●反町康治監督(松本):
「総括の前に、田部(和良)さんには日本サッカー協会で仕事をしている時には非常にお世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。52歳ということで、私も近い年齢と考えますと心臓に悪い試合はなるべくしたくないという気持ちはありますが、苦しい試合で勝つことが出来ると、今までの苦労も報われるなとうれしく思います。
選手には11日間で4試合と言ってきましたが、私は16日間で5試合と捉えていました。特に今日はベンチは涼しかったのですが、グラウンドは非常に暑い中で最後まで足を止めずに集中して出来たと思います。ただ前半は富山戦のようにさっぱりだったかなと思います。ハーフタイムに少し課題と修正点を話して、何とか自分たちのサッカーにもう一回特化してやることが出来たことが、この結果に繋がったのではないかと思います」
Q:今日の勝因をお願い致します。
「ひとつは自分たちのストロングを出していく、ある意味みなぎるものとベタな答えですけどたくさんのサポーターの後押しで良い雰囲気を作ってくれたというのは間違いなくあると思います。色々と向こうも研究してくるなかで、我々はそれ以上の力を出していかないとということは感じていました。ロングスローやFKの対応であるとか、今日の試合でも向こうが我々に合わせてくるという時代になったんだなとある意味感慨深く思っていました。普通はそんなことをされることはないんですが、3年目の今年はそういう場面が多くなってきて、ハーフタイムには『我々はバルセロナではないよ』と喝を入れて送り出しました。そういうチームではないということを認識したことがもしかしたら勝因かも知れません。サビアは少し早かったかも知れませんが、泥臭くやるには長野県出身の選手がいますから彼に託すしかないという展開だったと思います」
Q:得点場面についてはどうだったでしょうか?
「これだけ点を取っているにも関わらず我々がパスを5本以上繋げてゴールというのは1回もないですから。何回も言っていますが我々にはメッシもセスクもいないので、だとするとサッカーというのは自分たちの個性や良さを披露して初めてチームの良さが生まれます。多分今度僕にバルセロナからオファーがあると思いますが(笑)、バルサではこういうサッカーはしません。ちゃんとこぼれ球を拾って外からもう一回作り直して、GKに戻してそこからビルドアップするサッカーをしますが、我々は自分たちの出来うる120%の力を発揮して、こういうところまで行き着いていると思います。そこは今後も変えるつもりはありませんし、より精度やスピードにこだわりを持ってやるしかないかなと思っています」
Q:前半0−0で折り返しましたが?
「色々な形の0−0がありますからね。ほとんどお互いにチャンスがなくて、向こうもハイプレッシャーに行けば長いボールという形で逃げて、どちらかというとリスクを回避したようなゲームだったので見ている人はつまらなかったと思います。そういう展開だったので、その意味で向こうも違う顔を見せたし、こちらも違う顔だった。まったく他所行きの展開だったと思います。後半、我々は自分たちのジャケットを着てやったことが奏功しただけであって、向こうはそういう行きつくところがなかったのかなと感じましたね」
Q:まだ不安定な部分はあったでしょうか?
「そうですね。ただサッカーではそういうゲームもあって、もちろん平均値を上げるということはいつも言っていますが、全て高いクオリティにはならないわけですよ。ただ、こういう試合でも最後は自分たちの良さを出して勝ちきったことは進歩だったのかなと思います」
Q:次節から山形、磐田との試合となりますが。
「J1経験のあるチームとの試合ですから、クラブの総力が問われると思っています。山形にはサクランボを買いにいくのではなく勝点3を取って帰るつもりです。遠隔地ですがそれなりの準備をしていますし、それを勝点という数字になって返ってくることを期待していますし、ホームで磐田といい形で臨むためにもまず次の試合は総力をかけて勝点をとってきたいと思います」
Q:横浜FCのようなスキルの高いチームに今日も走り勝ちましたが。
「思ったよりも向こうは大きい動きをしてこなかったですよね。今までならもう少し動きがあって、サイドから崩されるかと思ったんですが、体力的な大きな消耗はなかったですね。それが後半我々の力をある程度温存出来た要因かも知れません。向こうはJ2でもポゼッション率が3位のチームで、我々は残念ながら下から数えた方が早いチームですから。そういうなかでどういう展開になるかは選手には話していますし、皆で特にディフェンスにおいては同じ絵を描いているところはありますね」
Q:岩間雄大選手がゴールを挙げましたが?(公式データでは犬飼智也選手の得点)
「ヒーローインタビューでもワンちゃんのゴールと言っていますが、非常に謙虚な選手で、その姿勢がこれまでやってこれた一つの理由かなと思います。彼はどちらかというと人前に出るタイプではないんですが、強いチームにはそうしたオシムさん曰く水を運ぶ選手がいなければならないと思っています。彼はもっとタフにやって欲しいしまだ力が足りないところがありますが、そういう意味では黒子に徹してチームのワンピースとしては非常に貢献度が高いかなと思っています。うれしく思っているでしょうし、こうした舞台でやれるのは彼のフットボールキャリアにとっても大きいかなと思います。あいつは奢るような性格ではありませんがより頑張ってほしいですね」
以上
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