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【J1:第7節 横浜FM vs 仙台】プレビュー:仙台は監督交代の荒療法が奏功するか。横浜FMは“鬼門”に対し、中村俊輔を中心にどう崩す?(14.04.12)

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4月9日。仙台に衝撃が走る。仙台は、今季公式戦8戦未勝利(3分5敗)の成績不振を理由に、グラハム アーノルド監督を事実上解任。後任には渡邉晋ヘッドコーチが昇格した。仙台の元選手が監督を務めるのは、クラブ史上初めてとなる。

そのニュースは、すぐに横浜FMの練習場まで届く。同日午前中のトレーニングを終えた榎本哲也は、「仙台が監督交代したんみたいですね」と話題を振ってきた。「そういうチームと対戦する心境は?」と返すと、「やりづらい…」と顔をしかめた。そして「勝ててない相手だからと油断しないことが一番重要になる。気が抜けない」と言葉を繋いだ。
下平匠は「仙台は元々、全員が攻撃、守備もアグレッシブにやり、ハードワークしてくるチーム。監督が交代したことでより必死に戦ってくるはず」と警戒した。

カンフル剤として期待される渡邉監督は、08年から仙台のコーチに就任。当然、チームの酸いも甘いも知っているわけで、11年4位、12年2位とJ1でブレイクした当時の代名詞、「堅守速攻」を熟知する。となれば、就任わずか3日後の試合では、自分の色を出すよりも、まずは勝てていた時代のサッカーに戻す作業に、着手するはずだ。

それは横浜FMにとって、実にやっかいなことである。横浜FMは2010年8月を最後に、4分3敗と仙台に勝てていない。その理由を栗原勇蔵に問うと、「それだけ実力が僅差だということ。選手同士が噛み合った時の仙台は力がある」と、素直に相手をリスペクト。そして「勝敗のカギは先制点だと思う。先に点をとるまで何とかしのぐ」と静かにつぶやき、闘志を滲ませた。昨年のホーム、アウェイの対戦でも、ともにスコアレスドローに終わった両チーム。それを踏まえても、ずっしり重い1点を争うゲームになっても不思議ではない。

ただ、栗原が先制点の重要性を挙げたのは、仙台との力量差だけの話ではない。第3節に3−0で快勝した徳島戦後、リーグ戦3戦でわずか1点しか取れていないからだ。ちなみに、その1点は栗原自身が第5節・鹿島戦(1−3)でCKから決めたヘッド1発。流れの中から点が取れていない。
とはいえ、前節0−0の新潟戦では復調の兆しもチラリ。特に中村俊輔が、攻撃の起点になる機会が増えた印象を持った。75分に出したスルーパスも「俊さんからあれだけいいパスをもらえたので、僕の責任です」と枠を外した伊藤翔に言わしめるほど絶妙。よって、周りの選手がいいタイミングでファイナルサードへ飛び込めば、中村から質の高いパスが出るだろう。

逆に仙台はトリコロールの10番封じが、まず選手に課せられる特命になりそう。特に中村とのマッチアップの機会が増えそうなボランチ角田誠は、大仕事に挑むことになる。また、好調時の仙台では、角田の攻守にわたるダイナミックな動きが目に付いた。2011年9月の同カードで決めた鮮烈なミドルも、脳裏にこびり付いている。そのゲームは3−1で仙台の快勝劇だった。今季初勝利へのキーマンの一人は、角田であると言っても過言ではない。

以上

2014.04.11 Reported by 小林智明(インサイド)
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