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【2014シーズン始動!】栃木:2014新体制記者会見での出席者コメント(14.01.14)

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●中津正修代表取締役社長:
「まず新年度でございますので、皆さま明けましておめでとうございます。今日は夕刻時のお忙しい中、2014年度の栃木SCの新加入選手の発表記者会見に、多くの方にお集まりいただきましたことを感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
いよいよ、2014年度がスタートします。その体制作りをしておるところです。我々は3カ年計画を発表しましたが、限られた予算の中で最も強いチームを作るべく努力をして参りました。そして今日、皆さまに新加入選手が加わったことを発表する運びになりました。
我々は限られた予算の中で編成をやっているわけですが、皆さまの期待を裏切らない、楽しんでもらえる、皆さんにご理解を得られるチーム編成をしました。また、改めて18日にチーム全体の組織に関しては発表させていただきます。今日は新加入選手を紹介したいと思いますので、よろしくお願いいたします」

●上野佳昭強化部長:
「こんばんは。改めまして、明けましておめでとうございます。大変お忙しい中、お寒い中、メディア関係者の方々、抽選で当選された60名のサポーターの方々、お越しいただきありがとうございます。抽選で当たった方は何かいいことがあるのではないのかな?という予感がしております。
それでは、チーム編成において最大の補強ポイントが、どこにあったのかをご説明いたします。まずトップのサビアが抜けた後のストライカーの確保、攻守の中心であったパウリーニョの穴、そして後ろの中心であった當間の後釜をどうするか。それを、まずは考えました。言い換えればチームの芯になる、縦のラインが抜けてしまったわけです。まずここを最優先に考えました。それと同時に、昨年の反省からもっと走れるといいますか、運動量のある選手をリストアップしました。最終的には他クラブから8名、大卒2名の新加入選手が決定いたしましたので、その選手をご紹介させていただきます。
まず最初は、大久保哲哉。大久保はニックネームが、ジャンボです。ご覧の通り190cmと上背のある選手です。彼は昔から、JFLの時代から見ていました。年々ですね、技術がアップしている。戦術眼もレベルアップしている選手ですね。大器晩成型の選手だと見ています。身長がありますからポストプレーや空中戦に強く、ボールも収まる選手です。得点も昨年は12点を取っています。うちも彼にゴールを入れられて痛い目に遭いました。まだまだストライカーとしての得点能力も衰えていませんから、J2の得点ランキングの上位に名を連ねるくらい活躍して欲しいと思います。それからですね、年齢も高い選手ですから、うちのリーダー的な存在として若いチームを引っ張っていってほしいと思っています。
瀬沼優司は大学4年生の時に、清水の特別指定選手に選ばれ、公式戦でも活躍した選手です。彼は大柄ながらスピードもあり、運動量も多く、クロスボールに対する飛び込み、それから体を張ったプレーが得意な選手です。珍しいというか、相手のボールになった時に、献身的に守備をする選手ですので、ここも注目しておいてほしいと思います。サポーターの皆さん、ボールを追わなかった時には、『なんで追わないんだ!』と気合いを入れてください(笑)。
風邪で欠席している重松健太郎ですが、FC東京のユースから上がった選手です。怪我などでなかなか出場機会に恵まれませんでした。本人はサッカー人生の崖っぷちに立たされ、『栃木で駄目だったら辞めるつもりでいる』という決意を持っています。その意気込みに懸けて完全移籍で獲得しました。まだ23歳と若いですが、彼のプレーはスピードを活かした前線での飛び出し、ドリブルからのシュートと、意外性を持った選手です。彼にも期待しております。
ドゥドゥは、ご覧の通りハンサム、と言ったら周りの選手がハンサムではなくなってしまうんですが(笑)。彼は186cmあり、今20歳。4月27日で21歳になります。ちなみに、私と53歳違います(笑)。半世紀も違う、若い選手です。彼は左利きで、抜群の身体能力があり、負けず嫌いです。これはサッカー選手には大切ですよね。球際にも強い。ですから、第2のパウリーニョになることを期待したいと思います。それから、J1を含めてもNo.1のスローインを投げる選手。スローイングで35m以上投げる選手で、チームの大きな武器になると思います。
イ ミンスも若いです。若いのは羨ましいですね。彼の特長は豊富な運動量。とにかく、この中で一番、走るんじゃないでしょうか。疲れを知らない選手だと思います。それから攻撃センスも抜群で、中盤でのボールポゼッションはもちろんのこと、積極的な攻撃参加も武器ですし、韓国五輪代表の座を狙える選手です。期待してください。
永芳卓磨は、大分から完全移籍してきた選手です。彼は筑波大卒の選手で、大学リーグ時代から見ていました。左利きで中盤での安定した展開力、それから精度の高いプレスキックが蹴れる選手です。
岡根直哉は大久保と同じ190cm。初芝橋本高校、早稲田大学とサッカー界のエリート街道を歩んできた選手です。体が大きいこともさることながら、安定した技術、闘志溢れるプレーが魅力です。なによりも上背がありますから、空中戦に強いのが武器です。なかなかセンターバックで左右からフィードできる選手は少ないんですが、彼は両足で蹴れます。それと、コーチングもできますし、明るいキャラクターでもあります。
鈴木隆雅も若いね、二十歳ですよ。羨ましいですね。大型サイドバックです。スピードを活かしたオーバーラップからの鋭いクロスが武器です。皆さんもご存じの通り、リオ五輪世代でU-20代表に選出された有望株。昨年の東アジア大会で銅メダルの獲得に貢献した選手です。栃木SCでの活躍で、もう一度代表の座を狙ってほしいと思います。以上が他クラブから加入した8名です。
次が大卒2名です。まず中美慶哉。彼は栃木SCジュニアユースに所属していた選手で、初めて他県の高校、大学を経由して栃木SCに入って来ました。彼の持ち味はパワフルなドリブルからのシュート、それにフィジカルが強いこと。ポジションはワイド、トップ下をこなせます。
もう一人、坂田良太。今21歳ですけど、もう少しで22歳になります。意外とほっそりしていますけど、なかなか良い筋力をもっていますよ。裸になると。滅法、ヘディングが強いのが、彼の特長ですよね。それとムードメーカーでもあります。彼のポジションはセンターバックです。
続いて、阪倉監督がどのようなサッカーをやるのか。それをご説明させていただきます。彼のサッカーというのは、勝者のメンタリティを持って、どんな状況におかれても戦う姿勢を失わず、勝利に向かって突き進むことをベースにして、ワンタッチあるいはツータッチでシンプルにスピーディにゴールに迫る。そして、ボールポゼッションをして、バラエティに富んだ、面白いサッカーを展開してくれると思っています。
守備に関しては、前線からチェイスして、中盤では激しいプレスをかけることで最終ラインを押し上げ、的確に押し上げることでインターセプトを狙った緊張感のあるラインを形成し、相手からボールを奪うことにチーム一丸となる。ハードワークを失わず、ファイティングスピリットを持ち、終了の笛が鳴るまでネバーギブアップで戦い、観客に感動を与えるサッカーをする。そういうコンセプトの下、J1を目指してチャレンジしてくれると確信しております」

