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【C大阪:フォルラン選手 公開記者会見】※質疑応答追加(14.02.12)

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12日、ディエゴ フォルラン選手のセレッソ大阪加入会見が大阪長居スタジアムで行われた。フォルラン選手は冒頭のあいさつを全て日本語でコメントするなど、会見は終始なごやかに、そして素晴らしい雰囲気で行われた。

●岡野雅夫 大阪サッカークラブ株式会社(C大阪)代表取締役社長
「みなさん、こんばんは。一言ご挨拶させていただきますとともに、獲得の経緯というお話も(司会者から)ございましたので、私どもの思いをここでお話させていただきたいと思います。
今日はこうしてディエゴ フォルラン選手を迎えまして、夢のような気持ちでいっぱいです。私から説明することは必要ないと思います。世界的なスーパースターが、このC大阪のプレーヤーとして、Jリーグに加入していただいたということは、大きな喜びであります。特に今年は、ワールドカップの年であります。フォルラン選手自身が、このワールドカップの年に、自分自身がプレーする場所をJリーグにしてくれたこと、そしてC大阪でプレーしてくれること、これは日本のサッカー界におきましても、本当に光栄なことだと思っております。
昨今のJリーグにつきましては、観客動員の低迷、各クラブにおける積極投資の減少、いろいろな形での閉塞感が若干漂っているように思います。また、日本代表というブランドのみがもてはやされたり、海外で活躍している選手をマスコミの皆さんが多く取り上げたりということなども、顕著に目立っている状態であると思っています。私どもC大阪は、昨年のJリーグアウォーズにおきまして、最優秀育成クラブ賞を頂戴しました。自前で育てた選手たちが活躍してくれることによって来場者数も増加しました。そして昨年後半には、チケット完売という試合も、何試合か経験させていただきました。いい選手が、いい試合をすれば、お客様には評価していただける、そしてスタジアムに足を運んでいただけると、そう思いました。いつもスタジアムを満杯にして、楽しい、何回でも見たい、何回でも行きたいと思っていただけるような試合を、ずっとやり続けたいと思っています。そのためには何が必要かを、ずっと考えていました。Jリーグでも、いい試合をすれば、必ずお客様に来ていただける。ディエゴ フォルラン選手が、C大阪のプレーヤーとして活躍してくれれば、満員のスタジアムは必ず実現し、楽しんでいただけるものと確信しております。最高のエンターテイメントを演出したいと考えています。また、私どもには若くて優秀な選手が数多く育っています。この選手たちには、真のプロフェッショナルとして、フォルラン選手のプロサッカー選手としての姿勢を学んでほしいと思っております。こういう観点から考えましても、彼に対する期待は大であります。なにはともあれ、スタジアムで、フォルラン選手のプレーを純粋に、皆さんと一緒に楽しみたいと思っております。日本全国のサッカーファンの皆さまにも、楽しみにしていただきたいと思います。そして、全員で、Jリーグをもっともっと楽しみましょう。本日はどうもありがとうございます」

●ディエゴ フォルラン選手
「こんばんは。日本のみなさま、はじめまして、ディエゴ フォルランです。C大阪で頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。日本政府、Jリーグの皆さま、ここでプレーができる機会をいただき、感謝いたします。えーっと……(苦笑。ここで記者陣から日本語を讃える拍手)。以前から、日本のファンでした。過去に3回、日本へ来たことがあります。素晴らしい『おもてなし』を受けました。たくさんの希望と夢を持って来ました。昨年、チームは4位まで行きました。今年はよい成績を残せるよう、全試合、努力します。どうもありがとうございました。おおきに!(笑) (記者陣から拍手喝采)」

以下、代表質問。
Q:C大阪加入が決まりました、今の率直な気持ちは?
「本当にこうしてC大阪というクラブに来ることができて、うれしく思っております。改めて、本当に日本の皆さんが温かく受け入れてくださったことに、すごく喜びを感じていましたし、今まで以上に強い気持ちで戦い抜こうと、やる気もより一層強く感じたように思います」

