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【J2:第8節 松本 vs 京都】反町康治監督(松本)記者会見コメント(14.04.20)

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●反町康治監督(松本):

「なんて表現していいか、わからない。負けなくてよかったのか、勝てた試合だったのか。悶々としたなかでの引き分けだったと思います。
前半非常に苦しめられましたけども、0−0で折り返したことが我々にとって大きなプラス材料だったと思います。あそこで0−1だったら難しい展開になったかなとは思っています。サッカーが柔道であれば、完全に紫の旗が3本立っていると思いますが、そうではないのがサッカーのおもしろさであって。
ハーフタイムにも言いましたが、前半は技術的な問題もあってボールを動かすことができなかったので、それが向こうの猛攻の要因になったのではないかなと思います。逆に後半は、奪った最初のパスや少し時間があるところで落ち着いてボールを動かすことができた。特にサイドでは時間ができるとスカウティングで話をしたので、そこからうまく攻撃のアクションを起こしたかったんですが、ちょっともの足りなかったかなと思います。オフサイドは10回くらい取られたとは思いますが、それはわかっていたことで、8回取られても9回目で、9回取られても10回目でチャンスを作れということで、今週はトレーニングしてきました。GKとの1対1のシーンも必ず1回は作れると話をして、最後に回ってきましたけどね。
今日も来場者が1万人超えたにも関わらず、勝点3を取って共に喜びを分かち合えないのは悔しい思いでおります。次は土曜日開催で1日インターバルが少ないんですけども、良い準備をして勝点3を取れるすっきりとしたゲームをしたいと思います」

Q:今日のゲームプランについて。
「京都は昨季から最後の時間帯に強いんですよ。なので今日の試合は先取したことによって、しっかりともう一回集中して出来るんではないかなと思ったんですけど、やられてしまいましたね。私が面倒を見たことのある三平だったということで複雑ですけど、途中で入った選手が活躍できる辺りはうちとちょっと違うところですね。
同点になってからは少し様子見という形になります。前半走らされたわりに疲労度が濃い選手もいませんでしたし。リードされてからは少し攻撃モードに力を入れないといけないということで、3人替えたのは今までも経験がないですけど、サプライズの好きなバドゥさんにそれが奏功したかどうか分からないですけど、少しマークのずれなどはあったのかも知れないですね。ファーストコーナーだったと思いますけど、3人残っていると思ったら全員戻ってきてびっくりしましたけど、逆にうちとしては人数をかけて入れたので。そっちの方が驚きました」

Q:バドゥ監督は「3人替えた勇気がこの結果に繋がった。試合は85%我々が支配した」と話してしましたが。
「それは仰るとおりですが、75%くらいでしょう(笑)。それでもうちの方が勝点が上というのが驚きだと思います。それでもバルセロナだって負けるわけで、ボールを支配していれば優位ではないということを証明したかったですね。我々は残念ながらその域に達していないということは承知の上でチームを作っていますから大変な作業になると思いますが、コレはコレで良い手応えを感じています。今までの試合は前半は良いリズムだったと話していますが、今日は全然良くなかったですよね。それでもゼロで抑えることは出来た。もう少し頑張りたいですけど、我々は現状は分かっている上でやってますから、紫の旗が3本上がってもいいわけです。でも勝てた試合でもありました。試合中もずっと思っていました。その意味では悔しいですね。まあ、ベテラン監督に勇気があると言って貰えることは嬉しいですね」

Q:失点場面については?
「一つは三平が斜めに走って、角度のないところから決めましたけど、誰がしっかりつけていたのかは見づらかったので確認しないといけない。最後のところで対応出来るかが我々の大きな課題ですらね。特に京都の選手はオフの動きに長けている。そのためのトレーニングはしてきたんですが、大黒が一つのタイミングで決めてしまったことは悔しいですね。
もう一つは犬飼病と言って、プレーが綿菓子のように軽いということですね。怒ろうと思ったら点を取るので怒るに怒れないんですが、やはりディフェンダーの選手ですからまだ若いですし、そこから学んでもらいたいですよ。なかなか手倉森監督に呼ばれないのはそういうところなんですよ。ちゃんと書いておいてください(苦笑)。そこがしっかり出来るようになってくれば色々な意味で、日本を背負って立つような力はあると思いますよ」

Q:やはり今日もリーグ戦では京都に負けませんでしたが?
「今日の試合を見ればたまたまとしか言いようがないじゃないですか(苦笑)。でも、チェルシーだってサンダーランドに負けます。バイエルンやバルセロナばかりではなく、そういうチームを何とか奮い立たせることが今の私の任務ですから」

Q:オフサイドを多く取られることは分かっていた、というのは?
「我々は出来るだけ多く最終ラインと勝負するチームなんですね。その分だけオフサイドになる可能性が高いんですよ。塩沢は真面目だから、オフサイドにひっかかっても止めればいいのに昨日のダヴィみたいに止めないんですよ。塩沢は本当に生真面目な選手なので、あそこで止めれば(船山)貴之がその後すっと飛び出すことも出来なくはないんですよ。ただ、ゴールに向かう姿勢は大事にしたいと思いますし、相手のラインが高いから裏に抜けるのは止めろとかチームにブレーキをかけたくはないんですよ。例えば3列目から飛び出してもチャンスは作れるし、最後も貴之が1対1を作りました。あれはラインから抜け出したという形ではないんですが、それは今週のトレーニングでもやってきました。ただコントロールして出してオフサイドにひっかからないでというのは高校サッカーまでなので、やはりプロになるとコントロールしてルックアップして出すタイミングではほとんど引っかけられますよね。だからワンタッチで抜け出すタイミングのトレーニングをしたんです。富山は実際それで綺麗に点を取っています。ただ、そういうタイミングがあったにも関わらず、例えば(田中)隼磨のところでコントロールして(岩上)祐三に出したボールがありましたよね。あれはワンタッチなんですよ。ああ、ここはワンタッチだな、コーチングが甘かったなと自分を責めています。それならば恐らく祐三は前を向いて仕掛けられていたと思います。まだまだですね」

以上
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