●三浦泰年監督(東京V):
「お互い中2日という短いインターバルのなかで準備をして戦う試合だったのですが、展開としてお互い難しい部分があったと思います。得点を取りにいくにあたってチームのバランスを考えたときに、なかにいる選手でリズムを変えることであったり、得点を取るにあたってテンポやリズムを上げていく方法として交代選手を入れるという、両方があるなかで、札幌も非常にスキルのある選手が前線にいるわけで、しっかりマッチングして相手を抑えたなかでより良い攻撃をしたいと考えたときに、まずはなかにいる選手でリズムを変えていきたい、と。そこは、思い切ってベンチから選手を入れてみたらどうなるか、というのはタラレバでわからないわけであって。そういうなかで選手は非常に集中して90分間やってくれたし、選手交代をしようとした瞬間にグラウンド上で倒れてしまう選手がいたりと、ベンチの選手にとってはモチベーションをキープするのが難しかったりもしたのですが、そうでありながらも選手たちが役割を果たして準備をしてくれたことに感謝したいと思います。スコアレスという試合は、観に来てくれた両チームのサポーターに、サッカーの魅力である得点というものを見せられなかったという部分は非常にもったいないとは思います。ただそのなかで、狙いとする形というのは、フィニッシュに至るまでのパスのテンポというのは『もうひとつ早くてもいいな…』とも思うなかで、選手たちが最後までこだわっている部分が見えたりもした試合なので、結果としてこうした、得点が動かない試合というのは守備的な試合と思われがちですが、お互いが攻撃というものにこだわってビルドアップからゴールに狙っていくサッカーをやりあった試合だと思っています。お互いこの後は過密日程ではあるのですが、目指しているサッカーを追及しつつ勝点を積み上げられるように私もしっかり努力していかなければいけないと思っていますし、継続していく必要があるんじゃないかなと思っています」
Q:短い時間だったが、終盤に起用した永井(秀樹)選手について。
「彼は43歳という年齢で、皆さんは彼がどういうプレースタイルを持つかというのは、もしかしたら忘れているかもしれないですけれど。僕も現役選手時代に彼とプレーをしたなかで、途中交代から数秒で試合に入っていくスイッチを入れられる。逆に90分間あったほうが彼らしさが出ないような、交代出場でリズムを変えられるスペシャリストのひとり。私が清水でプレーをしているときに彼が東京Vで、途中出場で試合のリズムを変えられて、大事な決勝戦を負けてしまった経験もありますし。そういうなかで、彼のそういったものが残っているのかというものを確認しながらトレーニングをやってきたわけですけど、その特性はまだ輝いていました。ブランクがありますから、すぐにというものではないと思いますが、今日の少ないタッチ数のなかでも相手をはがして味方を使っていく、その感覚は残っていました。短い時間でリズムを変えて、得点につなげることのできる選手というのはなかなかいないので、そういう意味ではジョーカーのような役割を彼に求めていきたいと思っています。当然、選手ですから、今日のようなアディショナルタイムだけではなく、10分、20分と。そして選手である限りフルタイムをプレーしたいと思っているとは思いますが、自分達が勝点をしっかり取れるようになっていくためには、途中出場の選手の役割というのが非常に大事になってくると思いますので、そういう意味では彼にはそういうところを期待して今後もやっていきたいと思います」
Q:札幌は若い選手を最終ラインに並べていた。攻める側として、どう見えていたか。
「若い、若くないというのはそれほど大きな問題ではないとは思うのですが、変な言い方ですけど、日本人の選手が4枚並ぶとより協力しあったり、コーチングでカバーすることができるぶん、今日のディフェンスラインというのはまとまりがあったと思います。準備段階で見てきた映像よりも、そういうものを感じました。札幌の外国籍選手にどれだけの日本語の語学力があるのかは私は知らないのですが、GKからCBはコミュニケーションのところがウィークになることが多い。ただ、個の力、やはり体格やパワーを生かしたものだったりというものは日本人選手よりもストロングなものがある。そういうものをカバーしあって90分間戦っていたな、と。そういう組織での守備を崩すのは非常に難しい。それを我々も攻撃の部分でコレクティブにボールを動かして狙う。プラス、うちの選手に伝えたのは、1人対1人の個の力で勝負して決めることも当然、グループとして得点を奪う美しさというものもあるのですが、今日のような試合であればそういうものも必要になるのでは、と話しました。結果として得点を奪えなかったわけですから、評価として皆さんがどう見たかはわかりませんが、選手はそういうなかで相手のディフェンスを崩そうと最後まで攻撃的な姿勢をとっていたと思います。このあと映像を確認して次につなげてやっていきたいと思います」
以上
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