黒星スタートとなった両チームの対戦は、大分がホームに北九州を迎える。今季のJ2は九州に5チームが揃うとあって『バトル オブ 九州を制する者はJ2を制する』と言っても過言ではない。仕切り直しを図る両者にとって相手に不足なし。負けられない一戦となる。
今週の大分は、開幕戦で水戸に敗れたことで練習から緊張感が漂っていた。新加入の田中輝希は「内容では勝っていたが、勝たなければ意味がない。それはチーム全員が感じている」と話し、同じく新加入の末吉隼也も「内容と結果を結び付けたい」と気を引き締めた。そして彼らは、昨季のリーグ戦でホーム未勝利であることも知っている。だからこそ、今節のホーム戦で結果が求められていることを感じている。
周囲のサポートも万全だ。サポーターは新加入選手のチャントに、開幕用の横断幕、ゲートフラッグを準備。会場となる大分銀行ドームの芝は全面張り替えた。「(2011年に)自分が大分に来てから一番状態がいい」と田坂和昭監督。それぞれへの感謝の思いを勝利という形で応えるつもりだ。
開幕戦では、相手守備ブロックのなかで果敢にショートパスを繰り返し、さらに相手を引きつけた後にスペースを作り出し、サイドを起点に攻略した。目指すサッカーにチャレンジしていたことは悪くない。足りなかったのは精度と決定力。それは監督も選手も承知で、北九州戦ではより最終ラインを高く設定し、スモールフィールドにして互いの距離を縮めて、ゴールに近づくことを確認した。今季の大分のキーワードは『ハイライン・ハイプレス』。相手に最終ラインの広大のスペースを狙われても、臆することなく前から仕掛ける。この戦いでJ2を制する覚悟だ。
一方の北九州も柱谷幸一監督の下、昨季の継続性を保っている。開幕戦の先発に新加入の原一樹、風間宏希の名が連ねたように、新たな攻撃の力が加わり『堅守・速攻』の攻の部分がパワーアップした。とりわけ池元友樹と原の2トップは強力で、最終ラインの裏にボールがこぼれれば、どちらかが仕留める力を備えている。実際に開幕戦でもロングフィードに抜け出した池元がGKと1対1になり、一度ポストに嫌われるも原が押し込み先制した。
最終ラインの裏のスペースが広がる大分とのかみ合わせは良く、アベックゴールも期待できそうだ。また、昨季大分から移籍した小手川宏基も古巣への昂る思いは強く、前線と連動すれば攻撃力は増す。
大分の最終ラインと北九州の前線の駆け引きが繰り広げられる『ライン取り』が勝負の行方を左右しそうだ。
以上
2014.03.08 Reported by 柚野真也
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