●山口素弘監督（横浜FC）：
「ホームの勝ちというところで選手も喜んでいますし、サポーターに喜んでもらえて良かったと思います。山形さんは非常に力があるチームだと思いますし、データをみたらボール支配率が今のところうちが1位で山形さんが2位という話を聞きましたけれども、うちの場合は2試合ぐらい相手が10人になった状況もあったし、山形はパスも多いしシュートも多いと。選手たちに伝えたのは、自分たちでボールを握りたければしっかり奪いにいけということ。しつこく、ねばり強くプレッシャーをかけたり、ブロックを作る、ボールを奪うところとゴールを守るところの判断をしっかりしようと伝えて、1点をクロスからやられましたが、集中して最後までいいプレーをしたと思います。1点目の小野瀬に関してはPKですが、倒されたのが本人なんで行きましたが、少しびっくりしたところがあって、あまりああいうところに行く子じゃなかったのですが、昨シーズンの終盤からオフも彼自身はブラジルの方に武者修行にいって、メンタル面だとか、プレー面もたくましくなってきたなと。この2試合は、彼もいいときに決められなかった悔しさもあったのか、自分から蹴りに行ったと思う。2点目の黒津に関しては、ドウグラスがインターセプトからいいパスを出したのもあるが、背後に動き出したのはここのところのトレーニングゲームでもそういう動きを見せてくれたので、松下がああいうアクシデントになったときにいろんな選択肢があったが、迷わず黒津でいって寺田をボランチに下げて野崎をサイドしました。非常に黒津の動きは良かったし、落ち着いてさばいてくれたところもあり非常に安心していた。まだ始まったばかりだし、もっともっとタフにプレーできるようにトレーニングを積んでいきたい」

Ｑ：途中出場だった佐藤謙介の評価は？
「正直、能力的には非常に高いものを持っている。ただ、先ほど例に出した小野瀬もそうだが、昨シーズンの終盤にちょっと良くなったがそれまでは全然で、ミーティングでも全部彼をやり玉に挙げていた。トレーニングゲームで泣いたこともあるし、僕が泣かしたんですが、そういったところで浮き沈みがあると思う。若い選手、J2の選手はそうかな。そういうところで苦しみながらやらなければいけない部分があって、ある意味佐藤謙介もそういう最中かもしれない。昨シーズン連続してチームの軸になるようなプレーを見せたときもあるし、今シーズン、彼はもともとボランチをやったりしますが、安英学とか松下年宏とかいい選手が入ってきた中で競争をしながら、トレーニングゲームでも苦しんでいるし、悩んだりしていますが、僕は彼の一挙手一投足を見ていますし、彼の性格をある程度見ています。ただ、いいところもありますので、そこをうまくのばしてやりたいと思います。ただ、彼自身も、もっともっと戦いながらやっていかないといけないと思います。ただ、彼は周りからはちゃらちゃらしていると言われているらしいですが、意外と純なところもあるので非常にいい男ですよ」

以上