開幕戦は敗れた。何もできなかったという残像だけが残っている。だが気落ちしている暇はない。秋葉忠宏監督2年目のシーズンを迎える群馬は、2節のホーム開幕で東京Vを迎え撃つ。長崎戦ではリーグが甘くはないということを痛感させられた。秋葉体制2年目を迎えるが、去年と同じ戦いをしたら同じ結果になる。それを教えてもらったことは大きな収穫だ。昨年と同じテツを踏むわけにはいかない。群馬に求められているのは連敗ではなく初勝利だ。
群馬は勝たなければいけない理由がある。今季、財政難によってクラブライセンスが公布されない可能性がある群馬は開幕直前の2月24日に新経営体制を発表。植木繁晴代表取締役GMが退任、都丸晃新社長、菅原宏クラブライセンス対策本部長の新役員ふたりが就任し経営再建へ乗り出した。ホーム開幕戦の勝利は最高の営業ツール。新体制の“初陣”でもあるホーム開幕戦は今後の経営を占う意味でも重要な一戦となる。
今ゲームは、J1基準クリアへの改修工事を終えた正田醤油スタジアムの“こけら落とし”でもある。ゴール裏のバックスタンドが拡張され1万5千席規模となったほか、アウェイ側ゴール裏に大型ビジョンが設置された。スタジアム改修によりJ1昇格へ向けてハード面での障害はなくなった。次はチームが結果を残すだけ。J通算100試合出場にリーチがかかる小林竜樹は「大型ビジョンに一つでも多くのゴールをリプレイできるように一丸となって戦う」と気持ちを込めた。
東京Vも、群馬同様に開幕黒星スタートとなった。セットプレー絡みで3失点し1−3で敗れたものの、ゲーム内容自体は悲観するものではなかった。アカデミー出身の若い選手たちが華麗なテクニックと絶妙なコンビネーションをみせるシーンもあり、可能性を感じさせた。去年の対戦成績は東京Vの2戦2勝。ともに2年目の指揮となる三浦泰年監督と秋葉忠宏監督の対決という点も見所の一つだ。秋葉監督は「開幕戦はうちもヴェルディもセットプレーからやられた。今節もセットプレーがポイントだ」と語る。
群馬の選手たちは6日夜にクラブハウスそばの焼肉店で決起大会を開催、ホーム開幕へ向けて士気を高めた。オフ明け5日のトレーニングでは開幕敗戦のショックを拭いきれず指揮官から雷を落とされていたが、7日の紅白戦では気迫溢れるプレーをみせた。敗戦からの1週間で、チームは確実に成長した。クラブは経営新体制となりリスタートを切った。スタジアムもリニューアルされた。チームが結果を残せば、群馬は変われる。「多くの人たちの協力によって僕らは戦うことができる。その感謝を勝利という結果で示したい」(ファンソンス)。ホーム開幕戦は群馬の新たな出発だ。
以上
2014.03.08 Reported by 伊藤寿学
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