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【J2日記】熊本:1試合限定の現役復帰(14.04.23)

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先週のトレーニングでは、いつも以上に気持ちの入ったプレーを見せた「加藤選手」

加藤竜二GKコーチ

第8節の山形戦、熊本ベンチには8年ぶりに現役復帰した「加藤竜二選手」の姿があった。
試合は園田拓也のゴールで先制。さらに齊藤和樹の追加点で2−0とリードした熊本は、終盤に1点を失ったが3連勝を飾り、8位と順位を上げた。結果として「加藤選手」の試合出場は実現しなかったが、緊急措置とは言え、44歳のGKコーチが選手登録するというニュースは全国的にも話題になった。

今回の判断は、開幕からゴールマウスを守ってきた畑実、さらには高卒ルーキーの永井建成という2人のGKが相次いで負傷離脱するという緊急事態を受けてのもの。山形戦の試合当日、クラブはJ1仙台から22歳のGKシュミット ダニエルの期限付き移籍を発表。これは昨シーズン、甲府から堀米勇輝(現愛媛)、F東京から橋本拳人が加入したのと同じ、23歳以下の選手を対象とした「育成型期限付き移籍」の制度を利用したもので、週明けからシュミットは早速チームに合流。次節以降、おそらくシュミットがベンチ入りするものと思われ、選手とスタッフの二重登録が認められないことから、「加藤選手」の選手登録は近く抹消され、再度GKコーチとして登録されることになる。

今回、加藤コーチの選手登録が先になったのには以下のような経緯がある。
「(畑)実のケガが讃岐戦の前日で、容態をしっかり診断してもらうには週明けまで待たないといけなかったんです。当然、僕の選手登録ありきではなくて、強化の方でもちろんすぐに動いてくれました。普通なら半年以上の契約を結ばないといけないけど、実も永井も1ヶ月程度で戻ってくる。かといって、これからの連戦を考えれば即戦力でなければいけない。ユースからの2種登録や、九州の大学生を強化指定でという選択肢もありましたけど、大学リーグも始まっていて難しい。そういう条件で絞り込んでいくと、23歳以下の期限付き移籍の制度がいいだろうと。ただ、合意を得られるタイミングが山形戦前の登録期限である水曜(16日)に間に合わなかったから、万が一のことを考えて、僕が選手登録することになったんです。そういうことならやるしかないでしょ。だから初めから、1試合限定だったんですよ」(加藤GKコーチ)

万が一に備え、先週のトレーニングでは選手達に混じってミニゲームでもゴールマウスに立った。練習後に話を聞けば「身体じゅう、あちこち痛くて困る」と笑っていたが、ベテランGKの加入は金井大樹にとっても刺激となったはず。もちろん年齢による衰えを否定できない部分もあったと思うが、もしピッチに立っていたとしても、いぶし銀のプレーを見せてくれていたに違いない。特にキックに関しては、フィールドプレーヤーを含めても屈指の精度を持っている加藤さんのこと、セットプレーから得点、なんて可能性も、ものすごく低いけれどゼロではなかった。

23日のトレーニングでは既にGKコーチに“復帰”して、いつも通り、2人のGK相手に鋭いボールを蹴った。緊急事態でまた選手登録、という事態は避けてもらいたいけれど、「現役の頃から体重もキープしている」と話していた通り、いったん再燃した火が簡単に消えることはなさそう。そういえば、今年はクラブ創立10周年。どこかのタイミングでOB戦を開催する予定もあると聞くが、その時までぜひ、コンディションもモチベーションも保ってください(笑)。

以上

2014.04.23 Reported by 井芹貴志
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