●ディエゴ 選手（山形）：
「大量得点が入りましたが、そこはあまり意識はしていませんし、毎回監督に言われていますが、J1に行きたいチームは連勝しなければいけないので、そこはすごく意識しています。次の試合は連勝できるように頑張りたいと思います」

Q:ハットトリックを達成しましたが？
「僕のハットトリックよりは、チームが勝ったということが一番うれしいと思っていますし、さっき言ったようにここで終わらないで、次の試合で連勝できるように頑張りたいと思います」

Q:ハットトリックは久しぶりになりますが？
「最後はヴェルディにいた時、2007年の札幌戦以来です」

Q:今日のゴールの中で自身が一番納得したゴールは？
「これというのはありません。3つともすごく大事なゴールだと思っています。3つともよかったと思います」

Q:今後の試合、どのように臨んでいきますか？
「この試合はもう終わったことなので、次の試合まで1週間、自分のベストを出して、大きな目標があるので。さっきも言ったように、連勝のことしか考えてないので、連勝できるように頑張りたいと思います」

●當間建文選手（山形）：
Q:先制点はよく反応したと思いますが？
「別に意識せずに、こぼれてきたから突っ込んだぐらいの感覚です。ゴールが空いているのは見えました。別に普通に押し込んでもよかったんだろうけど、とりあえず、頭ごと行ったほうがいいのかなと思って。あれで反らしたら結構もったいないなと思ったし、体で行ったほうが。自然と出た部分なので。ゴールが見えて押し込む、それで1点が入ればと思いましたし、意識せずやってます」

Q:試合を通してラインを高く上げる意識が感じられましたが？
「もともと、僕自身がラインが深いと思うので、もっとラインを上げよう、ラインを上げようと言われていました。日頃の練習からちゃんさん（石井秀典）と一緒に組むことが多かったんですけど、ラインを高めに設定してくれるので、そういう面で僕もある程度の感覚をつかんでいたので、それがたまたま自然な感じで出ただけだと思います」

Q:後半は相手が前線に高い選手を1枚足してきましたが、そこで対応については？
「大久保選手に対して僕がもっと弾ければよかったのかなと思いますね。それができなかった部分が後半の終わり際は特にあったので、それも課題かなと思います」

Q:5点目が入ってすぐの失点でしたが？
「僕らディフェンス陣はそういうものをなくそうと思って、すっごいピリピリ大声で、『ここは譲るな！譲るな！』と、ピリピリしてやっていたところがあるので、1点取られたのは悔しいし、そこが課題なのかなと思います」

●秋葉勝選手（山形）：
「間でうまい具合に受けれたりしました。4-1-4-1の岡根の隣あたりでスペースがたくさんありましたし、彼がボールサイドに寄ってくれば逆サイドの真ん中あたりが空くという感じでした。相手はフォワードの選手が多くて、フォワードの選手は結構プレスバックが苦手なイメージがあるんですけど、そういうので前に行けるかなという感じで入って、それがよかったかなと思います。前半のうちに点取ってよかったと思います。後半、相手はやり方を変えてきて、結構怖いようなロングボールがあって、そこでセカンドボールを前向きで拾われたときには、そこから攻撃が始まるので押し込まれたような感じですし。でもうちがうまく対処できてよかったと思います。一人が競って、カバーして、ボランチもプレスバックできてたりしたので、チームでカバーできてたのでよかったと思います」

Q:比嘉選手のゴールシーンは2人で崩して、比嘉選手がうまく決めましたが？
「打ちたかったです！めっちゃ呼ばれたので。フリーだと思って出したら敵がいました。入ってよかったです。最初シュートのイメージで、でも左足であまりいい位置に置けなかったので、ちょうどいい位置に比嘉がいるなっていう。出して潜ろうかなという感じでした」

Q:秋葉選手自身も攻守によく効いていたと思いますが？
「自分ではよかったと思います。中に入ってボールをもらえれば自分のよさは出せると思います。外でも1回受けてからヤマ（山田）と崩したり、もう一人加わってくればもうちょっとおもしろいかなとは思います」

Q:サイドバックの上がりを促す動きもうまくできているのでは？
「ヤマはそういう特長がありますし、スピードもあるので、うまく2対1を使っていければクロスまでいけるので、そういうのをどんどん出していきたいと思います」

●宮阪政樹選手（山形）：
「悔しいです。フリーキック決めれたので。けど、（今シーズン）初めてコーナーから点取ったと思うので、そういったところはやっと入ったかなというところはあると思いますけど、個人的には決めれるチャンスがあったので、悔しいです。完全に逆を突けた。逆を突けたというよりかは枠に行ってないので。ちょっと芝ダフってしまったので、もっともっと集中しなければいけないなと思いますし、勝ったからよかったですけど、拮抗した試合であればそういったところで決めれればラクになると思うので、そういったところは反省しないといけないですし、連勝してないので、次に向けてやっていければなと思います」

