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【J2:第8節 富山 vs 千葉】レポート:富山が連敗ストップ。失点後も闘志失わず千葉と互角以上に渡り合う。(14.04.21)

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富山は「がむしゃら」がテーマだったという。気迫と集中力を持続させて強敵を追い詰めた。今季初勝利には届かなかったが連敗を6で止めた。試合後のチームを観客は拍手で迎えた。選手が伝わるプレーをし、ファンとサポーターは確かにそれを感じとった。厳しい戦いは続くが、このクラブは心ひとつに立ち向かうことだろう。

富山はスリートップの右に三上陽輔、左サイドバックにルーキー田中寛己を先発に抜てきした。大敗した前節の内容を踏まえた入れ替えだが、2人は期待通りの働きでチームを活性化させた。開始5分、「三上があそこにいるのは分かっていた」という田中がゴール前からクリアを右サイドの三上にぴたりと合わせる。三上はFW白崎凌兵とのワンツーからFW中島翔哉に送って好機を演出。抜け出しかけた中島が倒されて得たFKはMFソ・ヨンドクが狙ってクロスバーに弾かれたが、スタジアムのムードを高めるには十分な見せ場だった。

前半は富山の要所を抑えた守りが光り、千葉はボールを保持しながらも効果的な攻撃を繰り出せない。逆に富山はボールを奪ってから素早い攻めでゴールに迫った。36分にはMF大西容平がミドルシュートを放つが千葉GK岡本昌弘の好セーブに阻まれた。
千葉は同30分ごろからペースをつかみ始めた。同36分にクロスのこぼれ球をMF兵働昭弘がゴール正面から狙うも富山GK水谷雄一がセーブ。前半終了間際にはCKからMF谷澤達也がオーバーヘッド気味にゴール前に送って決定機をつくるが、この日ワントップに入った田中佑昌のヘディングシュートはクロスバーに当たって外れた。ハーフタイムを挟んで後半6分に先制点を挙げた。左サイドバック中村太亮がMF町田也真人に預けて駆け上がり、田中を経由して戻ってきたボールに左足を一閃して移籍後初得点をマークした。

富山は失点後に大きく崩れる試合が続いていた。先制点を許し、自身との戦いという意味ではここからが勝負だったが、この日は屈しなかった。直後に相手ゴール前での白崎の体を張ったキープから三上が狙う。同10分、中島が左サイドからドリブルで切り込み、センタリングを大西が右足アウトサイドで合わせて同点に追い付いた。その後も中島のドリブル突破を起点にして好機を量産。後半だけで10本のシュートを放って最後まで攻めに攻めたが逆転ゴールは生まれず終了となった。
千葉は後半11分に町田のミドルシュート、同43分に田中のクロスで勝ち越し点のチャンスはあったが決め切れなかった。勝点を分け合ったが、両チームとも前節の大敗から再起の一歩は踏み出した。26日の次節から11日間で4試合を消化するゴールデンウイークで上昇気流に乗りたい。

以上

2014.04.21 Reported by 赤壁逸朗
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