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【J2:第23節 湘南 vs 富山】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(14.07.26)

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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れさまでした。ホームで2週連続できるので、前節勝ちはしましたが、選手と話した時に自分たちの課題とされているポイントが明確にあったので、それを今週伝えてきて今日のゲームに臨みました。今日の試合で言ったのは、相手よりいい形というよりも自分たちの限界に対して何点だったかという試合をしていこうという話をした。今日その意味では当たり前だが100点でも0点でもない。新しく入った選手も含めて、我々は前と後ろをコンパクトにして、より高い位置でボールを奪う、そこからスイッチを常に入れ続けて相手ゴールに向かうチーム。確かにミスはいつもより多かったとは思いますが、やる過程の中で監督として選手のチャレンジを応援してあげなければいけないと思っているし、入れ替わられてピンチになるシーンもたくさんあって、行かなきゃいいのにと思うようなシーンもあるが、やはり当てて出ていくことを続けていく、ミスがあって出ていくなと言ったら彼らの成長やチームの成長はないと思っている。ワールドカップが終わって、ドイツが優勝して、ドイツの育成やドイツのサッカーだと言われる時だが、彼らが一番すごいのは、ハードワークが当たり前になってる。ハードワークできることが特筆されるものではないのが、まだまだ日本とか我々のチームとの差なのかなと思います。湘南はよく走ると言われてることが、もしかしたら我々の成長や歩みを止めてしまうキーワードになるかもしれないと思っているので、今日は自分たちの限界がどこなのかというところに挑戦してもらいたいという話をして試合をした。その終わったあとの感想としては、よくやってくれたかなと個人的には思っています。夏場は暑くて立ってるだけで汗が出るような展開でしたが、見てるお客さんはわんぱくなガキ大将が走ってるけど…頑張ろうとしてるんだけど尻切れトンボで終わったかなというシーンが多かったかなと思っているので、人としてもサッカー選手としてもさらに成長してほしいなと思う気持ちでいっぱいです。すぐアウェイの福岡戦が控えているので、リカバーの仕方とかも工夫しながら、選手と一緒に残り19試合しっかり戦って、自分たちが強くなったと思えるような1年にしていきたいと思います」

Q:移籍間もない樋口選手がゴールを決めたが、起用の理由は?
「練習を見て決めた、それだけです。戦術的なことはいくつかあるが、そんなに難しいことを僕は言ってるわけではなくて。僕の中では戦術は1日やったら慣れていくものだと思っている。移籍で来る選手が時間をかけて我々の戦術を理解する部分はもちろん大事だが、今日寛規はあの展開の中で、彼がボックスの中でああいう仕事ができることはエスパルス時代も高校時代も含めてもう分かっていたので、それを周りの選手もしっかり合わせる、三竿がいいクロスをニアに送ったところは、10年一緒にプレーしてるからお互いが分かるということではなくて、いいチームは1日でも一緒にプレーしたらお互いのいいところを分からなければいけない。樋口がウェリントンみたいに高いロングボールを競るのが得意か不得意かは1回やれば分かりますよね。彼がスペースでもらうのが好きなのか足元なのかは練習で分かるものなので、周りとの呼吸を見ていいタイミングで入れようとは最初から思っていました。それは点を取りに行くためのカードです」

Q:ウェリントンが前半後ろに下がってボールを受けていたことと、途中から前でプレーするようになったことについて
「アイツはドイツで、若い時オランダでプレーしていて、チームの戦術をすごく押さえた上でやる選手だが、1点取ったあとミスが続いてたぶん自分を責め出した。それでなんとなく下を向いちゃって、ちょっとかわいらしいところのある選手で(笑)。ハーフタイムに切り替えてやれと言ったが、僕は日本人もブラジル人も韓国人もオランダ人も、自分は落ちてしまったとかもっとやってやろうとか、プレーしているときに選手に感情があるほうがよくて、淡々と時間が流れるのが嫌いで。その意味ではウェリントンは、今日は前半ネガティブな感じに支配されたところは確かにありました。ただ、サッカーはそういうものなので、自分の思うようにいかない時に落ち込んじゃうのはよくないんですけど、それに気付いて次に活かすことも大事なので、後半しっかり切り替えてやってくれたからよかったと思っています。あんなに大きくて髪型も変なのかいいのか俺にはよく分からないけど、子どもみたいなところがあるなと思って見ていました」

