●秋葉忠宏監督（群馬）：
「ここの千葉のスタジアムまで本当に多くの群馬のサポーターが足を運んで、最後まで我々に力強いエール、応援を送ってくれたことを非常に感謝します。
ゲームのほうですけど、この５連敗という中でも選手が非常に自信に満ちあふれて非常に堂々と戦ってくれたことが素晴らしかったと思いますし、ファイトをするところであったり、本当にメンタリティの強い戦う姿勢だったり、何が何でも勝ってやるんだという、そういう気持ちというものをすごく前面に出してくれたことに非常に感謝していますし、素晴らしい選手たちだったなというふうに誇らしく思います。残念ながら結果だけはついてきませんでしたけども、チームがこういう状況の中、本当に我々は堂々と臆することなく勇敢に戦ったことは本当に素晴らしかったと思います。
ここで一番大事なのは、いろんな要因が失点というのはありますから、そこに対して誰かのせいにするとか、自信を失うとか、みんながバラバラになってしまうのが一番いけないことなので、また中２日という短い間ですぐ我々はホームで山形を迎えてゲームがありますので、誰のせいにすることもなく素晴らしいプレーをしたんだということを肝に銘じて、修正するところはしっかりと、中２日しかないですけども、そこはイメージの部分であったり、ミーティングの部分でしっかり修正して次のゲームに、また素晴らしいパフォーマンス、戦いをして自信に満ちあふれたプレー、そういうものをしっかりと見せてホームで今度こそサポーターと一緒に喜びを分かち合いたいと思います」

Ｑ：今、監督がおっしゃったように内容的にも気持ちの面も見えていい試合だったんですけども、ただ、そういう試合をしながらも結果を出せませんでした。その結果が出なかった点についてはどうお考えですか。
「もちろんプロですから結果を出さないといけない。こういうスタジアムであったり、千葉という力のあるクラブとやると、やはり本当にプロフェッショナルなゲームだなというふうに思います。それはどういうところかというと、やっぱり努力だけでもダメですし、メンタリティだけでもダメ。やっぱりインテリジェンスの部分であったり、才能の部分、テクニックの部分、そういったものがしっかり伴わないと、なかなかこういう強い千葉という相手、ましてやアウェイでこれだけのサポーターの前で、かつ勝点３を拾っていくというのは本当に難しいことなんだなというのを改めて痛感しましたし、本当に改めてプロというのは努力だけでもダメ。才能だけでもダメ。やはりしっかりとした努力と才能プラス、やっぱりテクニックであり、インテリジェンスというものがしっかりと揃って初めて相手から勝点３が引き出せるんだなというのを改めて感じました。それは具体的に何かというと、ＦＫの質であったり。やっぱりそういうものは千葉さんのほうが、やっぱりＦＫの質、どういうボールを蹴るかとか、やっぱりそういったところは少し違ったなと思いますし、ウチとしては失点の仕方があまりにももったいないボールの失い方からボールを失ってファウルしてしまったというところにもつながっているので。そういうちょっとしたことですけども、やっぱりそこをしっかりと見直してやっていきたいと思います。ただ、さっき言ったようにこれは誰のせいにすることでもなく、しっかりカバーし合えるクラブに、チームにならないといけないと思いますし、その中でもしっかりと耐えてＦＫなりセットプレーをしっかりとはね返す力、ミスをしっかりとみんなでカバーし合える、そういうクラブに、チームにしていきたいと思います」

Ｑ：２点あります。１点目はカウンターで千葉を突き離せるチャンスが後半に３、４回あったと思いますが、そこで決め切れなかったことについて。もう１点はハーフタイムコメントにもあったのですが、前半からかなりサイドから裏を取られてクロスボールを入れられて先に触られることが多かったと思いますが、その点について。
「まず、カウンターのほうは先ほど言った最後のクオリティの部分なので、やはり３点、４点と取って仕留められれば、もっと楽にゲームは進んだと思います。もしくは、あとはそこで何度も打ちあいになるというよりは、できれば高い位置に行ってシュートで終わるのも１つですけども、やはり２度行ったら次は少し高い位置でボールを握るようなこと、ゲームコントロールみたいなことができると、より相手陣地でボールをしっかり動かして相手のカウンターに出てくる力みたいなものをもっと削ぎ落とせたのかなと思います。そういった部分でもやっぱりゲームの状況を見ながら、もちろん決め切るのがベストですし、そうでなければ少し高い位置で相手の陣地でボールを握ってしっかりゲームをコントロールすることも必要だったかなというふうには思っています。
あとは、少しサイドからやられたという話はしていましたけども、システム上サイドがどうしても薄くなるのはどうしようもないことなので。たぶん、その分、ウチは前にパワーがあるようなしっかりとしたシステムでやっていますので、ある程度そこは（クロスを）上げられてくる部分に対してはある程度計算の中に入っていますので、その中で本当にウチは中ではよく弾いてくれていたと思いますし、実際、流れの中からのクロスからでは失点していないので、やっぱりそういった意味では最後まで集中してはね返し続けてくれたと思います。残念ながらやっぱりそのカウンターでループ（シュート）を食らったのとやっぱりセットプレーから２点取られたということが、そこだけはやっぱり非常に残念だったと思います」

Ｑ：序盤のほうで群馬の左サイド、千葉の右サイドの裏に長いボールを入れて崩していくというか、そこに人数をかけていたシーンが多かったと思いますが、それは意図的にそういうふうにして試合に入ったのか、それとも試合の流れの中でそうなったのか教えてください。
「どちらかというと試合の中で選手が少しボールサイドにそう行ったなという印象です。逆に言うとハーフタイムにそこを修正しました。ちょっと外に人数をかけすぎていて手数をかけすぎていたので、もう少し外はシンプルに２枚ぐらいで崩して、やっぱり中の枚数を増やすということが大事だったので。どちらかというとベンチとしては人数をかけすぎているなという印象だったので、後半に修正したのはできれば外はもう１枚、２枚でシンプルに崩して行って中でしっかりクロスを仕留めようというようなことは指示しました」

以上