●阪倉裕二監督:
「皆さん、こんばんは。まずクラブには10名の新しい選手を獲っていただきました。非常に個性溢れる選手が集まり、私自身面白い選手が入って来たなと思っております。正月休みやシーズンオフにサッカー関係者に会った時に、『栃木はどうなんだ?』と言われました。その中でほとんどの関係者から言われたのが、『大丈夫なのか?』ということでした。まだ獲得した選手を発表できない状態でしたので、私自身『ナニクソ』という思いを抱いていました。今日、こうして新加入選手を発表できたことを嬉しく思いますし、そう言われたサッカー関係者を見返してやりたいな、という思いが強いです。そのためには、選手が一致団結して死に物狂いでトレーニングすることが、毎回大事になると思っています。そのために、私がしっかりとチームを導いていくことが大切になるはずです。明日から、この10人と、昨年からいる15人の25人で精一杯トレーニングをして、一戦一戦戦っていきたいなと思っております。一戦一戦頑張りますので、温かいご声援をお願いいたします」


<質疑応答>
Q:新加入選手、皆さんにうかがいます。栃木SCに加入を決めた理由を教えてください。

●岡根直哉選手:
「早い段階から話をいただきましたし、センターバックは選手がたくさん抜けたので、自分が軸になれると思い、栃木SCに決めました」

●イ ミンス選手:
「昨年、栃木SCの試合を何度も見させてもらいましたが、非常にいいチームだな、という印象を持ちました。それから、栃木SCで活躍して韓国代表に復帰できる、いい年にしたいと思っています。」

●鈴木隆雅選手:
「僕もチャンスがあると思い、栃木SCに来ました。僕もリオオリンピックがあるので、そのオリンピックに行くためには試合に出る必要があると思っています。そのチャンスを掴んで、代表にも絡んでいけたらいいなと思っています」

●瀬沼優司選手:
「早い段階から話を頂けたということと、いくつかのチームから話もいただきましたが、栃木SCが一番いいチームだと思ったので選びました」

●永芳卓磨選手:
「僕はトライアウトを受けたんですが、サッカーをする場所がなかった中で、自分自身のことをしっかりと評価してくれました。『必要だ』とも言ってくれたので、栃木のために全てを懸けて頑張ります」

●ドゥドゥ選手:
「栃木にいたブラジル人、サビア、パウリーニョ、クリスティアーノから、『栃木はいいところだし、いいチームだよ』と聞いていました。オファーをいただいて来ることを決めました。勝ちに貢献したいと思っています」

●坂田良太選手:
「元々、自分はFWだったんですが、栃木さんにはセンターバックとしてオファーをいただき、また一から新しいポジションでやりたいと思い、栃木SCに決めました」

●中美慶哉選手:
「自分は昨年5月に大怪我をしたんですが、それでも栃木SCから話をいただき、チャンスをもらえたことには感謝しています。中学3年間は栃木SCのジュニアユースでお世話になっているので、恩返しの意味でも栃木SCに決めました」

●大久保哲哉選手:
「僕は以前、阪倉監督と同じチームでサッカーをやらせてもらったので、それが大きな要因です」

Q:阪倉監督にうかがいます。昨年のチームからサビアとクリスティアーノという得点力のある外国人が抜け、その穴をどのように埋めようと考えていますか?それが今季の大きなテーマになるのかなと思いますが、そのあたりに関してどのようなビジョンをお持ちですか?
「まず、攻撃も守備も個人でやるという考えは持っていません。どうやってチームで守って、どうやって得点を取りに行くのかということになると思っています。それからサビア、クリスティアーノは昨年、栃木にとって活躍してもらったので、(抜けたのは)痛いのは痛いですけど。それはまた違う形で、トレーニングを積み重ねることで解答を出したいと思っています」

Q:阪倉監督にうかがいます。今季の目標をお聞かせください。
「J1昇格です!」

以上
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