ヨーロッパのリーグはシーズン終盤。イングランド・プレミアリーグのビッグニュースといえば、来シーズンのCLの出場権を失ったマンチェスター・ユナイテッドのモイズ監督の解任。日本語で書いてある記事(主にスポーツ新聞)だけの情報だけど、約8億7千万円の6年契約だったのが1年持たなかったそうだ。監督の年俸が8億7千万円ってのは凄い金額で、J1に昇格する前、05年の甲府の年間予算の約2倍(に少し足りない)。気になるのは、解任された場合に残り5年分を貰えるのかどうか。スポーツ新聞には1年分は満額貰えるけれど、残りの5年分は貰えないという記事もあった。ファーガソンの紹介だし、どんなに腕利きの代理人や弁護士が味方として隣に座っていても契約交渉の時に、「途中で解任されても6年分全額払ってくれないと嫌だ」とは言えないだろうし…、マンUの方が銀河系クラスの弁護士や交渉人がいるだろうし…。遠い日本に住む、マンUのファンでもアンチでもない、マンUで活躍する香川真司を見たいだけのJリーグ好きな赤貧ライターの僕もなんだか少し「ホッ」とする…。もし5年間、毎年8億7千万円をマンUがモイズに払い続ける契約だったのなら、イギリスのマスコミはマンUのフロントとグレイザー家(アメリカ人オーナー)を総攻撃した上で、モイズには地球に住んでいられなくなるくらいの皮肉攻撃をするでしょうな。ただ、マンUよりだいぶん金額的なスケールは小さいけれどJクラブでも同じようなこともあるので、モイズもどこかでやり直しのチャンスが来るでしょう。エバートン(モイズは監督としてここで評価を高めた)が低迷した時に監督に再就任してマンUを倒せばまた盛り上がるはず。
8億7千万円の年収に対してイギリスでどれくらい税金がかかるのか知らないけれど、僕ならそれだけのお金があれば100年間は機嫌よく暮らしていける。でも、実際に一気に手にしてしまうと浮足立って、色違いでポルシェやレクサスやニッサンGTRを買い漁って破滅するでしょうな。オバマ大統領が行ったあの銀座の鮨屋にも入り浸ってみたいけれど、紹介とか必要なんでしょうかね。オバマ大統領が泊ったアメリカ大使館近くの日本の老舗・超高級ホテルにも泊って、食っちゃ寝してダラダラしてみたい。すぐに妄想が始まってしまうけれど、今節(J1・J2、第9節、toto第689回)は順当な結果になりそうな試合が多そうなので、totoはダブルとトリプルを効率よく使って堅実に当てたいし、できれば6億円のBIGが僕だけに当たりますように…。財布の中身の都合で毎節1〜3口しか買わないけど…。
マンUはヨーロッパサッカーの主役の座から少し離れたけれど、CLのレアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンの対決などヨーロッパのビッグクラブ同士の対戦は興味深い。でも、こっちは夢の対決という感じでなんか現実味は薄い。でも、ACLのC大阪対広州恒大(5月6日、13日)は普段Jリーグで対戦するC大阪がアジアのビッグクラブ、それも昨年は柏が悔しい思いをさせられたした広州恒大と対戦するとあって興味深々。第1クール(5月6日、長居)の日はJ1・J2はGWを締めくくる大事な第12節(甲府は国立ラストマッチ浦和戦。浦和サポーターの皆さん万人単位でお越しください)なので生中継を見ることは出来ないと思うが、年俸10億ともいわれるリッピ監督率いるアジアのビッグクラブ広州恒大をピンクの桜が倒すことを心から願っている。横浜FMが1次リーグで広州恒大を相手に健闘(1分1敗)しているだけに勝利の可能性は十分にある。中国でのアウェイは前回のコラムにあったようにピッチの内外で厳しいようなので、ホームでは何としても勝ってほしい。C大阪、川崎F、広島のファン・サポーター、関係者の皆さんはリーグ戦以外にも、楽しみが続いてよかったですね。おめでとうございます。甲府担当も陰ながら若干嫉妬交じりで応援しています。FCWCにJクラブが出場することを日テレの関係者の次くらいの情熱で期待しています。
以上
2014.04.25 Reported by 松尾潤(甲府担当)