讃岐との開幕戦は11,069人もの観客を集め、3-1で勝利するという、最高の船出となった『新生・ラモス岐阜』。今節、開幕2連勝を懸け、再びホームで富山と対戦する。
どれだけの観衆が入るかも楽しみだが、どう戦うかも楽しみだ。開幕戦は良いポイントと悪いポイントがはっきりと浮き出た。良いポイントは攻撃の連動性だ。ナザリトと難波宏明のツートップはうまく個性がかみ合っており、前線で起点となって、攻撃のバリエーションを生み出している。ナザリトはフィジカルが強く、ポストプレーと個の打開が出来、難波はギャップに入ったり、裏への抜け出しが光る。このタイプの違う2トップに、左の高地系治と右の美尾敦が正確なパスを送り込む。さらにここに三都主アレサンドロと杉山新の両サイドバックからのクロスも加わり、大きな破壊力を生み出している。
しかし、この両サイドバックの裏のスペースを相手に有効活用されるというデメリットもある。讃岐戦では攻撃参加した後の攻守の切り替えの遅さや、CBのコンビネーションのずれを突かれ、何度もサイドを突破された。
富山戦はここをいかにケアできるか。両サイドバックの攻撃力は岐阜にとって欠かせない武器なだけに、守備的ボランチの宮沢正史と、阿部正紀と木谷公亮のCBコンビの連携を密にして、いかにサイドバックが上がったスペースを埋めることが出来るか。まだ開幕して僅かゆえ、少しずつでもコミュニケーションを深め、是正していってほしい。
対する富山は、開幕戦はアウェイで岡山に0-0の引き分けに終わった。だが、若い力を軸に、着実に昨年より力があるチームになっている。注目はトップ下の白崎凌兵と、FW中島翔哉の若手コンビ。白崎は昨年、清水から加入し、持っていたバイタルエリアでの豊富なアイデアと、得点力を発揮。今季はチームの攻撃の軸となっているし、中島はハイクオリティーな技術とスピードを武器に、ゴール前で多彩な動きを見せるアタッカー。彼は手倉森誠監督率いるU-21日本代表において、10番を背負うなど、将来性豊かな選手で、今季、FC東京からレンタルで富山に加入。白崎との才能のジョイントは、岐阜にとって大きな脅威となる。さらに富山にはかつて岐阜でプレーしたFW西川優大がいる。昨年のホーム長良川での一戦では、鮮やかなゴールを決められているだけに、途中投入が予想される彼を抑えることも、勝利に向けて重要なポイントとなる。
ただ、守備面のディティールをうまく抑えれば、勝機は見えてくるだけに、やはり最後は岐阜の攻撃力を見せつける形で勝利を収めたい。
ラモス監督は開幕戦の出来に不満をあらわにした。それは裏を返せば、このチームのポテンシャルへの期待の裏返し。この期待に徐々に応え、理想に近づけるためにも。2試合連続のホームの観衆の前で、改めて生まれ変わったFC岐阜を披露する必要がある。同時にサポーターも継続してスタジアムに足を運んで、チームが成長していく過程をぜひ見てほしいと切に願う。
以上
2014.03.08 Reported by 安藤隆人
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