Q:Jリーグ、そしてC大阪を移籍先として選んだ理由は?
「まずは、代理人の木村さんを通してオファーをいただいたとき、C大阪の方々の強い気持ち、熱い想いを感じました。そこがまず、何よりの大きな要因だったと思います。さらに、今まで3回、日本に来たことがありましたが、本当にいつも日本の国という素晴らしさ、文化、人を思いやるリスペクトの素晴らしさ、そういったものを肌で感じていたところも、動機の1つにあると思います。さらに、サッカーについても非常に技術レベルが高くて、スピードもあり、非常にいいサッカーをしていると思います。そういった日本という国、C大阪からオファーをいただいたことに関して、これは私にとっての1つの挑戦であり、チャレンジであると思い、移籍を決断しました」

Q:C大阪加入の一番の決め手は? 具体的なエピソードがあれば教えてください。
「やはり、1つ挙げるとするならば、クラブの方々の本当に熱い気持ち、そして、情熱だったのではないかなと思います。チームとして若い選手が非常に多いという話を聞きましたが、さらに、私が加わることによって、そのクオリティを高めていきたいという、そういう気持ちをひしひしと感じました。そして、先ほども言いましたが、日本という国は、生活においても、サッカーにおいても、そしてC大阪というクラブにおいても、非常にいい環境が用意されている。そういう選択をすることで、自分自身の人生もより幸せなものになるのではないかと思いました」

Q:Jリーグのイメージ、C大阪のイメージを、それぞれ教えていただけますか?
「まずC大阪について、常にいい選手を輩出してきたということ。特にここ数年、非常に優れた育成組織から、若い選手がどんどん育っていって、海外に飛び立っているということ。そういう話を聞いていましたので、非常にいい印象を持っていました。さらにJリーグですが、やはりフィジカル、技術、すべてがレベルの高い、非常にいいリーグだという印象を持ちました」

Q:C大阪には日本代表選手を含む、才能のある選手が大変多く在籍しています。現段階で気になる選手はいらっしゃいますか?
「これまではC大阪に関する情報をいろいろな人から聞いていて、代表にいる選手を含めて、本当にクオリティの高い選手が揃っているということは聞いていました。ただ、実際に試合をすべてフルで見たということはまだないですし、これからの練習のなかで少しずつ選手のこと、チームメイトのことを覚えていきながら、ともに戦っていきたいと思います」

Q:C大阪には若い選手が多いですが、フォルラン選手が加入することで、どういったことがクラブから期待されていると思いますか?
「まず、私に求められていることは、今まで他のチームでやってきたこと、これを同じように求められるのではないかと思っています。それは、自分の持てるものを出して、多くのゴールを決める。これが、どのクラブにおいても求められているものであり、このクラブにおいても求められるものだと思います。さらに、仰ったように、若いチームということもあるので、私の経験というものを、練習そして試合において選手たちに伝えていきながら、アドバイスが必要であればしていきたい。そういう部分を求められているのではないかと思っています」

Q:C大阪のサポーターだけでなく、日本中のファン・サポーターが注目しています。改めて、Jリーグでプレーする抱負と、フォルラン選手のどんなところに注目してほしいか、教えてください。
「常に、これは他のチームにおいても私が心がけていたことでもありますが、ピッチに入った以上、ゴールをするということも含めて、私のベストを尽くす。この姿勢を見ていただきたいと思います。そして、チームのために献身的に戦っていく。この姿勢は、皆さんにぜひ見ていただきたいと思います」

以下、会見に集まった報道陣からの質疑応答。
Q:ブラジルでプレーされていて、地球の裏側にある日本に来ることになりました。先ほど社長も仰ったように、ワールドカップのあるこの年に、日本に来ることに不安、躊躇はありませんでしたか? 
もう1つは、ご自身の今のコンディションについて、最後にプレーしたのはいつで、今はどのような状態なのかを教えてください。
「1つ目の質問について、地球の反対側の日本に来るということには、まったく心配はありませんでした。なぜならば、先ほども言いましたが、日本のサッカーというのは非常に技術レベルが高くて、フィジカル的にもハードなものを要求される。そういったリーグで私が戦うことにより、逆にワールドカップに向けていい準備ができるのではないかと、そう思っています。まったくもって心配というのはありませんでした。
2つ目の質問については、最後の公式戦が昨年の12月8日、ブラジル全国選手権の最終戦の後半に出場したということになります。そのあと移籍が今回の形で決まりましたので、ブラジルのチームでのキャンプには合流していましたがチームを離れ、今年になってから試合はまだしていません。しかしながら、練習はしっかりと積んできましたので、コンディション的には非常にいい状態にあると思います。あとは練習そして試合を通して、試合勘というものを取り戻していくことが大事かと思います」

