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【2014シーズン始動!】F東京:新体制発表会見での出席者コメント(14.01.18)

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●阿久根謙司社長
「みなさまお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。2014年の新体制発表に先立って一言ご挨拶させていただきます。J2からJ1に上がった2012年に、我々はクラブとして2015ビジョンを掲げました。そこで目標としてきたことはJ1で常に優勝争いをするクラブになりたいということでした。1年目の2012年は10位。そして去年は8位。中身を見ると、攻撃力は47点から61点ということで攻撃的パスサッカーの標榜している我々にとってはそれなりに評価できる内容だと思います。1位から6位までが勝点で混戦している中で、そこに絡みきれなかったことは反省点、課題ととらえています。マッシモ フィッカデンティ監督を招聘しましたが、そういったいくつもの課題を克服できる監督として探して行き着いたのがマッシモ監督であり、コーチ陣だった。我々のクラブは年齢構成のバランスの良い補強を実現してきた。昨年のチームは東アジア選手権で4人、徳永(悠平)、森重(真人)、高橋(秀人)、権田(修一)が選ばれ、韓国代表に(チャン)ヒョンスも選ばれた。そのほかにも5人ほど声が掛かった。かつてないほど、選手は揃っている。年齢構成的にも良いバランスになっている。のちほど、お披露目しますが、リーグタイトルを取りに行くためにも一番相応しい補強をしたと思っています。今年一年、努力してまいりますのでよろしくお願いいたします」

●マッシモ フィッカデンティ監督
「午前中もたくさんのサポーターに囲まれていたので、うれしく思っています。これから質問を受けると思いますが、まず最初に阿久根社長にこのような機会を設けていただいたことに感謝したいと思いますし、すべてのスタッフに感謝したいと思います。最後に、一つ言いたいことはこれだけ私に信頼し、このような機会を与えてくれたので、それに報いれるように全力でがんばっていきたいと思います」

Q:Jリーグ初のイタリア人監督となりますが、日本との交渉のきっかけは?決断の理由は?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「日本という国はもともとよく知っていました。阿久根社長やスタッフと話し合いの中で、プロジェクトの重要性を実感できたことが何よりのきっかけです」

Q:Jリーグの特徴をどう考えていますか?リーグで一番上を目指すと話していましたが、どういったコンセプトで戦いますか?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「1つでも上の順位に行きたいと話しましたが、競争力のあるチームは1つの目標を常に持って毎日練習していくことが大切だと思っています。ハッキリとした目標を見据え、練習に取り組んでいきたい。日本という国が大好きだった。Jリーグも長年見てきたのでよく知っている。今、Jリーグは2つ目の段階に入ったと考えています。1つ目の段階ではJリーグが始まった時期に、たくさんのチームがキャリアの終わりにさしかかっていたビッグネームを取っていた。今は新しい段階に入った。若い選手をどんどん成長させ、ヨーロッパに売り込んでいる。ヨーロッパで20人以上の選手がプレーしていることからもわかるが、ほかのヨーロッパの強豪国とほとんど変わりない。それと同時に、ますます成長していく可能性を感じます」

Q:コーチの役割は?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「ブルーノ・コンカは私のアシスタントとして長年、技術・戦術面でもサポートしてもらっている。エルメス・フルゴーニは偉大なブッフォンらGKを発掘し、育ててきた。現在のGKだけでなく、若手選手たちにも、とても大きな貢献できると思っています」

Q:今後の補強の予定や目標は?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「新たに外国人選手2人が入りましたが、現在のメンバーで完璧だと考えています。このメンバーでしっかりと戦っていきたい。これから先、どういったことが起こるかはわからないけれど、根本的にはそう考えている」

Q:新加入選手たちのストロングポイント、ニックネームは?
●エドゥー選手
「エドワルド・ゴンザレス。呼び名はエドゥーです。日本に来ることができ、非常にうれしく思っています。チームの目標である優勝に向かい、みなさんと一緒に力を合わせてそれを果たしたいと思っています。1日も早くチームのスタイル、システムになじんで貢献したい。自分は少し長くサッカーをしていますので、その経験をみんなに伝えながら、自分自身もさまざまなことを学んで成長してきたいです」
●武藤嘉紀選手
「F東京には小学3年生のスクールの時からお世話になっていて、戻ってこられてとてもうれしく思います。自分のプレーを遺憾なく発揮し、チームの勝利に貢献したい。運動量とスピードに乗ったドリブルが特長です。性格面は明るいことと、誰よりも負けず嫌いだと思います。小さい頃から『よっち』と呼ばれているので、そう呼んでください」
●平岡翼選手
「ポジションはサイドMFです。1日でも早く試合に出られるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。スピードに乗ったドリブル、相手を置き去りにする一瞬の加速が持ち味だと思います。性格面は……たぶん人よりは真面目に生きてきたので真面目だと思います。『たすく』という名前が気に入っているので、『たすく』と呼んでください」
●マテウス選手
「ブラジルでは『マテウス』、あるいは『フェハーセ』と呼ばれていました。今回、日本に来るチャンスがあり、F東京と契約することができて非常にうれしく思います。1日1日をムダにせず、自分のできることを精いっぱいやりたい。みなさんと優勝という目標に向かって頑張りたい。ストロングポイントは高さと運動量ですが、この先もレベルを上げて目標を達成したいです。少し長いですが、本名の『マテウス・フェハス』と呼んでほしいですね」
●圍謙太朗選手
「権田(修一)さんや塩田(仁史)さんの壁は大きいですが、毎日ひたむきに努力をして1日も早く試合に出られるように頑張っていきたい。そしてF東京がタイトルを獲れるように、毎日全力でプレーをします。プレーでは高さとカウンターの起点になるキックが得意。プロになるまで苦しい思いをしてきた、努力だけでここまできたと思っています。努力することだけは負けたくないです。呼び名は、大学のときは名前の謙太朗、ケンと呼ばれていたのですが、被る選手がいると思うので苗字の『圍』(かこい)でお願いします」
●松田陸選手
「昨年は1試合も公式戦に出場できず、悔しい思いをしました。その気持ちを今年に生かし、チームの優勝に貢献できるように頑張りたい。正確なクロスボールと運動量が武器です。性格は、意外とみんなに優しい(笑)。呼び名は陸です」

