があまりにも良くなかったために、もったいない気持ちです。そこだけが残念に思います」

Q:ハーフタイムにはMFの小川選手・矢田選手の2人を変えていきましたが、前半の内容の要因はその2人にあったのでしょうか?
「とにかく、ボールの引き出し方がスムーズではありませんでした。なかなかボールが入りませんでしたし、入ったとしてもすぐに囲まれてプレスを受けていました。そこはサイドバックとの兼ね合いもありますが、あまりにもボールの配球がスムーズではありませんでした。前に出ていくのもほとんどない状況の中で、もっとそういう動きの連続性を作らないと今日のゲームには入っていけないと判断しました。
玉田との距離も非常に遠かったですし、簡単にボールが入ってくるポジションではありませんので、前に入ってサポートしていく状況もなかなかありませんでした。そういう中でフリーランして中に入っていく動きを増やしていこうと思いました。そうすれば、今日は玉田とレアンドロがセンターの位置だったので、あの2人にもう少しドゥトラの背後を狙うことができたと思います。もちろん、小川と(矢田)旭の関係だけが問題ではないのですが、あまりにも狙い通りボールがスムーズに動いていかなかったため、1点のビハインドの状況でしたし、チームを活性化するために、推進力を出すための2人を入れていきました」

Q:それでも後半には“決定機”といえるものがあまり見られませんでしたが、その原因として、やはり前半に圧力を掛けられなかったために相手に余力を残してしまったことが挙がるのでしょうか?
「横浜FM相手にそう簡単にペースを取ることはできません。工夫としては、田鍋を入れてサイドを破ったり、クロスボール入れたりなどはありましたが、横浜FMは基本的に守備をしっかり固めてきます。横浜はリトリートしながら、中村俊・齋藤・ファビオで真ん中をしっかり固めていました。そこをどうやって崩すかという中で、田鍋や本多のサイドアタックを試みました。特に前半は全体的にリトリートしていることもあり、横浜FMのディフェンスを崩しきれず、細かいパス回しがなければ難しい状況でした。それでもレアンドロ・田口辺りでなんとかそういう瞬間を見つけようという意欲は見られました。決定機が少なかったといえども、そういうことはトータルでの問題だと思いますし、圧力自体は掛けられていたと思います。結果的には、その中で、得点へと繋がるコーナーキックを得られた訳ですしね」

Q:これで前半戦の17試合が終わり、勝点は『19』ということになりましたが、後半戦の目標はどうなっていくのでしょうか?
「ポイントやランクについて聞かれますが、いくら考えたところでランクもポイントも変わりません。今、考えるべき事は、次のゲームや後半戦の入り方、チームのサッカーをどうしていくのかといった点だと思っています。今は自分の中にそのことを考えるつもりはありません。
ここまで選手達はよくやってくれています。ただ、不足していることはまだまだたくさんあります。それは決定力だったり、ディフェンスの1人1人の力だったり、そういう個々の不足は間違いなくあります。そういうところをチームとして、これから全員がサポートして構築しながら、パフォーマンスを上げていくしかないと思っています。
そういう目標設定をどう考えているかということよりも、チーム力を上げていくことが一番大事ですので、まずはそこに焦点を置いて、後半戦に入っていきたいと思います」

以上
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