第39節・鳥取戦で岡山は約1カ月ぶりに無失点・複数得点で勝利しました。ボランチの千明聖典選手は、「内容じゃなく結果だけが出た。でも、そういう試合をものにできること、1点目が取れて、2点目を取って試合を決めたこと。それが大事だった」と話します。
1点目のゴールは押谷祐樹選手が金民均選手のパスに合わせて抜け出し、相手GKと1対1になりながらゴールを決めました。2点目はその2分後。石原崇兆選手のパスを受けた金民均選手が右サイドから、見事ゴール左隅に決めました。
1ゴール1アシストの金民均選手、実はゴールを決めた直後、金選手を抱き留める態勢で待っていた田中奏一選手に駆け寄ると見せかけながらフェイントをかけ、かわしてその先にいる影山雅永監督の方へと走っていってしまいました。かわされた田中選手はその場で頭を抱えたまま、しばし呆然。田中選手のキャラクターを知る岡山のサポーターとファンにとっては、この流れを含む一幕が最高のゴールパフォーマンスとなりました。
金民均選手はこう話します。
「点を取って気持ちが良くて、わーーって走って、そうしたら、ソーイチが来たので、一瞬、ここではずしたらおもしろいかなって思ったんです。ははは」
一方の田中選手は、「ミンキュンは試合が終わった後も、ずっと『おもしろかったなあ』って言ってました。うるせぇ、って思ってました。いや俺もう、あいつ、クルマに乗せてやんねえっす」。器の大きい田中選手はこう言いながらも、笑っています。
先輩たちはこう話していました。
「ソーイチが頭を抱えてるのは見てなかったよね。正直、この瞬間は誰もソーイチのことは見てなかった」と近藤徹志選手。これに対し、竹田忠嗣選手は「もっと別のことで頭抱えることあるんじゃないのって」。さらに近藤選手、「頭抱えるってオモロすぎるよ」。
以上
2013.11.07 Reported by 尾原千明
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