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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【J2:第42節 京都 vs 栃木】松本育夫監督(栃木)記者会見コメント(13.11.24)

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●松本育夫監督(栃木):
「9月の13日から10試合ということでの責任ある仕事をさせてもらいまして、今日が最後のゲームと、年度42試合目ということで、選手たちにはやはり、この1年間、一緒にやってきたサッカーの友人、私自身も素晴らしい経験のあるサッカーの友人と言うのは生涯ずっとおつきあいが出来ると。その友達との最後のゲームを悔いのない様にやってくれと選手たちに伝えた。それが、サッカーで結ばれた絆だと。
立ち上がりから非常によく選手たちが頑張ってくれまして、特に、この前の千葉戦の反省。前半、中盤での守備というのが悪かったですから、それで先手を取られて後半は良かったので、その千葉の後半をもう一回作り直しまして、前半からかなりいい形でボールを取る、あるいは中盤での守備というのが出来て、最終ラインが崩れることがなかったというのが一番の勝因だと思います。もともとウチが、というよりも僕が10試合やるサッカーというのは、一応、選手たちが最後のゲームで見せてくれましたので、私自身もほっとしたということと、選手たちが本当によくやってくれたということで、感謝するのみでございます。選手たちも10試合で1回しか負けていませんから、その10試合の思い出というのを生涯で思い出してくれたら、あるいは生涯とも忘れずに残しておいてくれたらいいと思っております」

Q:クラブ最高の1ケタ順位で終わったことについて
「私自身、これまでの3チーム、それ全てお助けマンでして、99年が9位で首位と4ゲーム離れていた川崎フロンターレをJ1に上げてくれということで、31試合程責任を持たされたんですが、その時が24勝2分5敗と、優勝させてJ1に上げた。その次がサガン鳥栖。これはもう経営もチームの状況も最悪でございまして、3勝30敗11分けという大変なチームを引き受けて、何とか3年目にして4位までいって1ゲーム差、残念ながらということだったんですけど。これはまあ…、私自身の監督論というのは3年論というものでございまして、J2のクラブというのは、みんなサポーターが、22クラブともJ1に上がって欲しいという夢があります。4年目というのはマンネリになりますから、私が4位になっても、次の監督に自ら代えたということがありまして。鳥栖は現在、J1で大活躍していると。それで、このチームが3つ目で。残り10試合ということで、14位のチームを引き受けた訳ですけど、一応、10試合で、7勝2分1敗ということで、自分の責任というのもが果たせたと思っております。そんなことで、それも全て選手たちが結果を出してくれた訳で、その持っている力を出させるのが監督の仕事ですから。今日、選手の力を最終戦で出してもらったと、出せたということで締めくくっていいと思います」

Q:クラブ最高位には達したが、目標に届かなかった要因については?
「私は、この1月からクラブに来ていましたが、練習も観ていませんでした。ただ、クラブというのはJクラブも色々経験した中で、必ず色んな問題が出てくる。その中で、チームの成績というのものが一番の要素になる訳ですけど。そんなことで別に監督になるという気持ちはなかったんですが、アウェイゲームも全部観て、何かあったらということで。やはりクラブに起きた問題というのを解決するためには、チームというのを知らないといけないと。ということで、アウェイのゲームも観ていた。それが今になって、活きて来たのかなと。人生の生き方の中で、万全の準備をしておくということも改めてこの歳になって教えられたということでございますけど。前監督がどんなサッカーを、ということではなく、私が10試合持たされた時には、2日間でこれとこれとこれを勝つためにやると。チームは作れないけど勝つゲームはするぞと、選手たちとそれなりの、勝つための柱になるための戦術というのは目指したつもりです。それが、結果として出て来たのかなと。前任者と今の私の比較はならないと思っております」

Q:選手に対してどの様にアプローチして、サッカーを表現してもらおうと思ったのか?
「ボールが1個で、11人の選手が勝つために努力するというのがサッカーの基本ですよね。であれば、11人でやるサッカー。これを徹底的に主張しました。ですから、11人、ゲームに出る者が、同じ考えを持つことが仕事ですよね。それを『局面でこういう時はこうするんだ』なんて言っても絶対にダメですから。11人が、誰もがやらなければいけないという基本的な戦術、それが幹ですよね。それを一応、私の考えているサッカーということで出しました。良く言えば、この間の日本とベルギー、オランダとの試合のザックのやり方が私がやった様な感じですよ(笑)。ですから、なんだと、ザッケローニは俺のサッカーの真似をしたのかと冗談言って選手に話した覚えもありますけど。あの様な状況をこのチームには要求しました」

Q:10試合を引き受ける時に、来季の可能性についてはどの様に話したのか?
「それは一切、クラブに任せています。この10試合が私のお仕事ということで、それ以外のことは一切、クラブの方に任せていますので。今ここで私が言える立場には全くないということです」

Q:チームを作ることはできないが勝たせることはできる、とありましたが、サッカーではブラジル人選手頼みのところもあったのでは?
「逆にですね、チーム作りというのは考えを同じにするということだと思うんですよね。そうすると、僕の10試合の中で、それを修正するというのは非常に難しい。特に、例えばクリスティアーノ。パウリーニョはチームプレーに徹してくれますけど、クリスティアーノやサビアというのは、自分の感覚でプレーをすると。だけど、自分の感覚をチームプレーに持っていくことは、これは2カ月では出来ません。それと前任者がやってきたことというのがありますから、私の考えのサッカーを押しつけることも出来ない。だから、チーム作りは私は出来ませんと。ただし、勝たせることはできると言いました。だからもし、来シーズン初めから、このチームを見なさいと預けられた時には、それは松本の考えはこうだということで、チームを作ると思います。だから、今回は彼らの持っている良さを出させて勝利に導くという、その考え方。メンタルの面で、ここに女性がいて…、申し訳ないですが…、俺を男にしろ、というくらいの世界ですから。札幌戦、2日前に監督を受けて、2日後に勝たせるチームを作るという時に、やっぱりベンチから送りだす時に、それなりの言葉は言います。言いました。ここではちょっと言えませんけど。それがやっぱり、勝たせるためには、長年の経験で、私なりにサッカーの監督というのはこういうものだということの形は自分なりに、歳を取ってきたから出来てきたのかなと。若い時にはこれはできなかったと思いますね」

Q:チームの完成度は道半ばという感じですか
「そうですね。例えば、今節でもハーフタイムの時に怒ったのは何かというのは、もっと中盤で正確なパスを出せなかったらダメですよね。感覚的なプレーというのはかなりブラジル人たちが、来たボールを、頭の中には絵はあるんだろうけど、それが味方と理解し合えない。そのためにミスパスになっているという場面が随所にありました。それは私にとってのサッカーではない。だけどそれを修正しちゃいますと、彼らの個性というのがなくなってくるので、それは逆に指導者の辛抱ですよね。耐えるということも必要なってくるし、結局あそこで、前半ミスが多いと、じゃあ代えようかとなったら2点目は出てきませんから。指導者も耐えていかないといけませんし、彼らの良さというものをまず知っておいてというこの2カ月間でした。ただ、彼らの良さを理解したがためにポジションは変えましたよね」

最後に松本監督から
「ありがとうございました。今年1年お世話になりました」

以上
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