●影山雅永監督（岡山）：
「ホームで、雨でもこれだけの方々が集まっていただけた。そんな中で皆さんと笑いあえた、喜びあえたことが本当にうれしいですね。ここ何試合か、信じてきてくださった方々に笑顔で帰っていただけなかった。戦い方の中でもリードしながら突き放せなかったり、逃げ切れなかったり、あるいは自分たちのペースで行けないまま負けてしまった前節と続いていたものですから、非常に今日の勝利は、内容について細かいことはたくさんありますが、勝つために最後まで力を振り絞った、そして岡山の皆さんと喜びあえたことは本当にいい結果だったと今、思っています。
後半、最後に2点を取って突き放した形になったんですが、改めてサッカー、残り3、4試合になってくるこの時期はメンタルがすべてだという気がしています。前半、強気に入ったとはいえ、徐々にこぼれ球が拾えなくなっていった。それは恐れであったり、ミスをしたくないという気持ちだったり、無理をしてサポートに行ってもまた攻められるんだったらそのポジションを取っておこうだったり、そんなものが見え隠れした前半でした。ただ後半、自分たちには、勝つしか先はないんだという強さを出すことによって、こぼれ球がこちらに転がってくるんですね。不思議なものですが、サッカーはやはり強いメンタリティがあってこそ、強気な守備、強気な攻撃が出来るものだと。根性みたいなことばかり言っていますが、戦う気持ちプラス、自信があって初めて強気な戦いが出来るんじゃないかなと思っています。残り4試合というところでこういった勝利を挙げられましたので、ほかの結果次第ではありますが、自分たちでまだ先へと繋いだことを大事にしなければいけませんね。ちょっと上にいる徳島と直接対決ができるわけですから、1週間、勝つことだけを考えて、必死に準備をして、来週の徳島戦（11/10＠鳴門大塚）に持っている全てをぶつけたいと思います」

Ｑ：1ゴール、１アシストの金民均について
「それまでに彼らしいプレーもあったり、らしくないプレーもあったり、両方が彼のパフォーマンスに見えていたんじゃないかと思います。彼も勝ちたくて、Ｊ１に上がりたくて仕方ないんです。彼だけじゃありませんが、その中で自分がやってやろう、勝利に導くんだという気持ちが、いい方に出たり、あるときは持ちすぎるというプレーに出たりしていたんですが、得点は彼らしいのか、らしくないのかよくわかりませんが、らしいところをチームが苦しい時に出して、勝たしてくれたんじゃないかと思います」

Ｑ：得点が入るまでの攻撃について
「鳥取が、時間とともに様々な戦い方をすることは、我々も掴んでいましたし、じゃあどう点を取るのかというところは、我々がもっと踏み込んだ戦い方をしなければいけない。ああいう展開になると、なかなかシュートまで行けない、こじ開けられない展開になると危惧していましたが、そういう展開に持ち込まれかけたところで奪って速い攻撃が出来たことはよかったですね。もっと自分たちが保持している時に、崩すために多彩な攻撃が出来るチームにならなければいけませんが、最後まで諦めずに続けることでチャンスを作れたことはプラスに評価していいのかと思います」

Ｑ： 勝点差「4」で迎える来週の徳島戦について
「何回もリーグ戦の中で、上に食い込めるチャンスを落としてきたりもしています。何回も何回もそういうチャンスは来ないですよ。サッカーもですし、人生もそうかもしれません。今度こそ、強い気持ちを持って、現在格上の、ホームで我々を迎える徳島に、思いきって力を出せるように、強い気持ちで行きたいと思っています」

Ｑ：後半になって、裏に走る選手が増えた印象ですが、これは気持ちの問題でしょうか
「気持ちが半分、そのための動きをまず起こさなかったことも半分、なのかもしれないですね。最初にメンタリティが、というような話をしましたが、前半シュート態勢に行っているのにもう一度繋ぐ、クロスを上げられるのに切り返してバックパスというようなシーンが目立ったんですね。それでは点が取れないです。自分がシュートを打つ、相手にぶつかってでもクロスを上げる、そこに対して走り込んでいる選手はいるんですよね。ファイナルプロダクトではないのですが、そういったものをやりきろうと。前半、動いてはいるのですが、後半思いきって出し始めたことが、多少スムーズになった原因かなと思っています」

以上