●グラハムアーノルド監督（仙台）：
Q:選手交代はすべて同ポジション同士でした。これらの意図は？
「プランとしては梁を45〜60分までのプレーということでスタメンで使いました。実際にはハーフタイムの時点でちょっと胃痛を訴えて、そこでどうするかと聞いたら『まだいける』ということだったので、そのままやらせました。意図としては、梁をボランチに置いてどのようにプレーするかを見たかった。富田がずっと試合に出ていて、休ませたかったということがあったので、ベンチからのスタートでした。梁は角田の隣で、ボランチとしていいプレーをしてくれたと思います。
鈴木規郎の交代は、試合をしているうちに足がつったので、石川直樹と交代しました。石川も同じようにずっとリーグ戦でプレーをしていたので、ベンチからのスタートで、交代でプレーしました。
山本については、若い選手を見ていきたいということがありましたので、入れました。トレーニングでも非常にいいパフォーマンスをしていたので、試したかった。非常に納得させてくれるものもありましたし、若く、勇敢に戦ってくれたので、しっかりピッチで役割を果たしてくれたと思います」

Q:先制して逃げ切れなかった原因は？　また、次の浦和戦に向けての抱負は？
「1-0でリードして試合を進めていましたが、私の率直な感想としては2-0、3-0に出来た試合だったと思います。残念ながらPKの判定が甘かったとはTVの画面で確認しても思いましたが、ディフェンス面では非常に良かったと思います。全体のパフォーマンスを見ても良かったと思います。
実際に、このような状況でしっかりと辛抱強く、何かを変えていくには辛抱強く、これからもっと、ベターになっていくことをこれからもしっかりとやっていきたいと思います。ただ、今日の全体のパフォーマンスには非常に満足しています」

Q:なかなか今季初勝利ができませんが、それが近づいている印象はありますか？
「初勝利は近づいてきているという感触はあります。それは自分のために勝利をしたい、というのではなく、やはり早く選手に勝利をプレゼントしたいというのが率直な気持ちです。練習場でも非常にハードワークをして厳しい練習をこなしてくれていると思います。残念ながら運がまだこちらに向いていないのが現実です。でも、プレーの中ではしっかりチャンスを作っていますし、主導権も握っていますし、ポジティブにとらえてこれからもやっていきたいですね。しっかりやっていければ連勝の可能性もあると私はとらえています」

Q:ヴコヴィッチ選手とマグリンチィ選手は、加入当初よりコミュニケーションがとれてパフォーマンスがよくなっているのでは？
「まず理解していただきたいのは、Aリーグからまったく違うリーグに飛びこんだ状況です。それは私も同じなのですが。2ヶ月がたって、理解力が良くなってきたと率直に思います。しかしながら、もっと人を知る、チームを知るには、時間がかかる。そういう話を相手のフィッカデンティ監督とも試合前にしたのですが、フィッカデンティ監督も同じような印象を受けていると、会話でおっしゃっていました。違う文化、違うメンタリティに飛びこみ、それを理解して何かにうつしていくのは時間がかかることは理解していただきたいと思います。
しかし正直な話をすれば、ここまで数試合ホームゲームをして、実際に勝てた試合は多かったと思います。ウイルソンにしても、非常にゴール前での得点のチャンスはありますが、ゴールまでやはりおさめられていない。惜しい場面、ついていない場面は多いと思うのです。ひとつが入ればその運もこちらに味方できるのではないかと思います」

以上