Q:冒頭、日本語での挨拶がとても流ちょうで、皆さん驚いていたと思いますが、日本語自体をこれまで学ぶ機会がありましたか? あるいは今回の加入が決まってから学んで、これだけお話になられたのでしょうか? また、お話できるのであれば、現在どれくらい日本語をお話できるのか聞かせてください。
「まだまだ低いレベルにあるとは思います。ただし、単語はかなり覚えてきましたので、本当に難しいものだとは思いますが、わかる単語というのは結構あるんじゃないかなと思います。実は今回の移籍の話が決まった時、ウルグアイの日本大使館のアケミさんという女性の方に、私と私の妻、2人で日本語のレッスンを受けてきました。私の母国の言葉とまったく違いますが、私だけでなく私の妻も、少しずつ努力を積み重ねて日本語をいち早く覚えたいという気持ちがあります。本当に少しずつかもしれませんが、努力は続けていきたいです」

Q:今日、クラブハウスで選手たちにもお会いになったと思いますが、選手、監督と会ってみて、どんな印象を受けたのか、どんな言葉をかけられたのか、教えてください。
「今日は本当に短い時間でしたが、監督、スタッフ、チームメイトと会うことができて本当によかったです。ただ本当に短い時間しかありませんでしたので、チームメイトとは簡単な挨拶程度しかできませんでした。ポポヴィッチ監督はスペイン語が話せることもあり、スペイン語でもう少し時間をとって話をすることができました。C大阪のクラブハウスは本当に美しくきれいで、あのクラブハウスを見た瞬間に、早く練習してサッカーをやりたいなという気持ちが出てきました」

Q:1つ目のコンディションの話とも重なりますが、C大阪の公式戦初戦のACLが約2週間後、Jリーグ開幕もその試合の3日後に迫っています。これからチームに合流して2週間という時間のなか、最終的に起用するしないの判断は監督がされるということもありますが、フォルラン選手の今の気持ちとして、どの公式戦に間に合わせていきたいのかお聞かせください。
「仰ったように、やはりそこの部分は監督が決めることだと、私ももちろん承知しています。ただ、自分の気持ちとしては、今まで1カ月以上にわたって身体を動かして準備をして来日しましたし、できればACL初戦の25日、ここで試合に出たいし、可能であれば先発で出たいと思っています。ボールワークを含めて、試合勘を取り戻していきながら、目標としては25日のACL初戦、ここを考えていきたいなと、自分では思っています」

Q:先ほどより、Jリーグは技術的にもフィジカル的にもレベルが高いというお話がありましたが、それでも、あえて質問させていただきます。ご自身も所属されていたリーガ・エスパニョーラや、イングランドのプレミアリーグなどの一流リーグに近づくため、Jリーグには何が必要だと思われますか? フォルラン選手ご本人が、そのために何がもたらせますか?
「レベルという話になりますと、イタリア、イングランド、スペインの各リーグ、この3つの国は他の国よりは多少レベルが上なのではないかなと思います。逆にいうと、それぞれの国でそれぞれのスタイルがあり、レベルもそう大きくは変わらないのではないかと思います。では、なぜ3カ国のレベルが高いのかといえば、一言で言うとやはり資金力ということになると思います。日本の選手、あるいはウルグアイの選手が、いい契約の話をいただいて、そういった海外の国でプレーするという現象がありますが、それはレベルの違いというよりは、資金的な準備ができるかできないかという問題ではないかと思います。日本、メキシコ、ブラジルなどの国々は、私の目から見ればそれほど大きなレベルの差はないかなと思っています」

Q:空港でもたくさんのサポーターに出迎えられ、今日の記者会見も生中継が入り、この会見場である大阪長居スタジアムにもたくさんのサポーターが来ています。サポーターからメッセージを受け取られての感想と、長居スタジアムの印象を教えてください。
「印象としては、もう最高の印象ということになります。こうやってメディアの方、サポーターの方々に温かく受け入れていただき、本当に今、幸せに思います。さらに先ほども言いましたが、C大阪の社長や代理人の木村さんが本当に熱意を私に対して向けてくださったこと、これを改めてここで感謝したいと思います。さらに、今日ほんの少しの時間、大阪の街を車で走りながら見ましたが、非常にいい印象を受けました。この長居スタジアムだけでなく、キンチョウスタジアム、クラブハウス、最高の環境が整っているので、早く練習がしたいし、早く試合がしたいなと思っています。C大阪のサポーターの皆さんが本当に温かく受け入れてくださったこと、この感謝の気持ちを表すためには、私はピッチでベストを尽くす、これに尽きるのではないかと思っています」

