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【J1:第13節 横浜FM vs 鳥栖】レポート:勢いに乗る鳥栖が立ち上がりに主導権を握り、怒涛の2ゴール。横浜FMはホームのアドバンテージを生かせず、中村俊輔の1点止まり(14.05.11)

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前節、暫定ながら首位に立った鳥栖が勢いに乗って、前半に挙げた2点で試合の主導権を握り、そのまま逃げ切った。一方、ACLによる日程の関係で前節の試合がなかった横浜FMだったが、ホームのアドバンテージも生かせなかった。鳥栖は1トップの豊田陽平を中心に、2列目の水沼宏太、池田圭、金民友が流動的に動いて、チャンスを作り出し、その4人で得点を挙げた。
 
前半10分だった。鳥栖はスローインからのボールを、3人がかりで奪うと、金民友が素早く水沼にパス。完全にフリーとなった水沼はエリア外から思い切って、ミドルシュートを放った。数々の好セーブでチームを救ってきた横浜FMのGK・榎本哲也が、意表を突かれながらも左手1本で弾き返す。しかし、このボールが真上に上がり、右サイドからゴール前に詰めてきた金民友が押し込んだ。
その6分後には、またも水沼が走り込んでロングボールを受ける。クロスオーバーに入り込んだ豊田が打ったシュートは弾かれるが、このこぼれ球を金民友が拾う。安田理大からのクロスには、豊田の後ろで狙っていた池田がいた。池田のヘディングシュートで、鳥栖がたちまち2点のリードを奪った。
 
横浜FMは前節から、慣れ親しんだ4−2−3−1のシステムを4−2−2−2に変更。前節のG大阪戦はそれが当たり、8試合ぶりの勝利を挙げていた。ダブルボランチの小椋祥平、三門雄大も互いの動きを見て、積極的に前からボールにいく形ができていたが、鳥栖戦は「今までの相手(浦和、G大阪)は繋いできてくれた分、僕らのところでガツガツ行けた。だけど、今日はボールの失い方が悪かった」と三門。「ボランチのところでの勝負で負けたことで、試合にも負けた」と小椋も悔しさをかみ締めた。それでも、2点を取られてからの前半は、コーナーキックを連続して獲得。鳥栖のゾーンで守るセットプレーの対応を利用し、そのこぼれ球を逆サイドでフリーで拾った小椋が2本ほど、惜しいシュートを放ち、相手をヒヤリとさせた。
 
後半の立ち上がりから、横浜FMは、疲労によって先発を回避した中村俊輔を投入。従来の4−2−3−1に戻すと、攻撃陣が活発化。「相手が引いてきたこともあるけど、スペースができた」と藤本淳吾は、齋藤学とのコンビネーションから何度も決定機を生み出した。後半5分には、藤本から受けた齋藤がエリア内で細かいステップでかわし、左から巻くような右足シュートを放ったが、右ポストをかすめた。「学は細かいことができるし、2人の関係で崩す形はできると思う」と藤本が言えば、齋藤も今季開幕戦のときに「淳吾さんとはいい関係ができると思う」と語っている。今後さらに2人の攻撃の相乗効果が見られそうだ。
結局、アディショナルタイム突入寸前に、中村のスーパーミドルで1点を返すにとどまった横浜FM。しかし、今は攻撃のバリエーションを増やして、チームの底上げを図るとき。今後は連携と精度を高めて、「新たなF・マリノスの強みを出していければ、乗っていける」と齋藤も前向きに語った。
 
一方の鳥栖はチーム一丸となって、連戦の最後を勝利で締めた。豊田は「この連戦のなかでも、チームはハードワークできているし、いいサイクルでやれている」と力強く語った。次節は中6日で迎えるホームゲーム(5/17vs大宮)。サポーターの応援をバックに、首位をキープしたまま中断を迎えることができるだろうか。

以上
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