●三浦泰年監督（東京Ｖ）：
「感想というか、他会場は別として、我々ができることは残り3試合勝点を取るということ。マックスは9で、積み重ねれば63。それを目標にグラウンドに立った。このグラウンドは非常に難しいグラウンドであることは分かっていたので、その中で勇敢に戦えるか。アグレッシブさと攻撃的な姿勢を打ち出した中で立ち上がりを迎えました。そんなに悪い立ち上がりではなかったと思います。もちろん、そういう中でもホームで何試合か勝てていない水戸が高いモチベーションで来ることは分かっていたので、簡単な試合にならないと思っていました。
前半はお互いにアグレッシブにやり合う流れになりました。その中で勝つためには1人減ると非常に難しくなる。ただ、それでも今日の試合はどうしても捨てることはできない。もちろん、今日の試合だけでなく、1人減ったからといって、試合が決まるわけではない。ただ、戦術的には交代選手も持っている水戸に対して、しっかり固めてカウンターを狙うという試合になることは間違いなかった。それを選手たちは忠実に徹底していたと思う。そういう中で失点をしてしまって、相手に優位にさせてしまったものの、最後までゴールを目指して、試合としては引き分けでもおかしくない試合だったと思う。もちろん、決定的なシーンを何度も作られましたが、そこをGKを含めDFたちが気持ちで防いでいた。それで引き分けに持っていける展開はあったのかなと。ただ、勝利する、勝点3を取る試合にはならなかった。そこは1人減ったということを考えると、ある意味、そういう展開になってしまっても、仕方がないと言っていいか分からないが、引き分けがどうしても自分たちの持った力の中で持っていけるものだったと思う。失点をなんとか1分でも長くしないようにして、最後のところに勝点3を取れる望みを持ちながら試合をやりたかった。でも、失点によって引き分けしか取れない展開になったと思う。
ただ、選手たちは恥じる必要はないと思う。残り2試合、ヴェルディとして、プロ選手として、サッカー人として、しっかりしたプレーをしないといけない。今シーズンの我々の目標である昇格の数字はなくなったけど、プロとしての人生はまだまだ続くわけで、ヴェルディというプロクラブもこれからもっと険しい道を歩んでいくわけだから、この2試合で何も終わるわけではない。しっかりした準備をして、しっかりした姿勢を表して、試合はトレーニングの発表会だと思っています。発表会でいいサッカーをできて、見に来てくれた人が喜ぶようなサッカーをやれるようにしたい。残り2試合で昇格はなくなったけど、それは続けていきたいと思います。そういうことをサポーターに話をしました。以上です」

Ｑ：J1昇格の可能性が消えたわけですが、敗因をどのようにお考えですか？
「会見ですべてを伝えることはなかなか難しいと思います。今シーズンで起きたことを自分自身で受け止めて、クラブとしっかりした話し合いをしていかないといけないと考えています。もちろん、リーグ戦には流れがあって、この試合が取れればという試合は何試合かあったと思います。ネガティブな状況で、うまくいっていない流れの中でずっとここまで来たとはまったく私は考えていない。この試合を取れば、自動昇格するような安定感ということで考えれば、この言葉は違うかもしれませんが、プレーオフを狙える勢いがつくだろうという試合が何回かあったと思うし、それが難しくなればなるほど、数字が少なくなればなるほど、周りとの兼ね合いで可能性がある試合が生まれてきた。そういう意味でその試合を取れなかった私のマネジメントであり、采配であり、すべての部分で取る勢いを持ってこれなかったというものはあったんじゃないかなと思っています。すごく申し訳ない言い方になってしまっていると思うんですよね、今のは。この話というのは、しっかりした形でクラブと話をして、世間に伝えていくものなんじゃないかなと考えております」

Ｑ：これまで「結果に対して自分が責任を取る」と言っていましたが、今回J1昇格の可能性がなくなったことに対する責任をどのように考えていますか？
「自分自身がしっかり今の状況を把握して、クラブサイドとしっかりした話をしていくということ。向き合うということ。逃げないということ。今シーズン、残り2試合を含めて自分が感じたことをしっかりありのままを、感じたままを、クラブサイドにぶつけていくことが僕の今持つ責任だと思っています」

以上