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【J1:第1節 甲府 vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.03.01)

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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:4得点がセットプレーからの得点だったことについて
「サッカーに流れの中で点を取らないといけないというルールはないですから。まして、50m、70mの距離をパス1本でフィニッシャーがいてゴールが決まるのなら万々歳。それが毎試合なら楽になります。でもそうはいかないのがサッカーです。セットプレーというのは選手のクロス、パスの精度と中の選手が勇気を持ってトライすることが大事で、勇敢にプレーするいると面白いことが起こる。セットプレーは練習でやったことが上手く出たと思う」

Q:今節は鹿島にとってやり慣れた国立開催となったが、そこに勝因はあるのか?
「神様がその質問に答えて、鹿島が国立で常にいい成績を出していることを聞いて貰えばいい。甲府とは去年ホームで内容は良かったのに0−0で引き分け、アウェイではセットプレーから失点して0−3で負けた。彼らが勝利に値するプレーをしたと思うが、今日は我々が勝利に値するプレーをした。ただ、今日はスタートの日で道のりは長い」

Q:若い選手を5人起用したが成長はどんなところに感じるのか?
「若い選手が多く出場するはアントラーズの現状で、クラブの未来のためにそうしないといけない。若いと運動量などにプラスの要素があるが、勝負の駆け引きなどでは幼い部分が出る。でも足りない部分を一気によくするのではなく、少しずつよくしていけばいいと思う。彼らが成長していって勝負を背負える選手になっていく。勝負はお金が動く世界。一つの勝利がスポンサーを左右することもある。スポンサーやサポーターは選手が若いからといって大きな心で見てくれるとは限らない。結果や数字を求められることが少なくない。甘い世界ではない。リーグの中で我々より戦力的に強いチームがあると思うが、彼らも過去に我々が経験している現状を経験してクラブを強くしていった。若い選手を送り出して経験をつませて成長させている段階だ」

Q:メンバーを見ていると30歳前後の選手と20歳前後の選手の組み合わせになっているが、意図的なのか?若い選手が活躍するために、活躍できた背景にどんなマネージメントがあったのか?
「サッカーの世界は経験ある選手と若い選手のミックスでやっていくもの。僕が急に決めたルールではなくて、昔からそういったミックスがあった。これは一般の社会や組織でも同じ。動きのいい若手と経験豊富なベテランのミックス。アントラーズには若い選手がいるが、若い選手ばかりを送り出すと大丈夫ではない。まだ、ベテランの助言や経験が必要。ピッチの中だけでなく、ピッチの外でも。いつかは自然に『お疲れさん』という日が来るかもしれないが、彼らの力は必要。若い選手が多くいることで(今年の鹿島は)安定しないと思う。連敗することもあるでしょう。でも、悪い経験をしないと、彼らは何をどう良くすればいいのか分からない。言葉や映像で伝えることはできるが、自分で感じないと分からないもの。苦しいシーズンをみんなで乗り越えていかないといけないと思います」

Q:無失点の守備と植田選手の投入について。
「植田の投入は実験ではなく、想定内のこと。甲府がリードを許すと盛田をワントップに入れてクリスティアーノとジウシーニョをセカンドラインに入れることは分かっていた。盛田を入れた時にヘディングの強さのある植田で対抗することは考えていた。実は、今日4点取ったことよりも無失点で終わったことの方が嬉しい。去年は失点が多かったのでゼロで終われたことを喜んでいます。でも、今日は第1節だということを自分に言い聞かせています」

以上
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