●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「2ヶ月の中断後のリスタートのゲーム、そして新潟という素晴らしいチームとの対戦で、非常に厳しいゲームになることは分かっていました。前半は我々の狙いとするサッカーというのが見せられたと思います。後ろからしっかりと落ち着いてボールを動かし、前に運ぶ、前に質の高いボールを入れていく。失った後に早く切り替えてボールを奪いにいく、そういった我々の狙いとするところが非常に出せたと思いますし、我々が今後目指していくサッカーの方向性が十分に見せられた前半だったと思います。
ハーフタイムには『我々は後半も引き続き前半と同じような戦い方をしていこう。そして得点を取りにいこう』という話をしたのですが、残念ながらそうした話と真逆の展開になってしまいました。後半に入って、なかなかボールが前に収まらなくなっていく、あるいはスペースに飛び出していけなくなっていくなかで、相手に押し込まれる展開が長くなってしまいました。攻撃を仕掛けようとして何人かの選手がスペースに飛び出して行こうとするのですが、ボールを奪われてすぐに戻らなければいけない状況になり、そういうなかで体力的にも徐々にキツくなっていくなかで、押し込まれてしまいました。後半も攻めて得点を奪いにいきたかったのですが、残念ながら最後の15分くらいは1-0のリードを守り切る展開というになりました。
我々が前半に見せたようなサッカーというものは今後も引き続き、よりレベルを高めていかなければいけないと思いますし、後半もそういった戦いをできるように、特に運動量のところというのは維持できるようにしていかなければいけない。こういった中断明けのゲームというのは、中断期間にいかに練習試合をこなしていても、あるいは体力的なトレーニングをしたとしても、リーグ戦の試合というものは非常に速いテンポで行われますし、気温が高いなかで行われます。こういったゲームに慣れていくためには、3、4試合が必要なのではないかと思います」
Q:鈴木選手と関根選手の投入の狙いは?
「まず、前半の早い時間帯で興梠を怪我によって交代させなければいけなかったのは痛手でした。後半に選手たちが疲れてくる中、交代枠の1つをすでに早い段階で使ってしまっているのは厳しい状況でした。関根の交代に関しては、関根のスピードを活かして相手の裏を取っていく、あるいはスピードを活かして速攻を仕掛ける、あるいはスペースを使うなどして得点を狙うという意図がありました。彼のスピードはああいう展開で非常に活きると考えていました。鈴木啓太に関しては、相手が真ん中へのくさびのボールを狙ってきていたので、中盤を厚くするために投入しました」
Q:前半は5バックでマンマークしてきた相手に対し、選手が前後に出入りしたり、阿部の持ち上がりなどで揺さぶったが、試合前から準備していたのか、それとも試合中に対応したのか?
「我々に対しては相手が特別な守備の戦術を採ってくるということがこれまでにもありましたので、この中断期間を通して、自分たちがどういう風にそれを外していくのか、突破していくのかということは取り組んできました。相手がマンマーク気味についてきたところで、1人の選手が受けにいく、他の選手がスペースに走り出す、あるいはボランチの(青木)拓矢や阿部がボールを前に運んでいくという形は、キャンプのなかでやってきましたし、それがしっかりと出せた前半だったと思います。
前半は特にうちアンカーのポジションである青木拓矢に対して、レオ シルバをマークにつけて来るとは思っていました。その上で、拓矢を少し低い位置に置くことによって、相手がついてくるのか、それとも真ん中のスペースを埋めるのかというところで迷ったのではないかと思います。後半は相手も対応の仕方を変えてきましたし、うちの選手の運動量が落ちた、あるいは前線にボールが収まらなくなったところで押し込まれましたが、前半はそういった我々の狙いが十分に出せた試合だったと思います」
以上
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2024年11月30日(土)14:00 Kick off