Q:コーナーキックを蹴ったコースは狙い通り？
「狙い通りです。ディエゴにニアに入ってきてと言って、ディエゴがスラせばそれもそれでよかったですし、ディエゴにマークが付いてた分、ニアポストのところがうまくかぶってくれて、そこにうまくボム（キム ボムヨン）が入ってきてくれたので。なんであそこにボムが入ってきたのかよくわからないですけど（笑）。けどあそこに誰か入ってきてくれたので、これでコーナーで1点取れました。コーナーの回数はチーム的には多いと思うので。前節の大分戦は合っていたのに決めきれないというところがあったので、そこは起点になれればチームとしても点が取れるようになってくると思います。今日これだけ点が取れたことで、次の試合は難しくなると思います。『前回、あれだけ取れたのに』と勝手に思ってしまうところがあると嫌な流れになってしまうので、しっかりと、1-0でもいいので勝てればいいと思います」

Q:大量得点の試合になりましたが、今までの試合と比べて特によかったところはありますか？
「立ち上がりいい形で入れたのもそうですし、1点目も2点目も選手が走っていたところ、いいところにボールが入ってきたと思うので、そういったところでうまくこっちに転がってきたのかなと思います」

●キムボムヨン選手（山形）：
Q:途中出場で1ゴール1アシストの活躍でしたが、まずはディエゴ選手へのアシストについて。
「ディエゴ選手がまずいいボールをくれたので、そこからいい流れで自分がいい形で前を向いてボールを持つことができて、また僕にボールをくれたあとにディエゴ選手がいいポジションに走り出していたので、自分はそこに蹴るだけでした。本当にディエゴに感謝です」

Q:ゴールシーンについては？
「後ろからすごい頑張ってボールをつないでくれたチームの方々がいるから、僕がああいういいところでボールが持てたというところがありますし、全部がつながって、全部のチームメートたちの力であのコーナーキックを取って、バス（宮阪）からのすごいいいボールが入ってきて、僕が頭を出して決めたということで、チーム11人で取れたゴールなので、そこが一番うれしいと思います」

Q:ゴール後はサポーターのところに行くことは決めていましたか？
「最初からしようと決めていたわけではないのですが、僕がゴールを決めた瞬間にサポーター席があって、いてもたってもいられずに、そのときの興奮で、その時の気持ちで走りました。僕のプロサッカー生活の初めてのサポーターですし、初めてのゴールということで、短い時間のなかでしたが、サポーターの方々の情熱を感じることができて、すごい感謝の気持ちでいっぱいです」

Q:途中出場で入る時にどのような指示を受けて、どのようなプレーをしようと思いましたか？
「まずは自分自身はチームのためになるゴールというのを一番に狙ってましたし、途中から出てきたので、元気な僕が走り回ってゴールを決めようという考えは持っていました。監督からの指示は、やはりアグレッシブに走って、チャンスをつくって、ゴールを決めてこい、積極的に攻めてこいという話をされたのと、あとは攻撃だけではなく、しんどい時間帯なので守備を頑張って、守備をサボらずにやるということを監督から言われたので、そういうふうに入りました。そういうふうに入ったことで、攻撃よりも守備をまずしっかりしようという考えで入りました」

Q:仲良しの比嘉選手が先にゴールを決めましたが、自分も決めようという思いは強かったですか？
「前半終わってハーフタイムに比嘉選手から、『今日は絶対出る機会があるから、絶対準備しとけよ』という言葉を受けていたので、自分もその言葉が励みになって、自分もやるという気持ちをそのときから持っていました。今考えれば、その時、比嘉選手が言ってくれたお陰で心の準備ができて、あのゴールに結びついたのではないかなと思います」


●岡根直哉選手（栃木）：
「あまりにも思い通りにやられたと思います。自分も含めてですけど、チームとしても個人としても、空いたスペースをケアできなかったです。システムにこだわらず、そのスペースは大事ですし、自分でも空いてるのはわかってましたから。でも今日はシステムというより、運動量とか気持ちの部分で負けてたかなと思います。マジ悔しかったです。でも山形のほうが力があるというか、個々の力が上かなと感じました」

