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【第93回天皇杯 4回戦 清水 vs 仙台】プレビュー:力は拮抗しているが、相性には差のあるチーム同士。どちらの意地がベスト8への扉を開くか(13.11.16)

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仙台にとっては鬼門と言われるIAIスタジアム日本平での天皇杯4回戦。両チームともタイトル獲得に向けてモチベーションが高くなっており、負けたら終わりの一発勝負ということもあって、リーグ戦以上に白熱した戦いになることは想像に難くない。

リーグ戦での両チームの成績は、31節終了時点で清水が10位(勝点44)、仙台が9位(勝点45)とわずかな差。また両チームとも4位に上がる可能性がすでに消えており、ACL出場権を獲得するには、この天皇杯で優勝するしかない。似た立場で、実力的にも拮抗しているという意味でも、非常に楽しみな戦いになりそうだ。

そんな両者の間でひとつだけ大きく異なるのは“相性”の部分だ。清水は、2003年からリーグ戦で8試合負けがなく(6勝2分)、通算でもアイスタでは負けがない(5勝1分)。さらに2011年には仙台の開幕12試合負けなしという快進撃を清水が止め、2012年にも仙台の開幕無敗を清水が9で止めている。五輪代表監督就任のため今季限りで退任する手倉森誠監督の指揮下では清水に勝ったことがなく、仙台の選手たちは、監督への恩返しのためにも、何とかアイスタで清水を倒したいという気持ちが相当強いはずだ。

仙台は、ここ7試合は3勝3分1敗とまずまずの成績で、前節は2位の浦和と打ち合いを演じて3-3の引き分け。この試合でウイルソンと赤嶺真吾の2トップが1点ずつ決めており、チーム状態は上向き気味。今度の清水戦でポテンシャルを爆発させる可能性は大いにある。

一方、清水のほうは、前節の川崎F戦は内容的にも久々の完敗だったものの、8月からは得点力が大きく向上しており、最近は課題の守備も安定感を見せ始めているので、天皇杯で優勝するポテンシャルは十分に持っている。
今回は、大前元紀が左足のケガで欠場するが、2試合出場停止だったカルフィン ヨン ア ピンが復帰。ケガで休んでいた高木俊幸も練習に合流しており、「先発かどうかはわからないけど、やるつもり。というか、やるしかない」と意気込む。また、大前の代役としては、竹内涼や村田和哉も控えており、どちらも天皇杯で結果を残している選手。先発布陣がどうなるか、いつも以上に予想が難しいが、誰が出ても大きな戦力ダウンはないだろう。あとは、川崎F戦では出し切れなかった自分たちの力を、ホームでしっかりと発揮するだけだ。
「守備は良くなってきたと思うので、そのまま続けて、攻撃の部分をもっと運動量を上げて、チャンスがあったらどんどん前に行きたい。チームとしても、1人1人がパスコースに顔を出して、もっと意識的にボールを受けて、消極的にならずに自信を持ってプレーすることが大事だと思う」(吉田豊)。
「チャンスを増やすには、もっとボールを後ろから引き出さないといけないので、自分もうまくギャップで受けて、そこからゲームを作っていきたい。自分がタメを作って、ボールをさばいて、さらにゴール前に入っていきたい」(河井陽介)。
選手たちも、自分たちがやるべきことはよく理解している。仙台にはカウンターやロングボールの恐さがあることもチーム全体で共有しており、「仙台はセットプレーからのこぼれ球を拾うのがうまいチーム。ただ、彼らの弱点もわかっているので、それに対して我々も練習してきた」(ゴトビ監督)と対策は入念に行なっている。

もちろん、相手の戦い方がよくわかっているのは仙台も同じ。だからこそ、ピッチ上のあちこちでさまざまな駆け引きや個々のぶつかり合いが繰り広げられるはずだ。結果が何より重要な試合ではあるが、見応えという意味でも非常に価値のある試合になるだろう。

以上

2013.11.15 Reported by 前島芳雄
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