●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れさまでした。今日は中2日の試合ということで、アウェイの水戸の激戦を制して戻ってきて、ほとんど2日間、ボールを使ったトレーニングをしなくて。ゲームに臨んで、その休んだパワーをぜひ試合で使ってくれという話をしたんですけど。今日、本当、最後まで応援してもらったサポーターとともに、前半とか特に、少し戦術的なこととか、個人の集中力不足とかで、少し、横着という言い方が正しいかわからないが、少し我々らしくないようなプレーもあったんですが、後半、ハーフタイムを挟んでからは、最後、シュートで終わって、ホイッスルが鳴ったと。そういうゲームにしたいと思っていたが、しっかり後半の45分は戦いきってくれたんじゃないかと。栃木さんが、本当に我々に対してずっとやってきた今シーズンの戦い方をそのままぶつけられた印象があったので、ゲームとしては、 自分としては、栃木さんのそういうクリーンファイトにすごく苦しめられたなという印象がありました。やはりああいうゲームになると、観ているお客さんはたぶんすごく面白かったと思いますし、僕も指揮を執っていて、本当に栃木の選手も最後まで正々堂々と我々と戦ってくるというところで、すごくこう、ゲームが終わった後に疲労感がすごくありました。観ている人はどうだったんですかね。面白い試合というか、スタンドの盛り上がりは結構あったんですけど、僕は本当に、喋るのもつらいなというふうな、 そんな気持ちです。明日は休みにしましたが、この連戦4試合、4回勝てたのは、選手たちの、今シーズンだけじゃなくて先シーズン、それからずっとやってきた彼らのサッカーに対するリスペクト感とかチームに対する帰属意識、そういうものを積み重ねてきたことで勝てたという感じがある。ただそれは、本当に長年の歴史の中で、たまたま今勝っているという状況が出ているだけだと思うので、この状況に満足せずに、次の熊本戦にまたリフレッシュして一から臨みたいと思います。
あとひとつ、付け加えるとすれば、みなさんもそうですけど、世の中的に連戦をやると選手を代えていくのかとかターンオーバーするのかとか、 連戦は省エネで戦わなければいけないのかとか、たとえばそういう風潮が日本のサッカー界の中にまだ僕はあると思っていて。科学的なことを言うともちろん、スポーツ科学的には連戦の疲労感は強いと思います。ただ、疲労感がある中での試合をしないと、選手はたぶん成長しなくて、僕は特にJ2のこのリーグで、1週間に2回試合をするとか、それこそ2週間で3回試合をするというのは、どちらかというとそういうふうにしてもらいたいと思っている人で。なぜかというと、試合を重ねるごとに選手は成長していくものだと思っているので、その疲労感の中での試合がゲーム体力や判断、疲れた時のプレーの質にこだわってくる。それは本当に、手倉森さんが今リオ五輪代表の監督をされていますが、そういうところに送り込む選手はタフじゃなきゃいけない。やはり代表チームで、いつもワールドカップが終わった後に『タフさがなかった』みたいな分析がよくありますけど、それは現場の我々が、選手にタフになれということを求めない限り絶対に成立しないと思います。その意味で、日本サッカー協会がタフに立ち上がり、チェアマンも時間稼ぎや欺くようなプレーをしないでくれとおっしゃっていますが、今日はノーマルフィジカルコンタクトで僕の中では良いプレーがファウルというのが2、3回あった。僕の見方が間違っているかもしれませんし、批判でも何でもないですが、ビデオなどを見てぜひ、皆さんも考えていただきたいなと思います。連戦…今日はドルトムントの話をして、ドルトムントは4月3日から17日間で6ゲームをやったんですね。チャンピオンズリーグとポカール、ブンデスリーガ。彼らはレアルに最初の試合負けて、そのあとの5試合を全部勝って5勝1敗で乗り切った。今回、日本のJリーグのJ2の連戦は、15日間で5ゲーム。どっちがタフかどうかはわからないが、そのうち8人がスターティングメンバーで5試合以上出ている。だから、世の中、ヨーロッパの最先端のリーグでは、ターンオーバーとか、疲労があるからというのは多分、そもそも存在しないと思うんですよね。ターンオーバーというのは、疲労を重ねてそれが怪我につながるとか、今、それこそ体の回復具合が間に合わなくて選手を代えるというのはあっても、ただ疲労しているから選手を代えるとか、そういうことだけじゃ、さっきも言いましたが、日本のサッカー界全体も強くなっていかないんじゃないかなと思って、今日そういう話を僕はして。ドルトムントの選手は平均年齢約27歳、僕たちは23歳と少しだが、4歳下回っている我々がそれもできなければ何の未来もないという話を彼らにして、走力で絶対今日は上回れという話をして送り出しました。90分+アディショナルの4分で、そういうところは後半見せられたかなと思っています。それがもう1点、2点入れば一番よかったですが、その部分は選手はよくやってくれたと思っています」
Q:中川選手をスタートに起用し、ウェリントン選手を後半途中から起用したのはゲームプラン通り?
「そうですね、プラン通りです。後半になると展開がたぶんオープンになると思っていたので、そこでウェリントンを出したほうがいいと思っていたし、(中川)寛斗は寛斗で悪くて代えたわけではまったくないので。寛斗は155?しかないが、悔しさも踏まえて、今季のはじめも熱を出したり怪我したりしてうまく入れなかったが、2年目の選手でいつも練習をしっかりやってくれていて、チームのためにということを最近できるようになってきたので、チャンスを与えなければいけないと思って使った。寛斗自身には何の不満もないです。よくやってくれたと思っています」
Q:セットプレーを蹴る選手が増えたが、練習の成果だと思うが?
「そうですね、今日は(永木)亮太が入れましたが、この前は丸(丸山)が入れたり、三竿とか(藤田)征也とか、いいキッカーがいることはひとつストロングポイントになります。ただ、いつも言いますが、なんとなくもらったセットプレーでは入らないと僕は思っているので、その前にどういう攻撃をしてコーナーやフリーキックを取ったかというのが大事なので、その積み重ねでいいところでファウルをもらえればチャンスは増えるでしょうし。やはり相手陣内、ペナルティエリア付近で何か危険なプレーを起こしていくことが我々のスタイルなので、その意味ではこういう連戦のなかでのセットプレーの得点は非常にチームを助けたかなと思います」
以上
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