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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第1節 熊本 vs 福岡】小野剛監督(熊本)記者会見コメント(14.03.02)

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●小野剛監督(熊本):
「九州ダービーということで開幕戦を迎えたんですけど、相手チームも我々も、アグレッシブなサッカーを展開できたんじゃないかなと。ゴールシーンもありましたけど、それ以外にも積極果敢にゴールを目指す、そういう九州のサッカー、九州のダービーを皆さんに見ていただくことができたんじゃないかなと思います。1試合勝つというのは本当に大変なこと、それを選手も実感しながら、でも最後の最後まで走りきって、集中を切らさず、ここまでトレーニングしてきたことを本当によく出してくれたなと思っています」

Q:選手起用のポイントを教えてください。
「ここまでトレーニングマッチを重ねてきまして、いろんな組合せやシステム、やり方を試してきました。その中で、それぞれの良さをいちばん引き出せる、そういう組合せでいこうということ。それから、相手はある程度ロングボールで攻撃してくるのは分かっていたんですけども、そこで受けて立つ、ロングボールを跳ね返すという形の戦術を取るのであればまた違うメンバーというのもあったんですけど、そこをなんとか入れさせないように、前線でボールを奪って、そこから攻撃に移ることを考えると、前線からアグレッシブにディフェンスができる、そして攻守に渡ってハードワークできる、そういった選手を中心にスタートは起用しました」

Q:本来センターバックの園田選手を右で使った理由は?
「2つあります。彼は攻撃でもいいものを持っています。スタミナ、スプリントを繰り返す能力も高いのでアウトサイドもできるなということ。左右の非常にいいキックも持っていますので、特に相手が少し引いた形になった時に、彼の左足のボールが効果的なのではないかなと思ったのが1つ。これが攻撃面の良さです。もう1つは、ロングボールで押し込まれたらある程度跳ね返せないといけない。そういう時は、最後は選手交代をしなくても3バックに移行できる方がいい。彼を右に置いていればそういうことも可能なので、そういったところも含めてです。あとは篠原と矢野が中央で安定してくれているので、彼らに中央を任せて、攻撃面でも期待できる園田を右に出すことを決断しました」

Q:去年は攻守ともに課題が多かったと思いますが、どういったところに重点を置いてトレーニングしてきたんでしょうか?
「まず、自分たちのサッカーに自信を持つ、それがすごく大事だと考えていました。もちろん、こういうサッカーになるようにというプランは頭にはあったんですけど、結局は自分たちで作っていかないと自分たちのサッカーに自信が持てない。そういう中では、トレーニングの中で選手達がサッカーを作っていく、それに自信を持つ、そういうことが大切だと思ってここまでやってきました。それともう1つは、チームの戦術とかやり方はもちろんあるんですけれど、チームが1つになるというところ。我々のレベルのチームだと、いい試合をやっていてもどうしても失点はあるし、それから負けることもある。そこでバラバラにならず、1つになれる、それを念頭にチームを作ってきて、それに関して選手が期待に応えてくれた面はあります。そういったメンタル面、スピリットの部分をここまで中心にやってきました」

Q:立ち上がりから背後を狙う意図が見えて、監督もゲーム中はほとんど座っておられましたが、展開としては安心してご覧になっていたんでしょうか?
「向こうが下がってきたら落ち着いてつなぐこと、相手の攻撃が終わった時に必ず空くスペースというのは、トレーニングでやって来た部分があります。おそらく最初は何のトレーニングか選手は分からなかったかと思うんですけどね、それが一致して、つなぐところと裏を取るところをかなりバランス良くやってくれていました。確かにロングボールと言っても、そこのヘディングでも勝つし、セカンドボールへの勢いというのはさすがにある、運動量もあって相手の攻撃の1本1本は怖かったです。でも私がいろいろ言うまでもなく、選手達が自分たちで判断しながら作ってくれていたので、外からいろいろ言うことをあえてしなかったというのはあります。またそういうベンチの様子を見て、選手達も自信をもってやってくれるんじゃないかと思っていました」