Q:先制点、追加点ともに左右からの展開だったが、あの形は狙い通り?
「敵陣に入ればクロスでもミドルシュートでもワンツーでも、とにかく敵陣に入ったときにいかに人数をかけてボックスに入っていくかが我々の攻撃のテーマなので。(藤田)征也のクロスはエクセレントでしたね。三竿と征也のクロスは普段練習でやってる形、ウェリントンと寛規がシンクロができたのはエクセレントなプレーだったと思います」

Q:交代策について、前節は2−0でDF島村選手を投入、今日は1−0のリードから全て点を取りに行く采配に見えたが、監督自身の意識の変化は?
「この前反省したのであまり思い出したくないんですけど(笑)この間も別に守ろうとしたわけじゃなくて、もうひとつはね返してもう1点取りたいと思ったが、なんとなくメッセージが後ろ向きになったので、おっしゃるとおりそういうふうにチームがなったから、そこで同じような交代をしようとも実は思っていました。同じような交代をして、でも攻めに行くんだよということもできるが、展開的にタケもすごい頑張ってくれていて、征也も少し足が止まりがちだったので、フレッシュな選手を入れたというだけ。この前の交代が間違っていたと言うつもりはなくて、そういうふうに伝わってしまったことが問題だなと思っている。誰が出てもコンパクトにしてもう1点取りに行く、失点をしないのは我々はそういうふうにやっていくということなので、守備的な選手が入ったらそこから下がってゴール前をはね返していこうという形ではない。ただ展開的に前やワイドの選手が今回は対象になったというだけで、悔しいのでもう1回そういうカードでいこうかなともちょっと思っていました」

Q:次は週中の試合があるが、故障者も出ている中、監督がここから大事に考えることは?
「もちろんコンディショニングをしっかり考えなければいけないが、とにかく3連戦を3等分して均等にエネルギーを配分するのではなく、1試合1試合に自分の全力を出し切る、その結果勝点3を取るというスタイルを変えるつもりはないので、もしかしたらそれがいろんな意味で裏目に出ることもあるかもしれない。たとえばローテーションしたほうがいいんじゃないかとかコンディションを考えてとかありますが、今は連戦を当たり前にハードワークするという時代になってきているので、連戦だから何かを変えることは一切考えてないです。そういう気持ちを選手たちが持ち続けることのほうが大事だと思っているので。ハードにやるのが当たり前なんだと彼らが感じられるように持っていきたいと思っています」

Q:ミスに対するスタンスについての話があったが、それとは別に試合の中でそういう状況になったときに、ただ黙って選手にやらせるのか、選手交代によってメッセージを送るのか。
「試合が始まると監督ができることって本当に限られていると思います。ただ、選手はチームの12時の、本当に12時ちょうどの軸でプレーしているかというのをいつも見ていて、今日はそれはブレていなかったです。ただ、ブレてはいなかったけどクオリティが伴っていなかった。僕が言ったのは、相手のコートに入った時に縦に入れ過ぎてしまって、相手はリズムをとっているから、ちょっといなすようなプレーも出してみたらどうかな、と。要はそういう示唆ですよね。アイデアを出すというか。監督の言うことを彼らはやろうとしていて、ロストしたらそれは彼らの責任ではないです。でも、自分たちがやるとしたらなぜロストしたかを試合中に考えなければいけなくて、そしたらちょっといなしたほうがいいかなとか、そういうのが選手の自立だと思う。僕はいなせとも、縦に入れ続けろとも今日は言わなかった。それを選手がどう判断するかということで、後半2点目を取った形は、中にも入れられたけど、最後しっかり破ったのは、その方が得点がとれる可能性があると判断した。一見、遠回りだけど確率は上がっていたプレーだと思う。そういうのを僕がじゃなくて、選手がグループ、個人が判断できるようになればいろんな形で得点が取れるし、一辺倒にはならないし、分析不可能になる。そうなってもらいたいと思います。だからミスしたことを取り上げて、縦に入れるなとか横に逃げろと言うことは絶対にしないけど、逆にそれがいいとも言ってない。ミスをしているんだから。そこは考えなさいよという話です」

以上
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