6月28日、丸亀競技場で行われた第20節・水戸戦。香川県高松市と茨城県水戸市は、水戸藩初代藩主・徳川頼房の長子・頼重(水戸黄門・徳川光圀の兄)が高松藩初代藩主になったという歴史的な繋がりから1974年に親善都市になっている。この日は「親善都市ダービー」と銘打ち、水戸市特産の「納豆ご飯」がふるまわれるなど様々なイベントが行われた。
その中でも特に注目を集めたのが、学生ボランティアによる「カマタマーレ讃岐応援ツアー」。高松駅から丸亀競技場までチケット代・バス代とも無料のツアーバスを運行。スタジアムまでの道中は讃岐の応援練習、スタジアムに到着後はサポーター協力の下で選手バスの出迎え体験、続いてキックオフまで場内を1周しながらスタジアムグルメを味わったりイベントを楽しんだりして、試合観戦へ…という流れ。
学生によるイベントの企画は昨年に続き今回で2回目。ボランティアリーダーの香川大学経済学部・福田晋太郎さんは「何度か試合運営のボランティアをしたことがあって、その時にクラブスタッフから『若い力でスタジアムを盛り上げてほしい』という話がありました。僕自身、イベント運営などに興味があったので挑戦してみることにしました」と、そのきっかけを教えてくれた。
まずは大学でボランティアスタッフを募集、県内の高校も訪問してボランティアスタッフへの参加を募った。今回参加した学生ボランティアは、香川大学・高松商業高校・高松中央高校・坂出商業高校の学生約50人。「昨年よりたくさんの学生が集まってくれて、規模を大きくすることができた」との言葉通り、ツアーバスをはじめ、応援フェイスペイントやサッカー版ゲームといったイベントも運営。ツアーバス4台は予約で即満席、フェイスペイントとゲームには長蛇の列ができる大成功となった。
「昨年このイベントを行った日は雨だったこともあって参加者も少なかったけれど、今回はたくさんの参加者に集まってもらえました。Jリーグ入りしたことで讃岐の認知度もアップしたのかなと思います」と福田さん。そんな福田さんはじめ学生ボランティアの願いは「讃岐のファン・サポーターを増やすこと」。福田さんは「今まで観戦に来たことがない人、慣れていない人にツアーを通してサッカーや讃岐のことをもっと知ってもらい、長期的にスタジアムに足を運んでくれるお客様になってもらいたい」と熱く語った。
ツアーに参加した小学4年生と2年生の兄弟は「讃岐の応援には初めて来たけど、すごく楽しかった。絶対にまた来たい!」と話し、一緒に参加したお父様も「屋台があったりゲームがあったり、雰囲気がとてもいいですね。必ず子どもたちとまた来ます」と、リピーターになることを約束してくれた。学生ボランティアたちの願いはしっかり届いているようだ。
現在、讃岐のホーム入場者数は1試合平均3364人で、リーグワースト3と伸び悩んでいる。その現状を打破すべく、前回の【J2 日記】で紹介した女子サポーターが作るフリーペーパーや今回の学生ボランティアのように、たくさんの人たちが様々な活動を行っている。チームの成績も上向きつつあるだけに、その思いを無駄にすることがないよう、クラブ側にもさらなる試合告知や広報活動を期待したい。
以上
2014.07.02 Reported by 中條さくら(オフィスひやあつ)
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】讃岐:学生ボランティアが企画・運営し大好評!カマタマーレ讃岐応援ツアー(14.07.02)
ツアーバスで初来場した内川くん兄弟。「今まで日本代表サポーターだったけど、今日から讃岐サポーター!」
福田さん(前列右から3番目)ら学生ボランティアの皆さん。笑顔いっぱいに活動していました
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