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【J1:第15節 F東京 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.07.19)

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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
「非常に素晴らしい試合でした。FC東京と対戦する時は、毎回良い試合になるという良い感触がある。今日も素晴らしい試合になったと思います。相手は、4-3-3あるいは4-4-2のダイヤモンドという形だとも言える形をとって、徹底された指導が見受けられました。我々のボランチに対し、相手のボランチの両脇あるいはトップ下の選手が下がりながらアグレッシブに来てビルドアップを防ぐことを徹底していた。逆に、守備の部分では、同じようにコンパクトに保ってきた。4-3-3の配置は、中盤の両サイドの横にスペースができる。そこを有効に使うのは、当たり前のこと。サイドチェンジをしながら相手陣内にボールを運ぶことができたと思います。サイドチェンジを使いながらボールスピードを上げてペナ角までボールを運ぶことができていた。ただ、前半はクロスの精度が低かった。そこまで崩せるのだが、クロスの質と、中に入ってくる選手のタイミングがうまく判断できていなかった。

後半のほうが形をつくれるようになったが、残念ながら技術の高い相手にGKも止められないコースに打たれて0-1のビハインドを負った。ただ、盛り返せる時間もあったので、チームを落ち着かせることを考えました。そして、落ち着いてチャンスをつくることができた。交代も非常にうまくいった。4-3-3でやっていると、特に中盤の3枚は前半から横幅70mをカバーしなければいけないので、どんな選手であろうとそれを後半も持続することは難しい。うちの選手も相手選手もこの蒸し暑い環境の中では消耗度も高い。そういう中で中盤が空いてチャンスをつくることができた。同点に追いついたが、2-1で終わってもおかしくない試合ができた。柴崎選手が中盤でゲームをコントロールしたり、あるいは飛び出すタイミング、ボールを散らすこと、守備のリスクマネジメントも非常によかった。最後までどんな状況であっても、諦めずにやり続けた選手たちを称えたい。また、FC東京の選手、監督も称えたい。非常に素晴らしい試合を示そうとした姿勢は評価されるべきだと思います。相手が得点した後、4-1-4-1という形をとってきた。チーム全体が引いて守備を重視していたが、我々はそれに対してサイドチェンジを頻繁にすれば、どこかでスライドが遅れてバイタルや、ライン間のスペースを作り出せる。同点、逆転を目指す上では、センターバックの活躍を称えなければいけない。センターバックが踏ん張って最少失点に抑えた、それができなければ攻撃が頑張っても失点してしまえば、努力が無駄になってしまう。若いセンターバックはミスもしていますが、彼らの頑張りを称えたいと思います」

Q:F東京との試合がおもしろくなる理由は?
「両チームともにコンパクトにして帰陣を速くしているので、得点機は少なくなる。FC東京はイタリア人監督を新しく迎え、どの試合を見ていても選手たちがピッチで何をするべきかが徹底されているし、そのための指導がしっかりとしているのだと思う。カウンターやひとつのミスから得点が生まれる中で、うちはパスワークを主体にしている。今は若い選手が多い中でまだ勢いでやっているところもあるが、ポイント、ポイントでベテランが試合中に微調整をやっている。両チームともにサッカーのおもしろさを示したと思う。互いに堅い守備をしていれば、なかなか得点は生まれないと思います」

以上
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