Q:後半スタートから2枚入れ替えましたが、それで状況がよくなった感触はありましたか？
「少しはボールに行けるようになってましたけど、でも前半で3点やられてたので、何点やられても一緒ですし、もう次の1点、15分で1点ずつ返していこうと言って全員で前から行ったんですけど、その次の1点を相手に取られたので、さらに難しくなったというか、気持ちの面でもチームとして難しい状況になりました。それにしてもやられ過ぎました」
Q:失点の少なかったチームがこれだけの失点をして、次のゲームが重要になってきますが？
「今シーズン、2失点以上した試合は湘南戦ぐらい。今までは負けても0-1で最少失点で抑えてこれて、チームとしても失点は少なく抑えているという自信はありました。でも今日、こういうふうにやられて、これだけやられましたけど、次は恐れずにまた試合をするということが大事だと思います。失点を恐れて、また今日みたいなズルズルになったらまたやられると思うので、いい意味で切り換えて、またしっかりやらなければいけないと思います」

●近藤祐介選手（栃木）：
「立ち上がりの出足の遅さと、こぼれ球で相手よりも遅くて、結構早い時間帯に失点したのと蹴り過ぎというところで。ロングパスが多くなった部分と、つなげるところでうまくつなげなかった。ロングパスを蹴って、せっかく取ったボールをまた相手ボールにする場面が前半特に多いし、球際も負けてたし、それだけ負けてたらあの結果は必然かなと思います」

Q:失点が重なる状況で、試合中にどのように修正しようと試みていましたか？
「右サイドはわりとつないでる部分が結構あったと思うんですけど、左に行くとどうしても蹴って相手に渡すというのが多いし、こぼれ球が拾えなかったので、前半は本当に修正しようにもなかなか修正できず45分過ぎたかなという感じです」

Q:守備の堅いチームがこれだけの失点を喫した原因は？
「やっぱり、こぼれ球ですかね。コーナーのこぼれとか、ロングパス蹴ったあとのこぼれとか、全部相手に拾われて、うちらは裏に行こうというのがあったので、そこでヘディングで負けて自分たちでショートカウンターみたいな状況をつくって、サイドが上がったところのスペースにうまくヘディングで落とされて、拾われて前向かれてコーナーとか。そういう場面が前半すごい多かったと思います。ヘディングが100%勝てればいいんですけど、全員がああやって裏に意識があり過ぎると、取られた後のリスク管理が全くできてない状態で簡単にサイドを突破されるという場面が、5本あったら1回は相手の決定的なチャンスになると思うし、それが失点につながっている。ヘディングで勝って裏に行ければ自分たちが主導権を握ってコーナーとかも取れてたと思うし、よかったと思うんですけど、相手のヘディングが強いので、バカ正直に全部裏へ行ったとしても勝てないし、カバーするのも大事だと思うので。前に蹴ることは悪くはないと思うんですけど、全部が全部勝てないので、つなぐところも大事かなというのは特に前半はあったかなと思います」

Q:こういう試合の後、次のホームが大事になってきますが？
「初めて6点も取られたし、意地で1点は取ったけど、6点取られようが3点取られようがあまり変わらないので、まずは修正できる簡単なところから修正して、うちらは特に0点に抑えないと勝てないチームなので、なんとか失点をゼロにして次はやっていきたいと思います」

●廣瀬浩二選手（栃木）：
「前半のプレー内容はみんなよくなかったし、ピリッと感がなくて、うまくこっちのシステムのギャップを使われてたなあというのはすごい感じます」

Q:最初の失点はかき出したところでもったいなかったですが？
「ああいう失点をあの時間にしてしまって、でも早い時間帯やったし、全然まだまだゲームを立て直せる状況で1回立て直しつつあったところで、なんかプレーがはっきりしないというか、クリアならクリアすればいいし、そういうところの判断というのは今日は曖昧だったなと思うので、そういったところはもっと徹底して。42試合やってると、ゲーム内容がよくない時もあるけど、それをしっかり勝ちにもっていけるチームがJ1に行けると思うので、今日のプレー内容がよくないのであれば、もっと割り切ってプレーすればよかったなと今になって思います」

Q:システムのギャップの部分はどのようにケアしていこうと考えていましたか？
「もう少しディフェンスラインを上げるなり、もう少し両サイドがコンパクトに絞ってくるなり、いろいろあったと思うんですけど、それは終わってからは何とでも言える。でもこのゲームでできなかったことをしっかり自分たちが感じて、自分たちができなかったことをできるようにして、このゲームからしっかり学んで成長していかないとあまりにも勉強代が高くつき過ぎる。遠くまで来てくれたサポーターも『この応援じゃ足りないのか』と、そんなことサポーターに言わせたらアカンし、山形まであれだけ応援に来てくれてるし、その人たちの期待を裏切ったというのはすごく申し訳ない気持ち。こういうのは1試合では取り返せないので、自分たちが『山形戦から変わった』と言われるように、しっかりとやっていきたいと思います」

以上