●秋葉忠宏監督（群馬）：
「本当にこの酷暑と言ってもおかしくないような、フットボールのゲームをやるにはあまりにも厳しい中で、本当に選手はタフに、最後まで魂込めて、我々の戦うベースになるということを最後まで出してくれましたし、この暑い中、本当に群馬から多くのサポーターが力強く、本当に我々とともに汗をかきながら応援してくれたことがこういうゲーム内容につながったのかなと思います。おそらく、アウェイで山形さんに勝ったのは我々のクラブとしては初めてだと思います。その歴史の一つ目を、選手たちが扉を開いてくれたことが本当に素晴らしいと思いますし、あらためて、彼らの頑張りに対して頭が下がる思いでいっぱいです。

試合の内容ですけど、我々が（2点目を）取る前に、山形さんがチャンスがありましたし、あそこで点が決まっていればおそらく逆の展開になっていたと思いますし、改めてゴール前での精度とか決定力というのが、ゴールがこれだけゲームの内容を変えてしまうんだなということをあらためて知る、怖いゲームだったなと思います。ただ、ここ3試合ゴールが取れない中で、選手たちに今週ずっとミーティングでも言ったんですけど、最後ゴール前で相手を上回る何かを見せない限りゴールは生まれない。それがアイディアなのか、テクニックなのか、クオリティなのか、閃きなのか、冷静さなのか、執念なのか、泥臭さ、パワーなのか、何でもいいですけど相手よりも上回るものがなければゴールすることができないという話をずっとしていた中で、今日の1点目もやはりあれだけの人数で飛び込んでいく、最後泥臭く押し込む。2点目も低いシュートを魂込めて打つからこそ（相手に）当たってコースが変わって入るという、ずっと言ってきたことを体現してくれた選手たちに改めて素晴らしさを感じますし、後ろを含めて最後までよく、この山形さんの分厚い攻撃であり、迫力のある攻撃を最後までしのぎ続けたということが、本当に素晴らしい結果につながったと思います。ただ、我々はまだ下位にいますので、この3連戦あと2つ、次はホームで北九州戦が残っていますので、まずはそこにしっかりと集中して、もう一度フィジカルコンディションとメンタルコンディションを整えて、いい状態で連勝できるように、また今から選手たちに準備をさせたいと思います」

Q:暑い中で苦しい試合になったということですが、前半は両チームとも暑さの影響もあるのか、なかなか素早い動きが見えずに重苦しい展開になりましたが、後半に動きが出てきてゲームが変わりました。後半に入る前にどういった指示を出されましたか？
「まず一つ言ったのは、今まで我々がどれだけ苦しい練習、厳しい練習をしてきたのか。この夏のために、去年からずっとスタイルを変えずにボールを動かすスタイルをやってきたのか。それをもう一度思い出そう。夏場でぐっと強いチームになるために、この夏場で勝点を稼ぐために我々は厳しい練習をしてきましたし、ボールを動かすとうことを常にやってきましたので、必ず相手よりもボールを動かして走る、そうすることで相手は必ず足に来て、ボディブローのように効いてきて最後仕留めることができる。だからこそ、苦しくても走り続けよう、スプリントをかけ続けよう、戻ろう、当たり前ですけど出でいく。その中で冷静にしっかりとボールを動かす。それはしっかりと正確に、我々がやっているスタイル通り、いつも通り動かすということを判断を早くして動かすということを常に伝えました。それを実践してくれて、前節は後半になってイージーミスが目立ったんですけども、今日は最後まで集中して、逆にうまく言うと前半は選手たちがうまくゲームコンロトールしたなと。前半少し抑え気味に、選手たちも自分たちの判断で考えた中で、90分トータルしてゲームをコントロールしたなと思います。それはフィジカル的にもゲーム的にもうまいことコントロールしてくれたなと。それも成長の一つだと思って、我々としては手ごたえを感じていますし、これをコンスタントにまた、これからの夏場またずっと続きますので、ゲームコントロールであり、駆け引き、運び方というものを90分通して考えられるような、そういう大人のチームになっていきたいなと思います」

以上