J1リーグは、ブラジルワールドカップによる中断期間はあったものの、今節で全34試合の半分を消化する。現在9位につけるF東京は、ホームに12位の仙台を迎える。
仙台はリーグ再開後、2引き分けと勝利が遠い。昨季までの4―4―2に戻し、徐々に復調してきたが、前節は名古屋相手に、常に先行しながらも追いつかれて3―3の引き分けに終わった。中3日の夏場の連戦においては、どのチームも試合終盤の終わり方に苦労している。高いプレー強度を90分間維持できるかが、今節の試合を左右する要素になることは間違いないだろう。
一方でF東京は、意図したビルドアップがまだ機能しているとは言い難い。ただし、堅い守備と、ベンチワークによって地道に勝点を積み重ねている段階だ。ここ2試合ともに、途中出場の選手たちがしっかりと攻守で貢献してきた。特に、前節新潟戦後、GK権田修一は「交代選手があれだけのプレーをしてくれると、チームとしてもしまってプレーできる。しっかりと無失点で抑えられた要因だと思う。たとえ試合に出ていなくとも、チーム全員が良い準備ができていることを証明した試合だった」と語った。
先発を三田啓貴に譲ってはいるものの、東慶悟は献身性と確実なプレーでチームに貢献している。羽生直剛も試合終盤の緊迫した展開の中で、的確な判断を下す人材として重宝されている。平山相太、渡邉千真も同様に、それぞれの良さを生かして試合にうまく入っていくことができている。また、このところ出場機会は与えられていないが、松田陸も戦術的な変化を与えられる存在だ。
フィッカデンティ監督は「選手と共に監督も試合を生きる必要がある」と言い、ピッチやベンチの選手の機微に触れ、それを采配に生かすという。
さらに、ここに今節から梶山陽平の名前も加わる可能性がある。現時点では、ベンチ入りは不透明だが、今節はエドゥーが出場停止のため、一枠空いたポジションに誰が入るかに注目が集まる。先発は、平山相太と、渡邉千真が争うことになるだろうが、ベンチ入りも興味深い。梶山は木曜日に朝鮮大学との練習試合で60分間プレーし、復調ぶりをアピールしている。指揮官の決断次第では、背番号「10」が久しぶりに味スタに戻ってくる可能性もあるはずだ。
4月に両チームはリーグカップ戦で対戦しているが、現在の仙台は組織的で攻守の切れ目をつくらない本来の姿を取り戻しつつある。根気と、ベンチワークでF東京がそれに対応できるかが試合を分ける最大の見所になるだろう。もしも、リードを奪われる展開となれば、変化を起こすことができる選手が必要となる。明日のメンバー発表は、先発とともにベンチにも注目だ。
以上
2014.07.26 Reported by 馬場康平
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