Q:最高の結果を出すということについて、具体的な数字の目標などあればお聞かせください。また、サポーターや日本のマスコミも含めて、こう呼んでほしいというニックネームなどがあれば教えてください。
「具体的な数字の目標について話す前に、監督が私のポジションをどこにするかというのをチームや私を見て決められると思いますので、それを元に自分で考えていきたい。あと、呼び方はフォルランでもディエゴでも、皆さんの好きな呼び方で構いませんので、呼んでいただければなと思います」

Q:実際にJリーグの試合、C大阪の試合をご覧になられたことは?
「特にこの試合を見たと挙げられる試合はないのですが、Jリーグに関してはいろいろな試合を見てきました。特にゴールシーンなどはインターネットなどで見ることができるので、そういったものを見ながら感じたのは、本当にサポーターのパッション、熱意、情熱というものをスタンドから感じるし、さらには横断幕や旗などもよく使われていて、非常にそういったところが印象に残っています」

Q:日本に来るにあたって、ご家族とどういう話をされましたか? 特に、美人の奥様(パースさん)とはどういう話しをされましたか? 何か言葉をかけられましたか?
「仰ったように、家族の存在は非常に大事な部分だと思います。実は、私は昨年末に結婚したばかりで、その準備をしていたところに、昨年の10月、代理人の木村さんから『日本に行く可能性がある。日本への移籍の話が来るよ』と聞いたとき、妻に相談しました。そのときに彼女は『あなたは本当にいつも日本のことを素晴らしい国だと言っているよね』と。『常にリスペクトを忘れない国民性で、美しい国であり、礼儀正しい日本の皆さんがいると、常にあなたが言っていたから、私も行きたい。あなたがどこに行こうが、私は行くよ』ということを言ってくれました」

Q:先ほど日本には過去3度来られたことがあると仰っていましたが、実際にこれから日本で生活するにあたって、日本の文化(に触れること)などで楽しみにしていることはありますか?
「今まで日本に来たときには、東京や仙台に行ったことがありましたが、今一番行きたいなと思っているのは、京都なんです。いろいろな方が本当に美しいところなのでぜひ行ってみたらいいよと仰ってくださったので、京都には行ってみたいと思っています。さらには京都だけではなく、インターネットなどで情報を検索してみたら、いろいろな美しいところがあるので、時間さえあれば、他のところにもどんどん足を運んで行ければなと思っています」

Q:先ほど具体的な目標はないと仰ったが、あなたは前回のワールドカップ、そしてスペインでも2度得点王になっています。日本でもプレーして得点王になるという意気込みを持っていらっしゃいますか? また、今年6月にワールドカップがあり、日本は敵になりますが、ウルグアイ代表として臨む大会への意気込みを聞かせてください。
「私はヨーロッパのリーグ、スペインで2度得点王を取ったことがありますが、そのときを含めて私が感じたのは、やはりプレーヤーとしていい仕事、いわゆるサッカーが私の仕事ですが、いいプレーをするためには、人生を幸せに感じていなければ、自分のいいプレーというのは出てこないかなと、そういうふうに感じました。まず自分の大好きなサッカーができる、日々毎日練習ができて週末になれば試合ができる、こういう環境が自分に与えられていることを感謝しながら日々暮らすことが、結果として最高のプレーを生み出すのではないかと考えています。そして、今年はワールドカップの年になりますが、私の選択として、このチャレンジを決断しました。今までまさか日本でプレーすることがあろうとは考えたこともなかったのですが、日本のサッカーを見たことのある私としては、日本のサッカーは実にレベルが高くて技術力があり、フィジカル的にも非常にタフなリーグであると。そういったなかでこのワールドカップという大切な大会を迎える1年、人生をかけてチャレンジ、挑戦をする価値があるのではないかと考えて、今回の移籍を決断しました。私にとっても家族にとっても、ワールドカップイヤーが素晴らしい1年になるように頑張りたいと思います。そして、それが結果的に、もちろんC大阪という私のクラブにとって最高の成績につながるように心から願っています」

以上

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