●前田浩二監督（鳥取）：
「まずは雨の中、多くのガイナーレサポーターの皆さん、ありがとうございます。環境も含めてとても厳しい試合で、最後まで応援していただき、本当にありがとうございました。結果は1―1で勝点1になりましたが、選手はよく最後まで頑張ってくれました。最後まで、42節までの戦いになりますが、まずは次の北九州戦に向けて、今日のゲームは私が就任してから一番、選手が団結して、最後まであきらめない姿勢を展開してくれたと思っています。ウチは窮地に立っていますが、次の北九州戦に向けて、しっかりやっていきたいと思っています」

Ｑ：残留に向けて勝点3が必要な試合だったと思うが、取れなかった要因は。また後半、攻め込みながら決定的なチャンスにつなげられなかったことについて。
「もちろん勝点3はマストな（必要な）状況だったと思いますが、勝点1を取ったことで、降格が決まったわけではない。まずは勝点1を積み上げたのは事実です。得点については、相手もあってのことですので、相手もしっかり体を張ってきた、われわれも数多くチャンスを作った。そこでフィニッシュまで持っていくことについては、分厚く、仕留めるところまで、やり続けるしかないと思っています。また、レフェリーどうこうではないですが、2つぐらいはＰＫと思われるシーンもありました。選手はゴールに向かっていたと思っています。ただ結果からすると、そうなっていますが、選手がゴールに向かっていく姿勢は評価したいと思っています」

Ｑ：ドゥドゥ選手の投入が終了直前だったが、交代を遅くしたのは、どんな意図があったのか
「鶴見を入れて、相手もゴール前を固めていたので、バイタルエリアでミドルシュートなど、フィニッシュまで持っていければいいと考えていました。最後は、ドゥドゥを入れてのパワープレーとセットプレーで、もう3チャンスくらいできるのではないかと考えて、アディショナルタイムもあると踏んでいたので、6〜7分の間で決着をつけてほしいと思っていました」

Ｑ：次節の北九州戦への意気込みは
「勝ちにこだわって戦いたいです」

Ｑ：残り2試合での岐阜との勝点4差を、どう考えているか
「勝たなければいけないのは事実だと思います。2試合、われわれは勝つしかないし、向こうは1勝でいい。われわれは勝つだけです。まずは42試合の中で、しっかり進めていくことだと思っています」

Ｑ：ＪＦＬで讃岐の2位が決まり、Ｊ2最下位クラブとの入れ替え戦に回るが（※）
「万が一、入れ替え戦となれば讃岐さんに決まりましたから、まずは準備を進めること。そして先ほども言った通り、まずは42試合の中で残り2試合を戦う準備を進めていくことだと思います」

Ｑ：最近は後半に失速することが多かったが、今日は後半に盛り返すことができた要因は
「2つあると思っています。一つはメンタル面で、窮地に立ったとき、追い込まれたときに人間は能力を発揮するので、やり切れる。もう一つは、点を取らなければいけない状況で、後半は4―4―2から3―4―3に布陣を変えて、前に人数をかける、厚みをもたらした試合だったと思っています。最終ラインを、攻撃しているときは上げていこうと、私が就任してから意識したり、トレーニングはしていましたので、上積みはできていると思います。この2つの要素が後半も戦えた要因だと思っています」

Ｑ：後半に流れをつかみながら決め切れなかった要因と、1週間後に向けた修正点は。
「決め切れないのは、タイミングの問題が一つ。どこにボールを送って、どこに誰が走るのか。このようなゲームになると気持ちが入り過ぎて、ボールに寄り過ぎてしまったり、ポジショニングを見失うことはありがち。若い選手、経験の少ない選手が多いので、積み上げていくしかないと思います。冷静にできるかどうか。ファーストポジション、タイミング、それに対する技術の質については、ずっとトレーニングしているので、やり続けるしかないと思っています」

Ｑ：就任後に勝ち星がないが、監督自身に采配についての課題はどう考えているか
「私が監督でなくても、誰しも起こり得ることですが、まずは先発11人を選び、残りのサブの7人をチョイスするのが、一番の私のミッション。さらにゲームの中で誰を投入するかは、ゲームの中で把握することです。私が評価するのか、周りが評価するのか。終わってみなければ分からないことですし、日々コーチングスタッフとも分析をしていて、しっかり繰り返し反省し、取り組みはしています」

※讃岐が最終的にJリーグ理事会でJ2入会が承認された場合、J2・22位と入れ替え戦が行われる

以上