●マリヤンプシュニク監督（福岡）：
「今日は、我々はいい試合をしませんでした。特にアグレッシブさという点で物足りませんでした。山形さんは経験のあるチームで、中盤の戦いに我々は負けていました。失点の場面は、中盤のボールに誰も行かずにボールウォッチャーになってしまい、相手はボールを拾い続けたことによって生まれたもので、それが今日の試合を決めてしまいました。我々は球際の戦いでも負けていましたし、バックパスも多かったと思います」

Q:今日の試合で10試合連続失点で、ここまで１５試合を戦って無失点試合が２試合しかありません。不利な判定や個人のミスもあったと思いますが、これだけ失点が続くと組織を構築する上で問題があるのではないかと思いますが、監督はどのように思われますか？
「我々は失点をした試合はありますけれども、たくさんのゴールを失って負けているチームでありません。前節の湘南戦でも我々はハードワークしましたし、失点は最後の５分間でミスがあってのことでした。今日の試合においても、守備に問題があったわけではなく、中盤でボールを拾わなかったことが問題でした。ですから、守備の再構築というところに関しては、私は特に考えていません」

Q:監督のおっしゃられる通り、今日は中盤の戦いで負けていた印象がありますが、その中で、監督はどのような指示を出し、どのように修正しようとお考えだったのでしょうか？「ハーフタイムにもっとボールに行くように指示しました。特に空中に浮いた五分五分のボールに対して、ボールウォッチャーにならず、しっかりとボールに行くことが大切だと伝えました」

Q:前節はアグレッシブに行ったということでしたが、今日はアグレッシブさが足りなかったということでした。そうなってしまった原因は、この１週間の中にあるのか、それとも、今日の試合の中で変わってしまったのでしょうか？
「その質問は私に対する質問ではない方がいいのではないでしょうか？そのところは選手に聞いた方がいいと思います。我々コーチ陣の指示は同じものでした」

Q:光永選手についてお尋ねします。彼はユースの時はサイドバックの選手でしたが、今は攻撃的なポジションで起用されています。今後、彼をどのように育てていこうと考えていらっしゃるのでしょうか？
「ポジションの名前が左サイドバックであれ、左サイドハーフであれ左サイドでボールを受けて１対１を仕掛けていくのが彼の仕事です。ですから、ポジションの名前は関係ありません。大切なのは、１対１を仕掛けてクロスを上げるということです。今日の彼のプレーに問題はありませんでした。いいプレーができました。もっと、もっと、阿部選手が光永と絡んでオーバーラップからクロスを上げてほしかったと思っています」

Q:前の質問に戻って申し訳ありませんが、アグレッシブさがなかったことについて、それが１週間の中で変わってしまったのか、今日の試合で変わってしまったのかという点について、選手が変わってしまった理由は選手に聞きますが、監督はどのように見ていたのか、その点についてお聞きしたいのですが。
「トレーニングは何も変わったことはありませんでしたし、いい雰囲気の中で、いい準備ができました。けれども、皆さんもご覧になったように、今日の試合では球際の戦いで勝てなかったり、ハスミスで相手にボールを渡してしまうことが多くありました。私が特別な指示を出したわけではありませんから、何故、そうなってしまったのかという理由については、私はよく分かりません。ただ、我々はもっとハードワークする必要があります。というのも、我々はバックパスが多すぎました。それは選手たちが無意識に行っていることでもあります。難しい試合になったり、対戦相手が強かったりすると、我々はボールを前に持っていこうとする試みが少なくなってしまうところがあります。もっと我々の成長が早く進んでいくものだと思っていましたが、現状では、少しスローダウンしているように思います」

以上