Q:監督は何と呼ばれたいか?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「イタリア、セリアAでは監督のことをピッチの中でも外でも『ミステル』と呼んでいるのでミステルがいいのではないかと思います」

Q:日本食では何が好きか?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「基本的には日本料理はすべて好きです。日本のことをよく知らない外国人は寿司だと答えるでしょうが、焼き肉やラーメンだったり、日本で食べられているすべてのものが好きです。まったく問題ありません」

Q:日本代表のザッケローニ監督と交流はあるか?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「ザッケローニ監督がセリエAで監督をしていたときに、私はセリエAで選手としてプレーしていました。不思議なことですが、日本に来る前に偶然イタリアで会う機会がありました。アジアカップの優勝であったり、日本ですばらしい活躍をしていることを、愛国心からではないですが本当にうれしく思います」

Q:シャルケでプレーしていた時に内田篤人選手とプレーしていたが、事前に日本について聞いたことは?
●エドゥー選手
「日本のサッカーについてシャルケに行く前から非常に興味を持っていました。チームメイトだった内田選手とは何度もJリーグについて話をしました。今回、来日して空港に着いた時に内田選手と電話で話して『頑張って、ボアソルチ、幸運を』と言われました」

Q:楽しみと心配していることは?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「答えは1つに集約されている。基本的には心配している点はない。これから目標を持って日々練習していくことで、しっかりとしたチームをつくっていくことができると思っている」

Q:あらためて、どういった監督なのかを紹介していただきたいのと、招へいの理由を。
●立石敬之強化部長
「僕が出会った10年以上前から、日本に興味を持っていた。ある日本のクラブから選手としてオファーをもらっていた経緯があり、それから日本に興味を持ったと聞いています。
人柄は明るく…今日は緊張しているせいで少し堅いようですが。ザッケローニ監督もそうですが、私はイタリア人は日本人に似ていると思います。彼もその1人で、緻密で細かくディテールを大切にする。情熱的で入り込むところもあるが、そういうところがチームのプラスになると思います。
F東京は長く攻撃的なサッカーをしてきました。ボールを保持するというところでは、城福浩監督時代からそういったサッカーを志向してきました。引き続き、全員攻撃、全員守備、ボールを保持して攻守で支配するサッカーを継続していく。昨年の広島との勝点差は6です。2ゲーム差ですが、その差は大きい。そういうところをしっかりと積み上げていく。
これまでF東京は、5つの優先順位を合い言葉にしてきました。第1は自分たちのサッカーをして結果を得る。第2は分たちのサッカーをやっているが、結果がついてこないことがある。3つ目は自分たちのサッカーができないが、勝点を取れる。第4は自分たちのサッカーができなくて勝点3も取れない。一番下なのが自分たちのサッカーをそもそもやらない。この中で2番目と3番目の順位を入れ替える。結果がついてこなくとも自分たちのサッカーを貫こうというのが2番目だったものを、自分たちのサッカーがいろいろな環境に左右されて仮りにできないことがあっても、周りのせいにせずに勝点を取る。決してF東京の哲学を変えるつもりはありません。その順位だけを変えるということです」

Q:どういった戦術、メソッドでチームをつくろうと考えているのか?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「去年、何試合も見てきました。どのようなサッカーを展開しているかはよく知っています。フォーメーションのことも知っています。東選手、アーリア選手、ルーカス選手を中心に攻めていたことも。
私が大切にしているのはフォーメーションよりも、選手一人ひとりの能力を念頭に置いています。戦術的な部分も重要だが、選手の能力に応じて能力を最大限に引き出せるフォーメーションを見つけていくことを念頭に置いています」

Q:先発を決める決め手は?
●マッシモ フィッカデンティ監督
「今の段階では始まったばかりなので、スタメンについて話すことは難しい、世界中のどの監督でもそれは難しいことだと思うよ。ただ、過去にすばらしい実績を残した選手のことも考えた上で、試合前に状況にふさわしく最も良い状態の選手を選んでいこうと思います」

以上
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