Q:交代は3枚とも、相手が先に切った後で、これも福岡の出方を見ての判断だったかと思います。それぞれの交代の意図を教えてください。
「相手がどういう形で切るかというのは、もちろん考えていましたけれども、我々が高い位置からディフェンスして攻撃を仕掛けると、どうしても向こうもボールを奪ってから縦に早くなって、かなりハイペースになってきた。そうすると、前線でやってる選手はかなりの消耗になるので、どこかのタイミングで代えていかなきゃいけないなというのは思っていました。それと、相手のベンチの動きを見ながらタイミングを探っていた形です。で、カードとしてはやはり、ちょうど全体が苦しくなる時間帯で、前線のディフェンスが弛んでくるとチーム全体が下げられてしまう。低いディフェンスラインになると、こぼれ球ひとつでどうなるか分からない不安定な要素が出てくるので、そこでエネルギーがピッチに満ちた状態を作りたかったというのが、主な交代の理由です」

Q:多くのサポーターが訪れたことについて。
「最初に来たときの印象のままで、今日も最後の最後はうちの選手もさすがに消耗して、かなりキツかったと思うんですけど、走りきることができた、最後に苦しい所でボールに飛び込んでシュートを防ぐことができたのは、真っ赤なスタジアムが背中を押してくれたおかげだなと思っております」

Q:片山選手の得点はFKからのサインプレーのようでしたが、練習していたんでしょうか?
「セットプレーは、決められたことをやるのがセットプレーじゃない、いろんなことを頭に入れておいて、相手がこう出てきたらこうしようと、それを防ぎにきたら必ずどこかが空くということを練習でもやってきました。その中で、タイミングをどうやって相手に悟られないようにしていくかってことを、選手達があの瞬間に考えて、僕は結構クリエイティブなプレーだと思いますし、その点は嬉しかったですね」

Q:1点目は篠原選手が持ち込んでのFKから、2点目もカウンターからでしたが、切り替えについてはどうでしたか?
「トレーニングマッチを通じて切り替えは非常に良くなってきた、それは実感していた部分だったと思うんです。後半も相手ボールのコーナーキックからでしたし、前半も実は相手のコーナーキックから決定的な所まで持っていってます。そういう意味では、守から攻、攻撃から守備、そういった切り替えというのはこのプレシーズンの中で試合を追うごとに高くなっていった。そこで遅れてしまうと、逆にチームの中で目立ってしまうような雰囲気を作ってくれた。それは最後、全員揃った時に、『今日は試合に出られなかったメンバーもいるけども、彼らが、少しでも切り替えが遅れたら、その選手が浮いてしまうような雰囲気を作ってくれた。だから今日は、試合に出てない選手達も含めての勝利だ』ということを言ったんですけどね、そういう雰囲気は私もプレシーズンから非常に手応えを感じていました」

Q:8年ぶりのJクラブの監督で、4年ぶりの日本で、ホームスタジアムでの勝利ということで、監督ご自身の気持ちはいかがですか?
「非常にいい形で選手もやってくれていたので、もちろん手応えと自信はありました。ただ、試合というのは思った通りになかなかいかない、サッカーというのはそういうものではないと十分知っているつもりでした。本当に最後の最後まで選手達が勝点3にこだわってやってくれたので、勝点3以上に、勝ったこと以上に、選手達の頑張りが自分にとって嬉しかったです」

Q:『帰ってきた』というお気持ちはいかがですか?
「そこまで考える余裕は無く(笑)、この試合にとにかく集中して頭の中はいっぱいだったんですけど、そういう意味では日本に帰って来て初めての試合だったのでね、それを勝利で終われたのは嬉しかったですし、でも嬉しいというよりは、選手達に感謝したいです」

Q:巻選手のプレーについては?
「かなりハイペースなゲームでしたが、彼が前線で攻守に渡って切り替えをリードしてくれて、先頭をきって走ってくれた。それはチームにエネルギーを与えてくれたと思っています。得点は次にとっておく、ということを約束しましたので(笑)、決定的なチャンスがあったのはまぁ、次で必ず決めてくれるでしょう。こういう激しい試合で、彼が背中で引っ張ってくれたのは大きかったと思います」

以上
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