●安達亮監督(神戸):
「試合前に昇格が決まって、モチベーション的に非常に難しい試合でした。まずは昇格するということがこのクラブの今シーズンの目標だったので、それをちょっと拍子抜けしたような形で決まってしまったので、モチベーションのところは難しいな、と思いながらゲームに入りました。
前半の最初のほうは割と我々のペースでボールを動かしながら進めた感じだったのですが、途中からはボールを奪われ、カウンターを受けて少し守備に回る時間が長くなりました。その間にセットプレーが続いてPKを与え、失点をしてしまったと。
後半は少しボールを、簡単に動かしながらでいいから相手コートでプレーしようと話をしました。小川(慶治朗)と森岡(亮太)のポジションを代えたりだとかしまして、それで攻撃的にいったつもりなんですけども、どうしても我々の思い通りのゲーム展開にはできず。コーナーキックが直接入ったシーンだとか、松村がドリブルで相手を外したシーンなども、PKかなと思ったのですが。なかなかそうはならず、残念です。
選手も人間ですし、昇格が決まった1時間後くらいのキックオフだったのですごく難しかったですし、今日までの39試合、1月からトレーニングを続けて、そうしたストレスもあったと思いますし、そのなかでできる彼らのベストパフォーマンスをやってくれたと僕は信じています。本当にちょっとしたことで失点してしまい、勝点3は奪えませんでしたが、我々の新しい目標はもうハッキリしています。昇格はもう通過点になった。残り2試合ですが、我々はまずJ2優勝を目指す。首位とは勝点4離れてしまいましたが、2試合でなんとか勝点6を取ってG大阪を苦しめて、自信を持って来シーズンのJ1を戦えるようにしていきたいと思います。サポーターの方々にはきょうも遠くまで来ていただき、昇格プラス勝利をプレゼントしたかったのですが、まだまだ我々も足りませんし、クラブ全体の力も、お客さんを泣かせて喜ばせるくらいのパフォーマンスと力はまだないのかな、と。もう一度、気を引き締めて残り2試合はきょうよりも必ずいい試合をして今シーズンを締め括りたいと思っています」
Q:試合後にチームミーティングをされたと聞いています。そこではどういった話をしたのか。
「すみません。正直に言います。チームミーティングではなく、自分の精神的なところをコントロールしていました。わかっていただける方はわかっていただけると思うのですが。すみません、時間がかかりまして」
Q:交代で入った松村が負傷で退いたが。
「すごく強い打撲、のような気がしています。膝の上あたりを相当強く痛めた様子です。ただ、彼が成長するための試練だと捉えています。PKをもらえなかった場面もそうですし、まだ彼も修行が足りないということですね」
Q:昇格おめでとうございます。ひとつの区切りとして、怪我人が多く出たりしたなかで、1年でのJ1復帰につながった大きな理由については。
「怪我人が多く出たのは確かですね。それはやはり、我々は本当に1試合も負けられないというプレッシャーのなかでやっていました。大差がついた試合でも、1点でも多く取りたいという風にいつも思っていましたし。やはりギリギリのプレーが多かったと思うんですよね。ただ、それは今シーズンに限らず毎シーズンあることなのですが。ただ、本当にプレッシャーのかかり具合は今までに経験したことがないようなものがかかっていたのかな、とも思います。ただ、そうして怪我人が出たなかで、その代わりに出てくれる選手のレベルが落ちない、むしろ良いプレーをしてくれたというようなことがワンシーズン、多々あったので、それは1位と2位のところをキープできた一番の要因だと思います。あとは、きょうやらなきゃいけないサッカーというのを、みんな整理できていたのだと思います。実践できたかどうかは別として、迷いなくできた試合が割と多かったんじゃないかなと思います」
Q:関西勢がJ1に3チーム揃うことになるが、対抗心などがあれば。
「対抗心というか、あんまり言うと怒られてしまうかもしれないですが(笑)、これで京都も昇格してくれても僕は嬉しいことだと思っています。関西勢が4つ揃うと移動距離も少ないですし、お互い色んなことを知っている仲なので、ゲームもやりやすいですし。まあ、お互いなんですけどね。そういうのはあると思います。もちろん近くのチームというのは自然とライバル心が出てきますし。お客さんもたくさん入りますし、そういった意味では関西のチームが増えるというのはありがたいと思います。ただ正直、今年J2をいろいろやってみて、『こういうチームはJ1に上がって欲しいな』というチームがいくつかありました。きょうの札幌もそうですけど、雰囲気もいいし、札幌にJ1があるっていうのは、なんか僕の勝手な判断ですが、本当にそう思っています」
Q:昨年の最終戦で「J2で力をつけて」と話をしていた。力をつけた部分、逆に足りない部分があれば。
「力をつけたところでは、勝ち切るというところが増えましたね。先制したあとや、2点とってから1点を返されたあとに勝ち逃げできる、といった経験がたくさんできたので、それはすごくプラスだと思います。サッカーの内容で言うと、オフェンスの時間は間違いなく増えたので、それがJ1でどれだけ通用するのかわかりませんが、間違いなく守備から入っていた時間が長かった去年、一昨年にくらべて、今年はJ2ではありますが、明らかに攻撃的に入れる試合が多かったので、その部分では間違いなく力がついていると思います。足りない部分で言うと、ひとつは1人1人の判断の早さや、ゲームの進め方。そういった部分はまだまだ足りないと思っています。個人の技術のところやコンビネーションについて言うと、それはJ1でやれるだけのものを十分に備えていると思います。もっともっと上げていける要素はたくさんあると思っています」
以上
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