●影山雅永監督（岡山）：
「カンスタの雰囲気にも押されて前半３点取れたことは、選手たちもここでもっとパワーを上げるところを、まず見せてリードを広げられた。スタジアムの雰囲気と自分たちの気持ちが相まって、ああいう前半になったのかと思います。セットプレーでいくつか取れたんですけど、その前にオープンプレーで押し込んでいたからこそ、セットプレーで取れた。オープンプレーで攻め込んでいったからこそセットプレーが増えた。前半戦２１試合の総括をスタッフ全員でして、選手たちにフィードバックをしたんですが、そこで『セットプレーからの点数を増やしたいよね』と話していたんですね。そういう中で集中して練習をして、いくつか点が生まれたということは喜ばしいことだと思っています。ただ、相手のマーキングのちょっとしたミスも手伝って、セットプレーからリードを広げられた。逆にそこから点を入れられたりと、ゲームがどう転ぶか、わからなかったですから。前半、追加点を入れられたことは我々には大きかったと思っています。後半ですね。はっきりとした戦いをしてきて、それに対応をしたつもりですが、愛媛戦で前半３点リードで折り返して、後半２点返された、なんとなく締まらない試合になってしまったという反省があったものですから、０で終わろうと選手たちを送り出したんですが、また１失点してしまった。難しい対応ではあったかもしれませんが、これからもっと相手が我々を押さえにくる、団子状態で争う相手と競った試合になった時に、ああいった失点が命取りになることがあるかもしれないですので、ああいう失点をしているうちは、J１昇格はおこがましい。さっき選手には厳しく言ったんですが、ああいうのを失点０で終わらせて、いくつかあった決定機をラフに終わらせてしまう、もう１人、２人と入って来る、冷徹に突き放すことが出来なければJ１というところはまだまだ遠いのかなという話をさっきしたところです。勝点３取れたことは大きいと思いますが、中３日で来る岐阜戦に向けて、今日この時間から回復、次の試合に向けてのコンディション作りをしっかりやっていきたいと思います」

Q：２試合連続で３得点、攻撃陣の調子の良さについて。
「得点というものは逆もしかりですが、前線がいいからというわけではなく、前半戦が終わって、後半戦に入る時に、『ここを一段と上げよう』という部分を選手たちがしっかりやってくれてるからだと思います。前半の立ち上がりはちょっとばたついたところがあったんですが、それ以降はボールを奪う、ゴール前まで入って得点機を作り出すことが出てきていますしね、全員で圧力をかけてボールを奪えていることが大きいと思います」

Q：セットプレーが有効な手段になると見込んでいたか。
「セットプレーでなかなか取れていなかったんですね。ですから栃木戦に限らず…。セットプレーって実はいい流れが断ち切られてしまうこともあれば、悪い流れを断ち切ることも出来る、オープンプレーとは違った種類のサッカーになるので、そういったところを怠っていると損をすることもありますし、今日のように得をすることもある、今日に限らずそういう重要な部分ですね」

Q：ホームで今季初めて３得点です。
「３得点が今季まだ２度目ですかね、あ、この間の福岡もあるから３試合目か。３得点したことは前半から皆様に盛り上げていただいて喜ばしいことであり、一方でそのまま終わらせられず、追加点なく失点したことが、後味悪いものですから、そういった稚拙なところを修正していきたいです。３得点で喜んでいただけたこと、前半はうれしかったですね」

Q：「オープンプレーで押し込めた」ことについて。
「その質問から少し外れるかもしれませんが、栃木は今日、すごくこの試合に懸けていた。前節落としていたからかもしれませんが、これまで連敗があまりないチームで、この試合にもその勢いでくると思っていました。途中からセカンドボールを奪って、制圧できたところでのオープンプレーからの得点を上げられれば良かったんですが、あまり欲張ってもいけないかな、１点は１点なので」

以上